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[ようやく開放され、勢いに任せて立ち上がると、かけられていた外套が足元に落ちた。
それを見て、一瞬何とも複雑な表情をして、口を開きかけた。]
……。
[だが、その口から言葉が出て来ることは無く、代わりに思い切り威勢良く鼻を鳴らして、目の前の男を睨み付ける。]
…とりあえず礼を言うわ。介抱してくれてありがとう!
[地面に落ちた外套を拾い、埃を払ってからずいと差し出す。]
それと、名乗っていなかったわね。
私は……、桐生(きりゅう)茜。
貴方の事は何と呼べばいいのかしら。
おう、まさか召喚されて最初にすることがマスターの介抱とは思わなかったがな。
[外套を受け取り、バサリと肩へと掛ける。
その色は暗いながらも、鮮やかで静かな雰囲気が漂う赤。
そして裏には見る者を不思議と惹きつける黒が広がっていた。]
アカネ……か。
[少女が名乗った名前を、静かに繰り返す。]
中々良い名だ。
魔力の量も桁外れとかじゃないが、中々の量と質。
そして何より……
[ゆっくりとアカネの姿を見て、不敵に微笑む。]
――俺を呼んだんだ、マスターとして是非もねぇ。
[その姿は己への自信に満ちていた。
しかし、その笑みはどこか少年の様で……。]
[男の体に、光が走る。
光と共に現れるは、鈍く輝く西洋鎧。
だが、その鎧には所々に日本風の意匠がなされており、どこか不思議な雰囲気と威圧感を漂わせていた。]
サーヴァント・セイバー。
マスターの叫びを聞き、確かに此処に推参した。
此度の戦に於いて、我が武を持って勝利を奉げよう。
[目の前の男が、よく響く綺麗な声で、自分の苗字では無く名前の方を呼ぶのを聞いて、少し微笑む。]
…ありがとう。
私、そう呼ばれるの、好きよ。
[その後に続く男の言葉と、その鎧姿に目を見開く。]
セイバー……?
あの、もっとも優れたサーヴァントと言われている…?
[確かめるように尋ねた。思わず、声が震える。
そんな彼女の肩に、蛾がゆっくりと止まった。その蛾に向かって、どこか恍惚とした表情で呟く。]
……聞いた?
セイバーですって…。これで……何の文句も無いわよね。
[指先に蛾を移動させると、そっと両手で包み込んだ。そのまま、ぐっと力を込める。]
後は……私の好きにやらせてもらうわ。
[ぐしゃりと小さな音がして、蛾がぴくぴくと痙攣すると、その姿は何やら文字の書かれた札のようなものになった。
もはや、ただの紙屑と化したそれを、地面にぽとりと落とす。]
ふふ……あはは…。
[くすくすと笑いながら、セイバーと名乗った男に手を差し出す。]
よろしく。必ず…聖杯を手に入れましょう。
ならアカネって呼ばせてもらおうか。
そしてひとつ訂正するが、セイバーだから強いんじゃねぇ。
――俺が俺だから、強ぇのよ。
[腕を組み、ハッと笑う。
しかし、その後のアカネの言動に若干表情を硬くした。]
……。
嗚呼……宜しくな、アカネ。
[差し出された手を確りと握りかえす。]
……。
[自分の体温が下がっていた為か、握り返された手が、熱い。
少し不思議な顔をして、目の前で不敵なセリフを吐き、からりと笑う男を見上げる。]
(そういえば…こんな風に誰かの手に触れる事は、いつ以来だっけ…)
[一瞬、どこか遠くを見るような目をしたが、セイバーが表情を固くするのを見て、はっと気付いたように頭をぷるぷると振った。]
…じゃあ、行きましょうか。案内するわ。
[感情の無い声で告げ、繋いでいた手を離すと、くるりと体を反転させ、森の出口の方に歩き出した]
つれねぇなぁ、器量好しっつーのに勿体無ぇ話だ。
[出口のほうへと振り返るアカネを見てため息をつくと、アカネの横へ並んで共に歩き始めた。]
……もう、本当に大丈夫そうだな。
んな無理しねーでもいいだろうに。
人生たかが50年。
止まってられるほど長くもねぇが、そんな死に急ぐほど短くもねぇぞ?
無理なんかしていない。
見くびらないで。
[そう言い放つと、しごく当然のように横に並ぶサーヴァントを見て、言いようの無い苛立ちを感じ、小さく溜息をつく。]
…あんたみたいな人、苦手だわ。
[その感情が、ただの八つ当たりに過ぎない事は充分承知していたが、あまりに無遠慮に自分の領域に入ってくるその行為に、思わず吐き捨ててしまう。
そして、そんな自分に、また嫌気がさす悪循環。]
人生50年…。
[どこかで聞いたようなフレーズに、少し不思議な顔をする]
英霊も、時を語ったりするの?
そんなものはもう、達観していると思ってた。
そりゃ残念。
[だが「嫌い」とは言わないんだな、と心の中で付け足す。
それと同時に、何故か笑いがこみ上げてきて、顎に手を当てクッと笑う。]
阿呆か、達観できてりゃ世界に縛られたりしねぇよ。
英霊ってのはな、誰よりも過去って時に縛られてんのさ。
人間誰しもうつけなんだよ。
その上にごちゃごちゃと面倒なもん飾り付けて必死に賢い振りすんのさ。
[笑う相手に、少しムッとした顔で睨み付けたが、続く言葉を聞き、歩を止めて足元を見る。]
…そう。
私と、変わらないのね…。
[傍らの相手に聞こえるか聞こえないかの、ごく小さな呟きを漏らす。
しばらく下を向いていたが、何かを振り切るように顔を上げると、森の出口に向かって歩き出した。]
…そういえば
[まっすぐ前を向いたままで、尋ねる。]
貴方の、名前は?
[その問いが、これからの戦いに必要であったからなのか。それとも、セイバーというクラス名で呼ぶ事に、何故か抵抗を感じ始めていたからなのか。
自分でもよくわからないまま、男の名を問う。
もう、目の前には鬱蒼とした森の終わりが見えていた。]
ああ、そういや言ってなかったな。
[その前の呟きに、セイバーは答えなかった。
それが単に聞こえなかったからか、それとも……あえてなのか。
それは彼にしかわからないだろう。]
俺の名前は……。
――上総介だ。
[セイバーがそう呟くと同時に、森の鬱蒼とした景色が*終わりを告げた*]
…上総介。
[告げられた名を、繰り返す。]
……良い名前ね。
[実を言うと、その名前に心当たりは無かったが、セイバークラスの英霊、それも和名と来れば、おそらく名の知れぬ者では無いはずだ。
だが、知らない、と言うのも自分の無知を曝け出すようで抵抗がある。]
……じゃあ、二人きりの時は「上総介」って呼ぶわ。
いいでしょ?
[少しふくれながら、誤魔化すようにそう言い放つと、ふいっと顔を背けた。
いつの間にか夕暮れも間近で、蝉の声はひぐらしの鳴き声に*変わっていた。*]
4人目、??? がやってきました。
???は、おまかせ を希望しました。
??? が村を出て行きました。
4人目、梧桐 曹 がやってきました。
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