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うん、自転車は僕が持って帰るから心配しないで。
[健二に頼まれたそれを二つ返事でOKする。]
僕らも帰ろうか。
[雛を背負う健二を見送ってから、傘を差してくれる小百合に向き直る。
傘を受け取ろうとして、]
「北斗君は自転車があるでしょ、傘は持っててあげる。」
[と、言われた。]
[ありがとう、とお礼を言う北斗に、小百合は気にしなくていいのに、とくすりと笑った。]
[北斗の落ちて濡れなかった帽子とリュックと、小百合の荷物と、着替えとタオルとかごに入れる。
健二でもやっと足の届く自転車は、北斗には大きくて、押しているだけなのに、前を行く二人の一つの影との距離は少しずつ広がっていく。]
小百合ちゃん、風邪引いてない?ちゃんとタオルで拭いた?
戻ったらお風呂に入ったほうがいいね。
[そんな他愛のない話をしながら、公民館までの距離はあっという間だった。]
翔平隊長!桜野隊員、合流しました!
あー、待って!
[泳ぎだす翔平を追う]
翔平くん、速いよー。
ねえ、あそこまで競争しよっか?
[81メートルほど沖に見える岩を指さした]
よーい、どん!
[自分で勝手に合図をして、フライング気味にスタートする。41←80以上なら作戦勝ち]
おねえさん→津野歩
優しい→桜野久美子、阿紫花北斗
頼もしい→紫藤健二、藤本如月
仲良くなったぽい→長峰小百合
ちょっといじわる→有松翔平
よく分からない→杉田桃子、加納梨子、鏑木実、柿田博
クロ!クロ!→越川宏樹 ←酷くない?(笑)
雛的には今のところこんな感じかなぁ?
有松くんがもっと意地悪なガキ大将的キャラかと思ったら、予想外に優しいのね。
からかわれまくって「有松くんなんかだいっきらい!」とかつい言っちゃって自己嫌悪に陥るようなイベントをちょっぴし考えていました。
【回想 正午ごろ・公民館前】
[島へ向かう事になった翔平と久美子を見送ろうと、二人の傍について行ったのだけれど。
公民館の入り口の辺りで、迷ったような顔をしてその足を止めた]
それじゃ、元気でね。
[当たり障りのない言葉を行って二人に手を振る。
寂しい顔になりかけたのを、笑顔で誤魔化した]
[出だしこそ先行したものの、すぐに追い越され、差を広げられる。だいぶ遅れて、目標に着いた]
あはは、降参!やっぱり、運動神経いいねー。
けほ、けほっ!
[はしゃぎすぎて、急ぎすぎてちょっとむせる]
えー?だって、本気出したのよ。
全然かなわないんだもん。
あ、きゃー!罰ゲーム無し!なし!
[翔平に水を撥ねかけられて、ささやかな抵抗を試みる。しばらく二人で海を堪能した]
【公民館】
[先に着いた健二と雛に少し遅れて、北斗と小百合も戻ってくる。自転車はどこに止めるべきか分からず、勝手口のそばに止めておいた。
健二と会ったらまずはそのことを伝えるだろう。]
[気を利かせてくれた誰か(男子だと如月か博だろうかと推測する)のおかげですぐにお風呂に入れるようだ。
一階が少し騒がしいのは皆が戻った雛を心配したためだろうかと推測しながら、北斗は小百合と別れて部屋に戻った。]
【→男子部屋へ】
[部屋からとってきたパジャマに着替えさせられて、小広間となった場所で寝かせつけられている。枕元には、氷水の入った洗面器、目が覚めたときに飲めるようにお盆に置かれた熱さましの薬とコップに入った水。
そして雛の額の上には冷たい濡れタオル]
[みよ子に聞いたなら、単に疲れから熱が出ただけで、ぐっすり寝ればすぐに回復すると太鼓判を押されるだろう]
「あたしは卵かゆでも用意しようかね」
[みよ子は厨房へと戻っていった]
【公民館・大広間】
[二人の姿が見えなくなった後は、食堂兼大広間でのんびりと食事をとる。
梨子から花火の話を聞かされれば、後で買いに行こうかなぁ、などと考えて]
[そうこうしているうちに、健二が慌しい声でみよ子さんを呼ぶのが聞こえた。
どうも、雛がプールで溺れかけたらしい]
え? 大丈夫なの?
[話を聞く限りでは、大事故にはならなかったようだ。
みんな身体を冷やしているようだと聞いて、急いで男子部屋の方の風呂を入れに行く]
【→男子部屋】
【男子部屋】
ひとまず、みんな無事なら良かったよ……。
[風呂にお湯を張っているうちに、北斗の姿が見えるだろうか]
大変だったね。お風呂、準備しておいたよ。
[ひとりでふらりと海まで散歩に出かけ、公民館に戻ってきたところで、連れ立ってやってくる北斗と小百合にばったり出会った]
どっ…どうしたの!?
とにかく中!おふろ!
[気付けば公民館の中もひどく騒がしい。
北斗が簡単に語る顛末を聞きながら、2人を中へ連れこみ、小百合を女子の誰かに預けると、北斗を男子部屋に連れていった]
博くん!居る!?
【男子部屋】
[完全には乾かずにじっとりと濡れたシャツを脱ぐ。
その感触に顔を顰めた。
長袖なので乾くのに時間がかかるのだろう。]
うー……気持ち悪い。
[着替えとタオルを用意して、お風呂に入る。]
【部屋に戻ってすぐ(*6のちょっと前】
[如月に引きずられるように部屋に入る。
心配しすぎだよ、と僕が溺れた訳じゃないんだから。
そう言ってみる。]
あ、ありがと。
さすが博君、準備が良いね。
[大丈夫だと主張するように、軽口を叩いた。]
/*
どうしようかな。
如月くんに矢印出してるっぽい(肝試しペアだったしね!)久美子さんにフラグ確定してしまう事に躊躇うぼくがいる。
桃子さんと絡みたいんだけど、時間的にはきっついしなー……。
まあ、博の性格的に玉砕でもオッケーなんだけど。
あの話するタイミングあるかな。
つくづく、博の正確でコアずれはきついと思った。
う……うん。
[軽口を叩く北斗だけれど、顔色はいつもにも増して白くなっている]
お礼はいいから、とにかくお湯につかって。
風邪でも引いたら大変だよ。
[北斗がお風呂に入っている間に下に降り、みよ子さんから熱いお茶をもらうついでに事情を聞いた]
……………。
[そしてものすごく複雑そうな、怒っているような顔になると、唇を噛みしめて、黙って男子部屋に戻った]
【→ 男子部屋】
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