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[すこしずつ涼しくなってくる風に、空を見上げた。]
もうすぐ夕方。
[小百合ちゃんを見ると、小さな岩の近くにいるようだ。
北斗は岩場をひょいひょいと渡り小百合の近くに行くと、]
夕方の海。
見る約束したよね。
[そう言った。]
[北斗に言われてはっと気付く]
ちょ、宏樹!
それならそうって言ってよ!
[口では文句を言いながら、
しっかりお腹の方は満たされていた]
そんじゃ、あたしみよちゃんにこれ渡してくる!
[ビニール袋に海水を入れ、
ぽちゃんとタコノマクラを投げ込むと、
服と靴を抱えて公民館の方へ*走っていった*]
[北斗君が側に来てくれたのを感じて、振り返らずに。]
うん、約束、これで…果たせたね。
きれい…
[太陽は少しずつ水平線へと近づき、あと少しで海とくっついてしまいそうに見えます。
オレンジ色の光が空を照らし、海は鏡のように、もう一つの太陽を映し出しています。]
…本で読んで、想像していたより、ずっと素敵。
ここに来なければ、知った気になって、見ようとも思わなかったかもしれない。
私…臨海学校に来て、よかった…
[北斗君の方を振り返り…でも、言葉は続けずに、慌てて夕陽に向き直ります。
ちょうど良い具合に、もうすぐ沈もうとする太陽が、辺り一面を紅く染め上げてくれています。]
[赤く染まっていく海を見ながら、二日目の約束を思い出す。]
約束、果たせたね。
僕も……来てよかった。
来なかったら、こんなキレイなもの見れなかった。
[小百合の言葉に同意した。]
[振り返った小百合と目があう。
夕日を背に表情は少し影になりあまり見えず。
何かを言いたげだが、小百合はそのまま夕日に向き直った。]
[ラジオ体操を終え、部屋で今日の分のドリルをすませる。
出発する如月に、すぐ行くから待ってろと言って、部屋から見送った]
暑いー。飯ー。
【男子部屋→大広間】
[団扇で扇ぎながら大広間へと降りていくと、湯気の上がる丼]
本気かよ。今、夏だぜ、夏。
しかも何か俺の丼だけ妙に赤くねえ?
[はふはふ、と坦々麺を啜る。
汗がだらだらと溢れてきたが、味は美味かった。結局汁まで全部綺麗に飲み干した]
ごっそさーん。
【大広間】
ん、何これ。バナナ、チップス……?
[臨海学校に出かける前、スーパーでの会話を思い出した。
一つ摘まんで口に入れる。ぱり、と薄い味と独特の食感]
……芋みたいだな。
[4(10)個ほど口に入れて、午後の予定を立てる]
んー。
[如月の置き土産のマドレーヌにも手を伸ばす。包装されてるのでキープ]
そろそろ俺の番かもしれないし。
荷物、一応まとめとくか。
【→男子部屋】
【男子部屋・昼食後】
うーっす。
何か、最初に来た時よりさらに広くなった感じだな。
[どこか閑散とした部屋では、宏樹と北斗が海へ行く準備していた]
海、行くのか?泳ぐの、見た目より結構大変だぜ。
溺れないよう注意しろよ。誰かの目の届く所で泳げよ。絶対。
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