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……シェヘラザード、千夜一夜の女か。
あれが魔術師だったとは意外な話だが、よもや話すだけが芸というわけではあるまいな。
[冷めた視線は変わらず、キャスターの様子を伺う。
――と、彼女の視線の先に気がついた。]
ああ、あれか。身の程を知らぬ愚か者がちょっかいを出してきたから、始末したついでに召喚のための道具として使ってやったのだ。
……確かに、魔術師の血は召喚陣を描くには、好適なものですね。
[それだけを述べて、凄惨な死体からさり気なく視線を逸らし、蒲生延へと向き直る。]
……御安心を。
話術だけでは、キャスターのクラスに該当することはありません。
それは、この身に宿る魔力の量にて、お判りになって頂けるかと。
マスターも召喚直後でお疲れでしょうし、詳しくは、いずれ機会をみてお話することに致しましょう。
して、マスター。
私は、貴方をなんと御呼びすれば宜しいでしょうか?
ふむ……、確かに常人の域ではない。
もっとも、集めるだけならこの俺にもできないことではないが。
お前を召喚するための魔力も、大部分は霊脈を経由して周辺から集めたものだからな。
力とは使うことでのみその意味を成す。
期待しているぞ、キャスター。
[冷たい笑みを浮かべる。
続けて、キャスターの問いに短く答えた。]
私の名は蒲生 延(がもう えん)だ。
好きに呼べ。
[キャスターの返事を待たず、室内とは対照的な空気が支配する庭へ向かった。]
[庭に出ると、深夜の空気が肌に浮かんだ汗を冷やした。そこで初めて自分が汗をかくほどに集中していたことを思い出す。]
……ふ、まだまだ足りんな。
[独り言を呟いた後、背後のキャスターに話しかける。]
既に気付いているだろうが、この屋敷には対魔術師用の結界が張り巡らせてある。
……が、所詮は対人結界だ。サーヴァントには通じまい。
お前の好きなように手を加えることを許す。
それが最初の仕事だ。
それが済んだら俺の部屋に来い。
お前の力を元に、今後の策を考える。
[そう告げて、自室へ*引き上げていった*]
[
立ち去った自らのマスターの姿を見送りながら。
示された名を反芻して、僅かに思考を巡らせていた。
自分の生まれた土地の習慣からすれば、ただ、本人の名を呼べばいい。
しかし、聖杯から与えられた知識は、この時代のこの国で、本人の名を呼ぶのは親しい間柄に限られると教えていた。
"ローマにありてはローマ人の如く生き、その他にありては彼の者の如く生きよ"――ここは、この国の習慣に従うべきだろう。
もっとも、余人の目があるところでは、マスターと呼び掛けることになるのだろうけれど。
]
――ガモー……ガモウ、蒲生。
……発音、これで良いんでしょうかね。
それにしても……落胆されるかと思っていたんですけど。
[
安堵したような、拍子抜けしたような。
小さく肩を竦めて、独り呟いて。
初めて与えられた命令を果たすべく、*静かに精神を集中した*
]
8人目、瀬良 悠乎 がやってきました。
瀬良 悠乎は、村人 を希望しました。
―南ブロック・廃工場―
[交叉市の南にある、寂れた廃工場。そこに、一人の少女がいた。元々置いてあったらしい器具は脇に避けられている。
やや広いそこの中央に、赤く彩られた魔法陣が一つ。]
さてと。何が出てくるかはお楽しみ、と
[その四方に遺物を一つずつ置いていくと、片手を掲げて、詠唱を始めた。]
英霊よ、我が声に応え、この地にその姿を現せ。
共に聖杯を目指す者として、我が魔力を糧に、その力を現世へ。
[魔法陣から光が漏れ始める。力の奔流が、其処を中心に渦巻き、自身から魔力を奪っていくのが感じられた。]
[体から出て行く魔力は、予想していたよりも負荷が大きかった。ちらと視線を横へ動かす。ここを拠点にすると決めてから張った結界は、魔力を漏らさぬよういまだ廃工場全体を包んでいる。
窓から見える群青は、既に夜も更けたことをを示していた。]
……。
[視線を、魔法陣へと戻す。聖杯戦争に参加することは、使命のようなものだった。自身に願いがあるかといわれたなら、聖杯を手にすることが願いだと、口にするだろう。
口元を動かす。何が出てくるかは判らない。ただ、其処に何かが現れようとしていることは、失われていく魔力で判った。]
9人目、バーサーカー がやってきました。
バーサーカーは、村人 を希望しました。
