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…………。
[幾多の哄笑が止まる。電話台を弾け飛ばした「腕」を眺め、そして狙っていた獲物へと視線を移し、もう一度腕へ視線を戻す]
ボゴボゴボゴ……。
[腕が変化した。無数の頭が歪に重なり、組み合わされただけの、醜悪さの塊だったようなカタチが内側へ収束していく。――形成されたのは、手だった。ただし、伸びる六指が刃と化した異形の手だ]
………………ゲラ、ゲラ、ゲラ。
[先刻とは違った、含むような笑い。関節などないのか、腕が蛇のようにぐにゃりとうねり、刃の指が肉食獣の顎のように開かれる。その牙が狙う先には、床にへたり込む女が居た]
[
――命令は、まず充分に果たした。
屋敷に張り巡らされた結界、その性質を調べ尽くした。
結果は、呆れるようなものだった。
魔術師にとっての工房とは、防御のものではない。敵を誘い込み、確実に抹殺するためのものであるはずだった。
それが、どうだろうか。
侵入者の探知のほかは、魔術的な異常を外界に漏らさぬ――といっても、魔術師ならば確実に、下手をすれば勘のいい一般人にも気付かれてしまう程度の、未熟な結界が張られているのみだった。
それを、一定以上の能力を持つ魔術師がその気で探索しなければ判らぬレベルにまで強化し、侵入者に対して重圧を与え、行動を阻害する機能を結界に加えた。
その上で、幾つかの魔術によるトラップを配置し、警戒用に即席の使い魔を作って周辺に放った。
限られた時間では、まずまずの仕事であったと、評価していいはずだった。
]
[
――そう、命令は果たしたのだ。
気になっていたのは、その過程で気付いた一つの異常。
この屋敷に集まる魔力は、霊脈による自然のマナとしては、あまりに多様であり過ぎた。
主は、こう言っていた――『霊脈を経由して周辺から集めた』と。
初めは聞き流していた言葉を思い返して、ある可能性に思い至って、心臓が早鐘を打った。
確かめなくてはならない。
だが――もしも、この疑念を肯定されてしまったならば? 私はどうすればいい?
そんな怖れを胸に、小さく息を呑みこんで、主の自室に繋がる扉を軽く叩いた。
]
――……結界の強化を終えました、入っても宜しいでしょうか?
[声が堅くなっているのを自覚して、小さく溜息を吐いた]
[自らの言葉で若干落ち込むダビデを見て少し後悔を見せながら]
すまない、若いのが問題ってわけじゃない。
僕のイメージがと少し異なっていただけさ。
[苦笑いを見せるダビデをみて少し安心しながら]
おっと、投石じゃないのか、失礼した。
神殿の欠片か……。
[意外と凄い物だったんだなと思ったが口には出さなかった。
そしてダビデに連れれて自身も苦笑いしながら頭をかいた]
――夜・廃工場――
[――10分で全ての命を果たすことは、可能か不可能か?
答えは明らかだった。しかし男は剣を振るい続けた。
元より勝算の無い闘いだったのだ。
向きを変え、速度を変え、最終には愚直に突撃を続けなければならない。
よしんば勝ちを得たとして、失うものはまた大きい。
もし作業を無事終えたとしても、そこへ攻め込まれてしまえば宝具を展開する魔力をマスターから剥がせるかは怪しいものだし、達成感から死への恐怖も薄れかねない。
だが、命は下された。下されてしまった。
故に意味の無い戦いだとしても、彼は穴を埋め続けた。]
マスター。
どうやら私には、これが限界のようだ。
[一つ、叩きつければ、灰色の小さな礫と共に剣が欠けた。
マスターの姿を目指して鋭利な破片が飛ぶ。
だが、大きな手は飛来する刃のカケラを掴んだ。
そちらを向きもせずに、確かに掴んだことを確かめもせずに、どこか遠くへ投げ飛ばした。
作業を終えたバーサーカーは、堂々と工場の出口へ向かう。]
――夜・廃工場――
[――10分で全ての命を果たすことは、可能か不可能か?
答えは明らかだった。しかし男は剣を振るい続けた。
元より勝算の無い闘いだったのだ。
向きを変え、速度を変え、最終には愚直に突撃を続けなければならない。
よしんば勝ちを得たとして、失うものはまた大きい。
もし作業を無事終えたとしても、そこへ攻め込まれてしまえば宝具を展開する魔力をマスターから剥がせるかは怪しいものだし、達成感から死への恐怖も薄れかねない。
だが、命は下された。下されてしまった。
故に意味の無い戦いだとしても、彼は穴を埋め続けた。]
マスター。
どうやら私には、これが限界のようだ。
[一つ、叩きつければ、灰色の小さな礫と共に剣が欠けた。
マスターの姿を目指して鋭利な破片が飛ぶ。
だが、大きな手は飛来する刃のカケラを掴んだ。
そちらを向きもせずに、確かに掴んだことを確かめもせずに、どこか遠くへ投げ飛ばした。
作業を終えたバーサーカーは、堂々と工場の出口へ向かう。]
[最後の遺物。
魔法陣の上に残されていたはずのそれは、いつの間にかなくなっていた。
剣を握らない手をゆっくりと開く。
それは何の変哲も無い、少し黒ずんだだけの鉄塊に見えた。]
後悔してるんだろうな、きっと。
[敢えて触れなかったが、伝承は知っていた。
王になった後は部下の妻を求めて部下自身を謀殺した事
そして、その報いで子供を失った事も]
――……失礼します。
[
厚い木の扉を押し開けて、主となった男の私室へと入る。
その内装に目もやらず、手を加える以前のものへの評価を省いて、屋敷を包む結界に施した細工を掻い摘んで報告する。
これは一先ずの応急の措置である、とも。
些か、気が急いていたのかもしれない。
主が言葉を挟む間もなく報告を終えて、ほんの僅かに荒れた息を整える。
]
――……報告は、以上です。
それと、ひとつ。
御許し頂けるなら、お伺いしたいことがあるのですが。
[
躊躇いがちに、けれども強い意志を込めて。
問い質さなければならないことを、自らに冷たい視線を注ぎ続ける主に向かって、問うた。
]
[頭の中に浮かんだ可能性。それは、彼女が呼んだこの"影"が、バーサーカーである可能性。だとすれば会話をするのは難しく、殺すべき相手を理解させなくてはならない。会話以外の、方法で]
Ay Amor――
[目の前で影が変化を遂げる。手の形をしていても、鋭利な刃物が数本連なっているのと変わりは無い。間に合うか間に合わないかの瀬戸際を感じながら、彼女は詠唱を紡ぐ]
Me doy mandamiento.
