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そうか。貰おう。
[短く答え、配膳された席に着いた。そして箸をつける。
色鮮やかな一口。]
……まずい。
[続いて他の皿にも箸を伸ばす。]
……まずい。
[何度同じ台詞を繰り返しただろう。全ての物体を食べ尽くすと、キャスターを見据えて告げた。]
勉強しろ。愚か者め。
[その顔を見て、思わず言葉が詰まる。
完全に勢いを消されてしまった。
はぁ、とため息をつく。]
わかればいい。
――心配するだろうが。
[ゆっくりと頭を撫でる。]
おかえり。大丈夫だったか?
それはもう、私とて教会の人間ですので。
まぁ立ち話もなんです。
どうぞ此方へお座りください。
[そうして、アーチャーに座る様勧める。
アーチャーが座るのを確認すると、己も座って話を続けた。]
ふむ……狂い、ですか。
何かお心当たりでも?
―教会―
聖杯戦争が既に始まっている、という事はご承知の通り。
私も既に数人のサーヴァントと遭遇しております。
ですが……その中に。
本来なら存在しない役割(クラス)の者が紛れ込んでいるのです。
[早朝の路地での遭遇。あの時はアサシンだと推定していた。
だが、駅前でのみなみとの会話。彼女が口にした単語]
『キラー』と、そのサーヴァントの主はそう呼んでいました。
彼の者自身が勝手なクラスを名乗ったのかもしれませんが、その真名からすれば、確かに相応しい名称かとも思うのです。
彼の者の真名――『ジャック・ザ・リッパー』。
娼婦連続殺人鬼として、当時の倫敦で噂にのぼった名。
[欲しかった言葉を言われて、微笑む。]
…うん、ただいま。
[大事そうに、噛み締めるようにもう一度言い、頭を撫でられて、安心したように目を閉じた。]
なるほど、本来の予定外のクラス……ですか。
しかも、その名が切り裂きジャック。
[考え込むように、顎に手を当てる。]
――反英雄が召喚される、というのは実は過去にもありました。
ただそれは、その存在によって英雄を英雄足らしめる。
悪がなければ正義もまた、存在しない……その考えに基づく存在でなければなりません。
だが、切り裂きジャックが存在することによって、存在できる対となる英雄は存在しない。
これでは……必要悪となることはできない。
そして、更にイレギュラークラス、ですか。
[
どうやら、祖国の味は、主の味覚に合わなかったらしい。
――だが、それでも。
何のかのと言いつつも、用意した皿の全ては空になっていて。
緩む表情を抑えられず、主にそれを悟られぬように、深々と一礼する。
]
――申し訳ありません。
この国の味付けを存じませんでしたので……以後、精進致します。
[
――その、"以後"があるのかどうか。
この瞬間だけは、その冷酷な現実を思い浮かべることはなかった。
]
……たく、泣く位なら最初から怒らせるな。
心配することぐらいわかるだろう。
[袖で、涙ぐんでいる瞳を拭いてやる。]
それで、何しに行ってたんだ。
どうしても必要な用事だったんだろう?
反英雄……救世主を反転させた鏡像ですね。
黙示録の刻に現れる、とかの聖典にある通り。
[少年の時代には存在しなかった、だが今では教会の信徒以外にも広まった未来の伝説。しかし「ジャック」も「キラー」も、それではない。とすれば――? 推測が出るよりも、神父の言葉に二人に衝撃を与える方が遥かに早かった]
――六回、とは?
サーヴァントが六騎しか召喚されていない、と!?
[瞳を拭われて、くすぐったそうに身をよじる。]
泣いてなんかいないわ…
[段々いつもの調子に戻りつつ、問われた質問に少し眉間を寄せて答える。]
…魔力の補給に。ちょっと家の方に…ね。
本来ならば七つすべてのクラスが揃ってこそ、“力の器”である聖杯が満たされる筈。
六つのクラス――しかもその内ひとつは本来は存在しないクラス――のみで、聖杯が願いを叶える事は……。
[続きは言葉に出せなかった。想像が真実になってしまいそうで。もしもその通りだとしたら、少年は何のために喚ばれたのだろう?]
[茶を淹れろ、と言いかけて思い止まり、自分で淹れる。
一口飲むと、とても懐かしい味がした。
そして重要な事も思い出す。]
俺が寝ている間に誰か来たのか。
そうですね。
ですが此処では更に単純に英雄を英雄足らしめる悪役……と考えていいかと思います。
例えるなら、かのペルセウスもメデューサを倒さねば英雄と讃えられなかった、そういう事です。
ですが、切り裂きジャックには彼を妥当した英雄が存在しない。
つまり、そのものの存在によって成り立つ正義が存在しないため、必要な悪と成れない……。
[そこまで言うと、神父は一息をつき覚悟を決めた表情で続きを語る。]
ええ、恐らくは。
ですが、ご存知の通り。
――聖杯戦争は始まっている。
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