[滑り出る言霊。
流れ出る魔力。
陣が吐き出す紅き明滅に、荒んだエーテルの嵐が混じる。
たった一人が立ち尽くす世界を覆い、視界を隠し、廻り続ける架空の奔流は、留まる様子も見せずにひた狂う。
――風を切れぬならより速く。
――血が途切れぬならより多く。
――青は壊れぬならより強く。
虚ろであった空間を「食い潰し」、新たに形が現れる。
輝きに満ち、破壊に満ち。
力の狂いが触れたものは、四方を司る遺物が一つ。
地に留まろうとするそれは剥ぎ取られ、端へ寄せられていた器具の塊へと弾き飛ばされた。
一つ。
またもう一つ、陣を囲った遺物が飛ぶ。
残った一つが何であったか――視認を許すより先に、暴れ続けた力の奔流が、魔法陣の輝きが、ぴたと止まった。]
[この場所は廃工場。
ならばその床は、硬く在って然るべき。
しかし、床は突如として破壊され、陥没した。
覆っていた表面ごと地中へと引きずり込む。
そうして潰えたはずの魔力放出は再び引き起こった。
再稼動する魔法陣は存在を示す。
輝きは、少女が起動させた時よりも曇った赤。濁った赤。
――無残に陥没したそこは、まさに魔法陣が描かれた場所。
だが、紋様は一つとして傷ついてはいない。
紅い線だけに、最後に残った遺物の一だけに沿うようにして、魔法陣周辺の床は深く深く陥没していた。
ようやく終わる。
奇跡を生み出す魔力の風は、最後に一瞬、周囲のものを薙ぎ倒す為のように膨れ上がり、ようやく儀式が終結した。]
[現れる姿に表情が変わることはない。吹き飛んでいく遺物にも、それが現れていく光景も、少女の視線を動かす理由にはならなかった。
陥没する床も、残る魔法陣も、紅く濁る輝きも。]
現れた、か。
……聞かずとも判るけど。
[腕に描かれた令呪が、びくりと痛む。]
限界させるのに、どれだけの魔力を持っていくのか。今からが思いやられる。
それで、バーサーカー? 真名を、聞こうか。
[奇蹟の奔流が静まり、背後に現れた気配に振り返る。顔を覆う仮面に、初めて表情を変えた。]
一見して私をバーサーカーの役割と見抜くか。
どうやら我がマスターは、得がたい才能を有しているらしい。
……もしくは他の要因なのか。いずれにしても構わないが。
[少女が表情を変える。
濃密な気配の顔は仮面。表情の変化は見とれない。
大柄、布を切っただけのマントのような衣装の男は、振り返らないままに己が真名を答えた。]
スパルタクス。
さて他に、必要なものは?
[刃が欠けに欠けた剥き身の剣が揺れた。
握る手は片手、掌に力が篭る。]
[仮面の下の衣装にも少しだけ眉を顰めたが、それ以上の変化はない。バーサーカーから発された名前に、軽く頷いた。]
ちゃんと、会話は出来るようだ。
これでも、聖杯戦争に参加するために、調べられるものは全部調べたからね。
スパルタクス、奴隷戦争の男か。
英霊は、その知名度でも力が変わるという話だけど、この日本では、その名は少し弱いな。
まあいい。働いてもらう内容に変わりはないのだから。
私は瀬良 悠乎(せら はるか)。好きなように呼んで貰って構わない。
[其処まで言うと、陥没した床を見た。肩を竦める。]
ここを拠点にしようと思ってるのだけどね。床を元に戻せと言って出来るか?
[バーサーカーのほうを振り返る。]
[対等なる会話、通じ合う言葉。
かつてβάρβαροςと呼ばれた彼は、狂気をひた隠す仮面の下で何を想うのか、何を反芻したのかは誰にもわからない。
ただ、ようやく少女の方へと振り返った。]
素晴らしい傾向だ。覚悟か、備えか、力そのものか。
これから戦争を始めようというのだ。
その程度のものは有していて貰わなくては、私が困る。
なに。
君が、無慈悲かつ無情なる戦争に、身を投じる覚悟があるように、私にも戦いの地の選択に意味などない。
――殺し合いであれば、私の手中だ。
[しかし、振り返った少女はまるで別の事柄を口にした。
視線の先には陥没した床――握っていた刃こぼれがひどい剣は、所在なく垂れる。
仮面に描かれた偽りの目は少女を向かず、うなだれたままに一つ頷く。]
訂正しよう。君には少々危機感が足りないようだ。
……だが、その命は承知したぞ。「マスター」。
[示された呼び名を噛み締める気配なく呼び名を返し、剥き身の刃をふらつかせ、陥没した床へと歩く。]
10人目、名塚 聖 がやってきました。
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