[令呪として形を描いていたうちの一本が、宙に浮かび上がる。強い光を持って、その場を照らした]
わたしがあなたのマスターである限り、あなたがわたしを攻撃することは許さない。
―深夜 北ブロック・公園―
ええ。
《契約の神の箱(アーク)》そのものでないとは言え、私を喚び出すには十分な“縁の品”であったかと。
それに、私が投じた石自体は何の変哲も無い石くれに過ぎませんでしたから。ただ、そこに神の祝福が宿されただけです。
尤も、その祝福によってかの巨人も昏倒せずにはいられなかったわけですが。
[笑顔の中に垣間見えるは自信と信仰。さて、と周囲を見回した]
ヒジリ、これから後はどうするのですか。
見たところ、召喚の儀によって少々お疲れではないかと。
本拠にされている幕屋にでも戻るのでしょうか?
[キャスターの報告を頷きながら満足気に聞く。
どれも己に不足している点であった。
そして、最後に決意を込めた声を聞いた。]
……許す。何だ。
[バーサーカーの様子をじっと見ていたが、その作業が止まるのを見て息を吐いた]
元から期待はしていない。
手作業で埋めるなど論外だ。
[飛んできた破片は、届くことなくバーサーカーの手によって掴まれた。気にすることなく、口の中で何事か詠唱する。
腕を伸ばすと、崩れていた床が元の姿へと戻り始めた。数瞬を置いて、魔法陣とともに元の姿に戻る。
ただ、魔法陣の上に、最後まで残っていたはずの遺物だけが欠けていた。
出口へと向かうバーサーカーへと止める様に声をかける。]
どこへ? 偵察に行くのなら、私も行こう。さすがに一人で歩かせるのは色々とまずい。始まったばかりで特攻されても困る。
――……この屋敷は、この地を走る霊脈の支流、その一つに建っているようです。
それ自体は、私としても有り難いと思っています。
御存知のように、キャスターは最弱とされるサーヴァント。その不利を、幾らかなりと補えるのですから。
[僅かに言葉を切って、小さく息を呑み込む。決定的な質問をするために]
私の、勘違いであれば良いのですが。
この屋敷に集まる魔力には――人間の、第二要素(たましい)と第三要素(せいしん)が含まれているように、思われるのですが……。
[
言葉を切って、縋るようにと主を見つめた。
結局、言葉には出来なかった。
――民衆の命を吸っているのですか、とは。
]
[ダビデの差し出した宝具を見つめて息を呑む。
今まで見たことあるアーティファクトとはまったく格が違う。
その象徴に暫くの間魅せられていたのかもしれない。
ダビデが声を掛けてくるまで指一本たり動かせなかった]
そうか、力のある石だとは分かっていたが由来はあまりしらなかったんだ。
実は職業柄、あまりアーティファクトは手に入れづらくてね。
[移動の提案に]
そうだね、少し魔力が足りてないようだ。
それに人払いの結界もそろそろ切れる。
ホテルを取ってあるから、そこに移動しよう。
そこで改めて、今度は僕ができる事などを含めて今後の戦略を立てよう。
[魔法陣の処理を手早く済ませ、荷物を纏めた。
その後、駅の方向へと歩き出した]
[歌声のような、美しい詠唱。喚び出されたときに聞いた声]
……ッ!
[呪言によって放たれた魔力に、影の動きが目に見えて鈍る。何かを感じ取ったのか、あるいはその女が纏う気配に初めて気づいたか、数多の笑みが消えた。無数の瞳が驚愕に見開かれ、一斉に声の主を見る]
グゥォ……オォァ……。
[しかし、それが何なのかを影は理解しない。そもそも知性があるのかどうかも疑わしい異形は、呪の束縛を受けてもその凶刃を止めようとはしなかった。にじり寄るように、無数の顔で構成された腕が女へ迫っていく]
…………。マスター。
[かけられる声にそちらを振り向く。
続いて放られたのは肯定の言葉――ではなく、今しがたまで掌に収まっていた鉄塊。召喚の際、吹き飛ばされた遺物達を追うようにして、その鉄塊もまた器具の中へと突っ込んだ。
闇の中。佇む器具。廃工場となった今では、もう宵闇に没することを続けるしかなくなったのであろう、用済みの物達への仲間入り。]
言動が矛盾している、ということに気付いているか。
君は魔術師は人間であるから、魔力消費への対策に布陣を敷く必要があるのだと言った。
だが、原因は如何であれ、私を召喚し、召喚の際の後始末に魔力を使い――その上、まだ夜の街を歩こうというのか。私と共に。
[出口ではなく、少女の方へと向いたまま、じっとその姿を見据える。壊れた窓から注ぐ月明かり程度では、少女の輪郭はぼやけたままだ。]
私をここから出すわけにはいかないと君は言うが、ならばどのような攻め立てを行うつもりか。
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