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[口を噤む茜の様子を見て、寝ているときに乱れたであろう耳を隠してしまっている髪を指先で整えてやる。]
ならば良い。
アカネの体が大丈夫ならば用意をして出かけるぞ。
確か、アーチャーのマスターだったか。
――斬らねば、な。
[髪に触れられて、くすぐったそうに目を閉じる。]
…なんか、斬りに行く理由が間違ってる気がするけど。
[信長の言葉に、困ったように笑いながら、*頷いた*]
―東ブロック・路地裏―
[あてども無くさ迷い歩いていた左之助は、ふと魔力の残滓を感じ取り、そちらに目を向ける。
その先にある、狭い路地裏に入る道には「工事中」と書かれた看板がおかれ、鉄柵に覆われていた。]
ふうん……くせぇな。
[身の丈ほどある鉄柵の合間から中を覗き込むがうす暗くてよく見えない。
左之助は人通りの無い事を確認すると、少し力を入れて柵を曲げ、体をねじ込ませる事にした。
そのまましばらく奥へと歩いていく。]
[やがて、ビルの壁一面にブルーシートが張られた場所が見えてきた。地面の所々に重そうな鉄板も引いてある。
左之助は目を細めて辺りをまじまじと見回した後、壁に近づき、ブルーシートの一部をめくる。]
こいつは……。
[そこについていたのは無数の切り傷。
何かが、がむしゃらに刃物を振り回したかのような印象を受け、壁の一部が切り落とされている箇所もあるようだった。
続けて地面の鉄板を掴み、力を入れて持ち上げると、大きな陥没痕のようなものが現れる。]
間違いなく激闘の後だな……。
ただ今隠蔽工作真っ最中ってところか。
[左之助はその痕をしばし見つめてから鉄板を下ろす。
手を軽く叩き合わせてほこりを落とした後]
……誰かが死んだな。
[と、つぶやいた。]
―― 中央通り・古書店 ――
[ キャスターは千夜一夜物語の何れかの登場人物ではないだろうか。それが、ツカサの出した結論だった。
が、元々千夜一夜物語に詳しくないため、自宅にさほどの資料はなかったため、古書店まで出向いてきた。
全ての話をきっちり読むような余裕はない。バラバラとものすごい速度で流し読みしてそれらしき女魔術師を探すも、しかしどうにもこれだと断言できるものにあたらない。]
なあ爺さん、このズバイダと呼ばれている女性の資料ってあるかい? 本名は多分にアマトル=アジーズでいいと思うんだが…。
[ そんな中で目星をつけた女性の資料を、店主に求める。しかし魔術師としての記述も乏しく、さてこれが本当にキャスターの正体なのかは自信がない。
「…いいけどさ、ツカサちゃん」
イスラム帝国アッバース王朝に纏わる史料を取り出しつつ、店主が呆れたような声を出す。
「聞く限りじゃさ、まずシェハラザードを疑うもんじゃないかい?」
大きく、間を開けて。]
………………………………………………………………あ゛。
――六日目午前/東ブロック――
[夜が明けるのは早かった。朝陽が少しずつ水平線の向こうから顔を出し始め、空は淡い橙色を帯びていた。
あの後、アーチャーとは話し合う事で合意し、みなみは教会へと連絡を入れた。五日間ずっと傍にいたものが無くなると言うのは不思議な感覚で、みなみはどうしても、もう一度現場を見たいと、そんな思いから昨日も来たその場へと足を運んでいた]
……こんなこと、する意味が無いって、解ってるんだけどね。
教会に連絡入れた後だし、さ。
[黄色いヘルメットをした作業員のイラストが、こちらに向かって頭を下げている。頑丈な鉄柵で辺りを囲まれている事を確認した。昨日の事を思えば、どう頑張っても補修には数ヶ月単位の月日が掛かる上に、その間に一般市民が踏み込む事は非常に危険だと判断できた]
Ay amor――Tuerce
[短い、単純な詠唱。柵はぐにゃりと曲がり、みなみが通るのに充分なだけのスペースを開けた。中に入ると、鉄板やブルーシートで覆われているものの、凄惨さは昨日のままで、爪痕をそこにはっきりと見た]
夢じゃない、もんね。
[路地の奥に入っていた左之助は、かすかな魔力の気配に振り向いた。]
うん?誰か来たのか……?
[確かめるため来た道を戻ると、壁の痕に手を触れている女の姿が目に入る。
薄暗い工事中の路地裏にはひどく場違いなその姿に、左之助は一瞬戸惑ったが、すぐに神社での出来事を思い出した。]
お前は確か……ジャックの……
へっ面白れぇ!切り裂き魔もその辺にいるのかい?
あいつとはもう一度やりたいと思っていたのよ!
[身構えながら、みなみに向かってそう言った。]
投票を委任します。
眞奈 みなみは、平 芽祈 に投票を委任しました。
[触れた壁から手へと、記憶を伝えてくれる。それはみなみが持っているものと全く同じもので、薄っすらと再現される昨晩の出来事が痛かった。ふと極近くで気配と声を感じ、目を開ける。そこには以前神社で出会ったランサーが居た]
えーと、原田左之助、さん、だよね。
あの時もそうだったけど、また、一人なんだ?
[相変わらず口に細長い棒を咥え、感情が素直に書かれた顔を見返す。これから伝えようとする事を思うと、何処かふわふわ浮いているような気持ちがした]
ジャックと戦いたいなら、残念だったね。ちょっと遅かったみたい。
――もう、居ないから。
[「もう、居ないから」
その言葉を聞いて、みなみの目をじっと見つめる。
左之助には嘘を言ってるようには思えなかった。]
……そうか、そりゃすまなかったな。
あいつは逝っちまったのかよ……残念だ。
面白ぇ奴だったのによ。
[左之助自身は「切り裂きジャック」が何だったのかは全く知らない。
だが自身の影と戦えなくなった事を素直に残念だと思った。]
じゃあ、お前さんも棄権って事かい。
まあ、いいやな、危険を犯さなくてもその若さと器量なら大抵の願いが適うだろ。
第一、あいつを使ってたんだから度胸も充分あるしな。
[慰めのつもりか、そんな言葉をかけてから壁を見つめる。]
……。
[原田の口から出てきたリアクションに、きょとん、と、した。元より身構えなかったのは、原田がみなみを襲ってくるようなサーヴァントではないと言う予想からだったが、それにしても、敵対していたサーヴァントのマスターに言う言葉ではないように思えた]
なぁんか、調子狂うなあ……。
あなたがすっごい嫌な奴だったら、あなただけは消すまで納得出来ない! とか、思えるのに。
――ありがとう。
理由はどうあれ、そう言ってくれて。
すごく、嬉しい。
……そうだね。
教会の人には申し訳ないけど、なんか、良いな、こういうの。写メ撮っておこう。
[原田の言葉に従って壁を見つめる。無数にある線が重なったり、隣あったりして、奇妙な芸術性がそこにあった。携帯を取り出しながら、口を開く]
結局、あなただけね。
ジャックの正体を知っても、面白い奴だなんて素直に言ってのけるのは。わたしだって、最初は違った。
英霊って、そういうものなのね。
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