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[信長の体が透けていき、その存在感が希薄になっていくのがわかった。]
……礼なんて、いらない。
そんな、最後みたいな言い方…
[胸がつまり、言葉がそれ以上出てこなくなる。続く言葉を聞いて、泣きながら、笑う。]
……馬鹿。
あんたなんか、…大嫌いよ。
[透けて見えるほど、色素が薄れた頬に、そっと口付けた。]
[そして――
空気に溶けるように、信長が消える。
後には、なんの痕跡も残さないままに。]
……。
[地面にぱたぱたと涙が落ちる。
声も出さずに、そのままそこから立ち上がれずにいた。]
[山頂の上空に、光り輝く器が現れる。
過去と比べてみても異常とも言えるほどの魔力を蓄えた今回のソレは、願いを叶えるべき者達を静かに待っていた。]
[左之助は蒲生と共に輝く器を見つめる。
短いような長いような、得がたい戦いの日々。
それを思い出し、しばし時間を忘れた。]
へっ、改めて言うとなると照れるな……。
教会に生きる希望をなくした男が寝ているんでな、優しく起こすお相手が必要なのよ。
梧桐 曹の妻、梧桐 愛香を教会に蘇らせてくれ。
それが俺の願いだぜ。
[左之助はそう言うと、蒲生に「もういいぜ」と声をかけ、槍を杖代わりにして歩き始める。
蒲生には蒲生の願いがあるだろう。
それを聞かないための配慮であった。]
[槍を突いて歩きながら、左之助は思う。
今なら胸を張り、家族の元へと帰れるかもしれないと。
だが、それはもう少し先の話になるだろう。
次の聖杯を手にした時、それを願おうと心に誓う。]
すまんな、まさ。もうちょい待っててくれや。
[だが左之助には妻の反応は解っていた。
「本当にしょうがないお人」
いつものように、そう言って笑ってくれるのだろうと言う事を。]
[何度も傷付きながら、ようやく手に入れた聖杯への願いが、あろうことか他人のための願いだとは。呆れた男だ、と思いながらランサーの背中を見送った。
蒲生延は力を欲していた。英霊と呼ばれる彼らに匹敵する力を。
だが、聖杯にそれを願おうとして、首を横に振る。
そんな手段を用いて手に入れた力は、本当の強さではない。信長と原田の最後の戦いを見て、そう感じていた。]
困った、な……。
[何を願っていいかわからなかった。と、その時、一人の女性の顔が思い浮かぶ。]
そうだな、キャスター……、シェエラザードの願い。
何を願ったのかは知らんが、それを叶えてやってくれ。
それでいい。
[言って、聖杯に背を向けて歩き出した。]
[長いようで短い、非日常が終わった。あとはかつての日常に戻るだけ。
己の中で感じる変化。]
……俺も、原田のことは言えんな。
[小さく呟き、屋敷へ*向かった*]
[山の方から二度、魔力の振動を感じる。
恐らくは勝者が己の願いをかなえたのだろう。
あとは、聖杯が消えて何時も通りに……。]
――聖杯が、消えていない?
[今まで通りなら、二度の願いを叶えれば魔力を全て使い果たし、山の上に出現した聖杯は姿を消す筈だった。
だが今回は、未だに聖杯に魔力が残っている。]
確かに今回の聖杯の魔力は異常な量がありましたが……。
一体今回の聖杯戦争に何が――?
……。
[山の上空が光り、途方も無く大きな魔力がそこを覆っていた。
それを、地面に膝をついたまま見つめ、力の波動を二度感じた感じた所で目を閉じる。]
(……終わった…)
[このまま倒れて、土に還るのもいいかもしれない。
そう思って、地面にそっと触れた。]
……え…?
[そこから伝わる、大いなる力。]
[思わず山の頂を振り返ると、光は未だ変わらずそこにある。]
……っ。
[震える手で、祈るように手を組んだ。
流れ星に 願うように――]
……もう一度、あの手に 触れたい…。
[涙が一筋、頬を伝わって*地面に落ちた*]
[聖杯が、三度目の振動を起こす。
そしてソレを最後に、聖杯の魔力は霧散し、聖杯戦争の終わりを告げた。]
最後のは……まぁいいでしょう。
コレで此度の戦争も終わり。
あとは何時もどおりの日常へと戻り、残るは膨大な後始末と上への報告だけ、と。
まったく、特に今回は上も五月蝿そうですしねぇ。
[九鬼は溜息をつくと、深々と椅子に座りなおした。]
−教会−
本当に、お疲れさまでした。
[九鬼の事務机に、紅茶とクッキーを置く。クッキーは槍の形をしている。]
マスターの生存者は4名ですわね。
そしてそのうちの、2名が聖杯に何かを願った……。
本当に、イレギュラーが好きな聖杯ってことですのね。
報告です。
梧桐さんですが、肉体の治療は完治しており、後は本人の気力次第、という状態になっています。
魔術回路修復に関しては
……申し訳ありません。今現在絶望的と言わざるを得ません。
何か奇跡でも起きない限り……
[そのとき、治療室に小さな物音がした。]
ああ、ありがとう。
[紅茶のカップを手に取り一口。]
それに振り回されるこっちの身にもなって欲しいものです。
後は後始末ですが……今回の勝利者は何を願ったのやら。
私達が駆けずり回ることの無い願いならいいんですがね……。
[報告を聞きながら。静かに眼を瞑る。]
奇跡、ですか。
本来ならば、ソレを一番に信じるべきは私なのでしょうが。
――いや、やめておきましょう。
[そしてクッキーを手に取り、まじまじと見る。]
……食べにくい形、ですね。
[そしてソレを口に運ぼうとした時、治療室からの物音で手を止めた。]
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