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>>149 聡子
[...は食堂を出るときに鈴木聡子とすれ違い、カバンを落としたことに気づいて立ち止まった]
あ…あの…カバン…?!
[聡子が涙を流していることに気づいて驚く]
(…この展開は…お友達の言ってた昼メロってヤツかしら…元彼との再会というヤツなのかしら…)
……ん。と〜。
[一伸びして、部屋から食堂に姿を現す。
辺りを見回しながら一席に腰を降ろすと、小さな独り言]
やっぱり賑やかね。
流石、人気宿だけあるわ。
[間近で見るジム三郎に、ますます頬を赤く染め、目を潤ませる]
いえ……いえっ。
これはその、ジム三郎にお会いできたのが嬉しくて……。
あの、大好きです。サイン下さい。
[拾っていただいたかばんから、古畑シリーズの文庫本を取り出し、差し出します。]
[よろめいた聡子を抱き止める]
・・・大丈夫?
俺はジム三郎を演じただけであって、本当にすごいのは金田監督の指揮なんだがな。
[照れながら、聡子の渡した文庫本にサインをする]
[憧れのジム三郎の腕の中で、うっとりと神無を見つめながら]
いえ、金田監督も凄いと思いますけれど、ジム三郎は神無さんの演技力がなければ、あんなにヒットしなかったと思います。
飄々とした顔でどんな難事件も解いて行くジム三郎が素敵で……。
お恥ずかしい話ですけれど、ドラマ放映中はずっとジム三郎に恋をしていました。
[恥ずかしそうにそう告げると、サインしてもらった文庫本を大切そうに両手で抱きしめる。]
宝物にしますね、この本。……嬉しい。
菓子職人 曽閨有希は、しおり挟んどかないと後悔しそうな伸びっぷりですね ( B78 )
[...は鍵を拾い上げ見上げると、困ったような表情で、その場に正座して聡子が気がつくのを待つ]
お客さまー……。
お部屋のかぎー………。
おー………い。
あれー、俳優の神無宗一かな?
最近、あんまり見てないけど、うん、それっぽいな〜。
古畑懐かしいなぁ。いつも録画だったけど。
[お茶を啜りながら隅の席で呟く]
そういえばここ、ドラマのロケ地でもあったもんね。
俳優さんみたいな芸能人がいても不思議じゃないか…。
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