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ふうーん、鏑木君はそれにするんだ…
落ち着いた、綺麗な色だね。
貝殻って、どれもみんな綺麗…
[ついつい見とれてしまいそうになりましたが、あたりは段々と暗くなっていきます。
これ以上暗くなると、貝殻が見えない以上に、肝試しがさらに怖いことに…]
う…そ、そろそろ行こうか。
えと、拾った貝殻に、自分の名前を書くんだよね?
[貝殻の裏側に、持ってきたペンで名前を書いて…]
鏑木君も、使う?
【砂浜→神社】
【ちょっと前】
[先に行って、と言ったところで、すっと左手を差し出された。一瞬戸惑った後、遠慮がちにその手を取る。半歩遅れて、相手の背中に隠れるように歩き出したのだった]
あ。
[開いた扉に何かが当たったようだ。悪いと慌てて謝って、対象を確認する間もなく聞こえる謎の呪文に苦笑]
……樫村、落ち着けって。
えっと。貝殻拾いの誘いに来てくれたのか?
[行こう、と連れ立って浜辺へと足を運ぶ]
【男子部屋→浜辺】
[目の前に広がる海に心は逸りぎみだ。サンダルを脱ぐ様子に]
それ、気持ち良さそうだな。
[真似るように靴を脱ぎ、素足になった。足の裏に砂の感触。寄せる波の音に耳を傾ける]
【→神社へ】
そうか、それなら良かった。
[北斗に頷き、一緒に神社へ向かう。
連れ立って奥へ向かう如月と久美子が見えたかもしれない]
【海岸→公民館の大広間】
[戻ると、カレーの香りに腹が小さく鳴る。
靴も揃えずに上がりこんで、カレーを受け取りがつがつと食らいつく。きっちりサラダやおかわりも完食。
西瓜も白いところまでぺろりと食べた。]
うんまい。ごちそうさま。
[食べ終わった後は、いつもの癖で空いた分の食器を厨房まで運んでから、貝殻に名前を書こうとしていた。が、]
……つかね。
[古いペンに悪戦苦闘しているようだった。]
あ、鏑木君もペン、持ってきてたんだね。
貝殻は一つでいいの?…せっかくだから、両方持ってこ?
[貝殻に名前を書き入れて…いざ、出発です!]
ナスとかオクラも、カレーに合うんだな。
帰ったらばっちゃんに教えてまた作ってもらおう。
……てーか、つかね。
そろそろこのペンもダメか。けど名前ペンってこの辺で売ってんのか…?
お、おおー、なんか飛んでると思ったら……
[夜目の利く如月には、久美子を襲ったものがなんだかは見えたが……]
え? 久美子ちゃんどうしたの? なんにもないよ?
ほら、進もうよ。ご神木、だったよね?
【海岸→大広間】
[いただきます、と行儀良く手を合わせた後は、
飲み物のように一気にカレーをたいらげた。
勿論サラダもスイカもぺろりだ]
あれ。
[食器を運んだ後、宏樹が古いペンに困っているのに気付いた]
それつかないのー?
あたしの貸してあげよっか?
[はい、と手渡したのはいつも使っている水性ペン]
うん、気持ちいい。砂が足の裏で、きゅって感じ。
[うまく言葉で表現できないが、同じように裸足になった紫籐にはきっとそれだけで伝わるだろうと思った]
ごめんね、私、何だかうまく喋れなくて。
もっと気楽にざっくぱらんに、津野さんみたいに話してみたいのに。
[海に向かい目を瞑って、紫籐を真似て波の音を聞きながらぽつりと]
【神社】
[あたりは既に暗くなってきている。
神社について北斗は日傘を閉じた。]
あ、如月君たち出発したんだね。
うーん、雰囲気あるなあ。
博君は怖くない?
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