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[目頭がじわりと熱くなった。悲しみと、苛立ちと、絶望。それらを感じるべきでないと思う理性。携帯電話を開き、ある番号に電話をしかけ、止める。その番号に掛けると言う事は、今までみなみが堪えて来た全ての事を溝に捨てると言う事だ]
――そんなの、出来るわけ、ないよね。
でも、でも、あと、どのくらい耐えればいいんだろう。耐えた先に何が待ってるんだろう。
[それまでの間、あの禍々しい影、キラーとやっていけるのだろうか。サーヴァントとして受け入れるべきなのかと言う思いを抱かずに居続けられるのだろうか]
[勢いで刃を突き出したところで、左之助の体がずしりと重くなる。]
くっ……何だこりゃ……。
[左之助は自らの気を集中し、それを軽減しようと試みる。
それには成功したが、足が止まっていた。
瞬間、繰り出された蒲生の突きに反応が鈍る。
まともに腹に食らった。]
君は何か勘違いしている。
[生まれる前からやり直せたなら。
自身を誰かが殺してくれることを願っていたから。]
その者が死したその時に、過去は決定している。
覆すことなど誰にも出来はしまい。
死した後は望めば現れ、望まれなければ現れない。
死者とはそういうものだ。
そして決定した過去も同じ。
自身で変えることも出来ないが、死によって決定した過去は、生者達によって評価され、或いは利用され、或いは深き眠りにもつくだろう。
故に人間は、
生涯の最期に、納得の行く結末を求めるのではないのか。
故に私は私の正体に納得している。
さあ、早くこの呪縛を解くのだ!
[スパルタクスを「仮面の下を口外してはならない」呪いと縛りが取り巻いている。それは一人の魔術師(マスター)から発されたものでありながら、令呪による強制、いや、世界の修正にすら勝る――!]
そ、その腹に、……金物を食わせるのは、久しぶりだろう……。
蒲生正宗の……味は、いかがかな……?
[傷口の痛みで気を失いそうになるのを堪えて、にやりと笑った。]
[ 風景の一部が、異界と化した。]
一文字?!
[ 結界に巻き込まれ、動きの鈍る左之助。ツカサの叫びが届く前に、ガモウの刀が左之助の腹に突き刺さっていた。]
生まれる前から、というのは、聖杯に願うとしたら、の話だ。
魔術師というのはおかしなものだ。
人の命を重んじているようで、軽く見ている。
その矛盾には気づいた。
私の犯した罪は消えない。そしてその罪は魔術師である限り、増えていくのだ。
ならばどうすればいい。
魔術師を辞められるのか。
やめられないと、知っていた。ならば私は命を断つしかない。これ以上、人を殺めないために。
私の生きた時間とは、なんだったのだろうな。
父や母の魔術を後に残すことも出来ず、己の望みもかなえられず、ただ死を望んだ。
29年を無為に過ごしただけではないのか。
その中に、少しでも生きた証があったとするなら、――あの猫を助けたことくらいだ。
…………。
此度の聖杯戦争の男マスター共は。
なぜ、こうもかわいらしいんだ。
どういうことだ、ハルカ!
[揺さぶった。]
―東ブロック・ビルの屋上―
[聖を置いてきた中央ブロックの方角を遠望する。
この街のランドマークである駅ビルは、陽光に照り返されて光っていた。朝夕の日課として行なっている探査への探知結果からは、まだ競争者たちに本拠を知られては居ない筈だった]
……さて。それにしても、あの通りを隔てて向こう一帯、か。
随分と広規模に編んだものだな……。
[少年が居るのは、昨夜、瀬良とバーサーカーが脱落した場所よりは幾分西よりの位置である。蒸し暑い湿度を含んだ風が、屋上を吹き渡っていった]
……この辺りで戦闘になるのは、まずいですね。
夜になれば閑散とする地域だと、ヒジリには聞かされたのですが。
[ゴドウの叫びに、武士二人の戦いを振り仰いでみて。]
――……まさか。
[そこで、信じられない光景を――少なくとも、想像はしていなかった――を、認めた。]
そんなに揺さぶるなバーサーカー。
確かにそうだな。
ここの男マスターたちはなんと。
ああ
バーサーカーも可愛い部分があると思ってる。
―東ブロック・ビルの屋上→路上―
[サーヴァントが放つ魔力の気配を探し、屋上から屋上へとビルを渡り移る。何番目かの跳躍をしようとした時、見覚えのある誰かの姿が、視界をよぎったように思えた]
……誰だろう。
……見間違いか? 見覚えなんて、ほんの数人しかいないのに。
[屋上の手すりから身を乗り出し、視覚を増強する。それは紛れもなく――]
……みなみ。また、一人なのか。
[瀬良悠乎の告白をじっと聴いていた。
仮面はじっとその顔を見つめていた。]
知っているか。
人間とはな、無理解による理解は出来ないものなんだよ。
そして無理解による思考は、他者の否定のみを生み出す。
貧者の思考を裕福なる者は理解が出来ない。
彼らは、望めば何をも手に入れる世界に生きているからだ。そして、手段を選ばず、藁をも縋る想いで明日の生を手に入れようとする生き様を知らない。
故に奴らは「なんと野蛮な」と否定する。
[そっとその頭に手を伸ばした。
ただ、撫でる直前でその手を戻す。
――――ク、とスパルタクスは何かに笑った。]
分かるか。
他でも無い君自信が命を軽んじていたならば。
他では無い君が、魔術師の矛盾とやらに悩むこともなかっただろう。君の思考に命を重んじる「理解」が足りなかったのだとしたら、そうして生涯の最期まで、罪悪と思考の螺旋を昇ることも無かっただろう。
お前は「命を奪った」ということを忘れなかった。
それだけで――――。
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