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【少し前・大広間】
ごちそうさまでした。
みよ子さん、これはここで良いですか?
[朝食後、みよ子さんを手伝って、お片づけをします。]
お掃除は昨日したし…そう言えば、まだお小遣いが残ってたっけ。
お菓子はスパマッチョとサクラドロップが残ってるし…どうしようかな。
[色々考えながら、部屋に戻って荷物を確認してみることにしました。]
【大広間→女子部屋】
[荷物の整理が終わるころにはだいぶ目が覚めたらしく、自分の布団をたたみながら、その時部屋にいる男子に話しかけた]
おはよう。部屋は最後まできれいに使って、最後に船に乗るメンバーはちゃんと全部確認してね。
そういえば机の上におやつを置いておいたからみんなで食べておいて――ん、すでにかなり減ってるか。みんなもう食べたんだね。
昼間は船だっけ。じゃあちょっと僕は朝ごはんもらってくる。
【→1階へ】
【→大広間】
[他のメンバーの朝ごはんはすっかり終わっている頃、それでも如月にとっては充分早い時間。部屋から出てくると大広間へと下りていった]
みよ子さん、おはようございまーす。
ごめんなさい。荷物の整理してたらまた遅くなっちゃった。
僕船に乗るんで、今のうちに何か食べるもの残ってたら……あ、朝ごはん取っておいてくれたんですか。ありがとうございます!
[大広間でひとり朝ごはんを食べる]
[部屋をきれいに使って、の言葉に笑顔で答える。]
うん、分かってる!大丈夫だよ。
……え。
……そ、そーだねー。
[お菓子の話になるとやや挙動不審になる北斗であった。]
[食事が終わると、ぐるりと大広間の中を見渡して]
ここともお別れかぁ……。
[公民館の中をゆっくり見て回りながら、荷物を取りに男子部屋へといったん戻った]
【男子部屋】
[自分の荷物をすべて持つと、男子部屋の中もゆっくりと見渡して]
じゃあ、もう下におりてるね。
お世話になりましたー。
【→1階へ】
あ、言い忘れた!
[ドアの外から部屋にひょっこりと顔をのぞかせると]
僕はもう今日船に乗るから、投票はみんなにおまかせだよ。よろしくね。
[そういうと今度こそ、下へ下りていった]
【男子部屋】
[部屋に戻った如月に]
うん、こちらこそお世話になりました。
[ぺこりと頭を下げた。]
あ、僕見送りする!投票?うん。大丈夫。
[荷物を持つ如月の後を追いかけた。]
[如月がご飯を食べて部屋にいないうちに、かばんの中には手紙を入れておいた。
如月はいつ気づくかなとわくわくする。]
[「梨子ちゃんと仲良くね! 北斗」
そんな、お節介すぎる一言だけの手紙だ。]
【女子部屋→公民館前】
[外に出てみて、風が涼しくなっていることに驚きました。
日差しは相変わらず燦々と照りつけていますが、海を渡る風は、少しずつ温度を下げているみたい。]
………
長かった夏休みも…もうすぐ終わり、かな…
[海の方を見つめながら、出発する人達を待ちます。]
[男子部屋から小さくまとめた旅行道具入りのバッグと、それより大きな望遠鏡ケースを大事そうに持つと、1階へと下りてきた]
この公民館にもお世話になりました……と。
[厨房か駄菓子屋に居るみよ子さんのところにも行き、先にあいさつ]
みよ子さん、お世話になりました。
[そして公民館の前で、ちょっとぼんやりと辺りを見回している]
【→公民館前】
【男子部屋→公民館前】
[如月を追うように、日傘を差して公民館前に出た。
如月と雛の出発を見送るつもりだ。]
忘れ物……はないよね、如月君だもん。
[公民館前で会った小百合と北斗に微笑みかけて]
あと、よろしくね。
やんちゃな子たちのこと、無茶しないようしっかり見ててあげて。
[そして手を伸ばすと、北斗のほっぺたをぎゅっとちょっと強めにつねった]
ほくとー、ほくとは口の堅い子だよね? 僕わかってるからね?
健二にも、ちゃんとそう言っておくんだよ?
あ、藤本先輩…もうすぐ出発ですね。
先に向こうに行ったみんなにも、よろしくお伝え下さい…
………
ご、ごめんなさい…なんだか、変なこと言ってますね、私…
こ、こほん!私たちもすぐに行きますから、楽しみながら待ってて下さいね。
花火もまだ、使い切れてませんし…お菓子も、買って持っていきますから!
[笑顔になります。本当は少し、寂しいけれど。]
[しっかり見てて、といわれ]
うん!頑張る!
[張り切って答えたが、その後頬をつままれて。]
ふ、わふぁってう!けんいふんにほいっほくー!
[分かってる。健二君にも言っとく、ということらしい。]
[小百合の言葉に笑ってかがみこむと顔を覗きこんで]
うん、わかった。待ってるね。
あゆちゃんと、ももちゃんのことよろしくね。
さゆりちゃんも、もう無茶はしないように。
[そして耳元に口を寄せてこっそり耳打ち]
あと、北斗のことも……よろしくね。
[北斗君と藤本先輩のやり取りを、怪訝な表情で見守ります。]
…?
男子には男子の秘密があるのかな?
[そして、出発する2人に向き直ると]
それじゃあ…雛ちゃん、藤本先輩、いってらっしゃい!
[手を振って、見送ります。]
はい。でも、歩ちゃんや桃子先輩、私よりずっとしっかりしてますから…大丈夫だと思いますけど…?
[急にかがみこんだ藤本先輩に驚き、さらに耳元で囁かれた内容に…]
ええっ!?な、何のことですか!?
せ、先輩!せんぱーい!
[言うだけ言って、先輩はさっさと船着き場へ行ってしまいます。]
[やってきた雛と連れだって、船の出発場所へ向かっていくだろう。見送ってくれた子たちを振りかえると、手を振り返して]
みんな、いってきます!
みよ子さんに迷惑かけないように!
好き嫌いしないでちゃんと食べるように!
あと……夜更かしと寝坊をしないように!
【→ 船へ】
……?
[如月の耳打ちは何を言っているのだろうと気にしながら、出発の時間になった。]
[如月と雛が公民館を出て船着場に歩いていく。
その背中に大きく手を振る。]
いってらっしゃーい!
まーたーねー!
[大声で叫びながら、途中何度か振り向いて手を振ってくれる二人を、その姿が見えなくなるまで見送っていた。]
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