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[あまり戦いたい意志が無さそうなバーサーカーに左之助は少し戸惑った。]
何でぃ、戦うために入ってきたんじゃないのかい。
しかし話は聞いていたが、本当に仮面つけてるのな。
それで街中を闊歩たぁ、大した歌舞伎者じゃねぇか。
生前は能か何かでもやってたのかい。
[会話に応じて様子を見る事にする。]
[どうやら相手も襲い掛かってくる気配は無い。
見れば、玉砂利の上を小鳥が歩いている。]
クク。それが困ったことに、武器が無いんだよ。
肉弾で戦も出来ないことは無いが。
昨日、織田とやらにやられた傷が芳しくなくてな。
[とても愉快事を語るように、事情を隠すこともなくさらりと言ってみせた。
自身の殺し合いの技術に対する自信の表れなのか、戦い以外については頭がよろしくないだけなのかは、笑みを貼り付けた仮面からは見て取れない。]
これは――伊達や酔狂ではめている訳ではない。
ノー、とやらが何かは知らないが。
――そうだな。
自身への戒め、或いは未練といったところか。
[指で仮面をこつこつと叩いてみせた。]
残念ながら、生前もはめていたわけではないんだ。
―― 中央通り→西ブロック ――
[ 蒲生の屋敷に行くとはいっても、それは勿論、左之助を同伴させてである。一人で行くなど愚の愚。ツカサは左之助と合流するべく移動していた。
朝早くに出歩く事など、しなくなって久しい身として自転車を漕ぎながら見る街の景色はなかなかに新鮮なものではあったが、そんなにのんびりとした気分でもない。]
というか、なんで神社なんかに…て。そういえば槍の鍛錬でどうとか言っていたな。朝錬にでも出たってわけか。
[ 武芸者というのは勤勉だね…と勝手に感心しながらペダルを踏む力を強める。次の角を曲がれば、神社が見えてくるだろう。]
武器持ってねぇって、んなわけねぇだろ。
お前さんの宝具何なんだよ、すっとぼけた野郎だな。
信長に会ったのか、アチャラナータが何とかって言ってなかったかい?
それ言うと滅法強くなるんだよな、あいつ。
ふーん、戒めね……生前のことかい。ま、現世に出てくるくらいだからいろいろあるんだろうな。それは俺も同じよ。
[左之助は態度を決めかねたまま、流れで会話を続ける。]
[懐からぽっきりと折れた剣を取り出す。
刀身はもう10cmも残っていない。元々が刃こぼれの酷いものであったから、ただのガラクタと言っても差し支えは無いだろう。]
他にも武器はある。しかしそっちは戦闘には使えない。
……その辺りの小難しい規則は分からんから聞くなよ。
主とする武器はこれになる。
だが、これも織田に折られた。
宝具については……そうだな。
[小鳥に近付いてみた。だが玉砂利を踏む音は予想外に大きかった。バーサーカーが声を漏らす暇もなく、小鳥は飛び去ってしまう。
難しいものだな、と呟き。]
無念そのものが宝具。とでも言っておこうか。
[続き、信長、という名前に首をかしげた。
前後関係から織田のことを言っているのだろうと想像し、また遠くに舞い戻ってきた小鳥へ近付く。今度は慎重に、ゆっくり、驚かさないように。]
アチャラナータ。
……すまないが聞き覚えは無い。
しかし――そうか。奴はまだ力を隠していたのか。
[あと少し、あと少しで小鳥に手を伸ばせる。
――しかし影が重なった瞬間、飛び去ってしまった。]
もっと人を殺し続けたい。
――などという理由で英霊化する輩もいそうだが。
私の場合は君の言う通り、生前が納得いかなかった類だろう。
[君もそうなのか、と仮面は男へ向く。
容貌はこの国の人間にも見えるし、さりとて放たれる威圧も濁ったものではないように見える。だからこそ、少し意外なものを見るように。]
無念が宝具ねぇ、何だか禅問答みたいな感じだな。
まあ、世の中納得いかない事だらけよ。
昔、日本の勢力が2つに割れ、俺はお国を守るために戦っていた。
ところがいつのまにか、敵がお国の側になっていやがった。
抗って抗って抗いぬいて、誰が撃ったかも解らない、無数の銃弾を浴びて俺は死んだのさ。
そして誰だか解らない無縁仏として葬られた。
納得なんてできねぇやな。
[一気に言い切ってから、少し落ち着きを取り戻す。]
……おっと詮無い事を話しちまったな。
[そう言い、戸惑う気持ちを楊枝をつまむ事でごまかした。]
―― 西ブロック・神社 ――
………。
[ ツカサは樹の影から出られないでいた。
左之助以外の魔力を感知したため、身を潜めつつ境内へと近づいてみれば、聞こえてきたのは二人の英霊が交わしていた会話であった。
仮面の男に語る、左之助の言葉。新撰組の隊服を見つけたときと同じ色をした表情。
意図せざる状態で聞いてしまったことを後悔し、そしてツカサはいま姿を出すべきかどうか、結論が出せず動けなくなっていた。]
[男は楊枝を摘んでいる。
きっとそれは、バーサーカーが仮面を叩く仕草と同じ意味合いを持ったのだろう。言葉は明瞭であったことが、逆に彼の内に押し隠されたものを代弁する。]
――君がつまらない話だと断じてどうする。
[男が持つ槍。気持ちがいいほどまっすぐな槍。]
守るべきものもあり。
抵抗してでも貫き通したい何かがあったのだろう。
[折れた剣を懐へと隠す。]
――この国は、平和に満ちている。
少なくとも、私にはそう見えたが。
それは……お前が守りたかった国とは違うものなのか。
それとも、守りたかったものは別にあったのか。
私には知り得ないことだが。
[ふと、入り口に、見覚えのある男の姿を見つけた。
視線の先には槍を持った男。
耽っているようなので、話しかけずに近付くことにする。]
この前は世話になった。
礼を言う。
[すれ違い様にそう残し、バーサーカーは神社を後にした。]
……まあ、正直俺にも良くわからねぇのよ。
何かを守りたかったのか、それともそれを口実に戦いたかったのか。
何か自身に未練があることは確かだ。
始めは戦いにかまけて振り返らなかった家族の事だと思ってたんだがな……。
[楊枝をいじりながらふと脇を見ると、木の陰からこちらを窺う梧桐の姿が目に入った。
予期せずサーヴァントの間近に梧桐がいた事は、左之助を動揺させる。]
あの馬鹿、こんな所で何してやがる……。
[思わず声が出た。]
しかし、丁寧口調のキャラは久しぶりですね。
キャラ被ってる時は、なりきる為、独り言も同じ口調になるので、至って苦痛です。(ぁ
[神社から去った後、素直に廃工場へと戻ることにした。
結局のところ何を守りたかったのか。
気付けば誰のものともわからない死体となっていた。
槍の男の話を思い返しながら、バーサーカーは歩いた。
走ることはせず、ゆっくりと歩いて帰路についた。
――傷が、また少しだけ痛んだ*気がした*。]
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