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―― 古美術店・居間 ――
[左之助は、ソファに腰掛けながら店内で見つけた小刀で割り箸を削っていた。]
へっ、まさか隊服を見てここまで動揺するとはな……。
[新撰組の事を考える時、左之助の心は愛憎入り混じった複雑な心境に満たされる。
それは、左之助が自身の全てを費やし、同時に他の全てを犠牲にした組織だからだ。
その目的は徳川幕府を守る事、そして士道を貫く事。
そして左之助は士道を貫く事を重んじていた。
……だが幕府が倒れ、武士がいなくなった今、あれほどこだわっていた士道が一体何だったのか解らなくなり、省みる事の無かった家族への悔恨だけがふくらんでいる。
気づくと小刀で削った割り箸が、長めの楊枝へと姿を変えていた。
左之助は以前からそれを「高楊枝」と名づけ、自ら好んでくわえている。
だが、「高楊枝」と言う言葉は、悠然と楊枝を使うことを意味し、本来「高楊枝」と言う名の楊枝は無い。
何故自身がそのような事を好んでいるのか、左之助自身にも良く解らなかった。]
[
屋敷に辿り着いた頃には、既に夜は明け、陽が昇っていた。
途中、商店の連なる大通りの近くで、何人もの死体が発見されたのだと噂する中年の女たちの立ち話を、耳に挟んだ。
――……そういえば、死体の始末を忘れていた。
というよりも、わざわざ直接"殺す"必要などなかったのだ。
第二要素(たましい)と第三要素(せいしん)を喰らうだけで――存在そのものを失った人間は、抜け殻となって死ぬのだから。
あのような命を受けて、冷静さを失っていたのだろうか。
現界してから幾度目になるかも判らぬ溜息を吐いて、主の部屋へと続く扉を、小さく叩いた。
]
周辺の探索から、ただいま帰還しました。
幾つか報告があります……入っても宜しいですか、マスター。
へっ、くだらねぇ。
今はそんな事考えてる場合じゃねぇのによ。
[楊枝を手に、左之助は自嘲気味に笑う。
今考えるべき事は、聖杯を手に入れるため何をなすべきかと言う事である。
左之助は抱えていた煩悶を、心の外へと*追いやった。*]
[しかし、それは一時の幻のようなもの。
先ほどは隠した剣も、今度はマントの中へ戻さない。
猫も何事かを感じ取っていたのだろう。バーサーカーに近付こうと歩を踏み出したが、途中で止まってしまった。
まるい瞳がじっと窺う。
壊れた窓の桟に座る仮面を。
仮面は見つめ返すことをやめ、外へ視線を放った。
同時に、桟から降り、マスタ−へ歩み寄る。]
分かりはしない……だがな、想像はつく。
[震えてる手に視線を落として、そう呟く。
きつく握り締められ、震えてる拳に指先で触れる。
確かに、今言うべきではないのかもしれないが。
それでも、背中を押すぐらいはいいだろう。]
震えてるぞ。
誰よりもアカネ自身が"生きたい"って、叫んでるんじゃないか?
自分の内の風に耳を傾けてみろ。
それに素直に乗れば、周りから奇異の目を向けられ"うつけ"と言われる。
だが、乗りたい風に乗り遅れた奴はな……間抜けって言うんだ。
ああ、解除ができない。
その先にどうなるかは……俺も"知らん"。
[そこで静かに目を瞑る。]
だから、あの宝具は極力使わねぇ。
何よりもお前が危ない。
ただし……あの宝具の効果。
それ自体は俺のステータスの殆どをA相当にしていた。
使えば確実に有利になる。
……その事実だけは揺るがない。
[ノック音、続けて可憐な声が聞こえた。どこか落ち込んだような声色とは逆に、延の心は躍る。]
構わん。入れ。
[機嫌の良さそうな声で、短く答えた。]
縁? その猫を知っているのか。先ほどトラックに轢かれそうになるところを拾った。助けるつもりはなかったのだけどな。手が出たのはバーサーカーの所為という事か。
[ふ、と自嘲気味に笑みを作る。]
教会に行ってきた。それと、ニュースで見た件だが……恐らく、あれを起こしたのはサーヴァントだろう。
日本人ではない、美しい女性がいたそうだから。実際に事件に関与したのか、推測でしかないが。
バーサーカー、お前も退治した時骨抜きにされないようにな。
―未明 中央ブロック・ホテルの一室―
[今後の作戦と方針に関する相談を終え、少年は窓に映る己の姿をぼんやりと眺めていた。黒のスラックスに白いTシャツ、薄手のジャケット。どうにか不自然ではないと言われはしたが、何度も裾を折り返したそれらの寸法はどうみても大きすぎた]
ヒジリも、適当な余裕はみてくれていたのでしょうが……矢張り、想定していたのとは違ったのでしょうか。此度の聖杯戦争の進行に関してと同様に?
[先ほどの密議の途中。机上に広げて確認していた地図の上で、異変が起こった。流廻川、と記された区域の一部だけが突然収縮するように歪み、数瞬の後にはまた元通りの状態に戻ったのだ]
サーヴァント同士の激突――恐らくは宝具の使用による重力異常の観測……よくは判りませんが。ともかく、既に少なくとも二騎のサーヴァントが戦闘を始めていた、ということですね……。
[その現象を解説された時と同じ言葉を、魔術使いの眠るベッドに投げて扉へと向かう。廊下を通り向かう先はエレベーターホールではなく非常口。地上三十階の高層から、眼下に広がる町並みを見下ろした]
[拳に触れられ、抑えつけたはずの感情がこぼれてしまいそうになる。]
…やめて。
[かろうじてそう呟く。]
(どうして…)
[どうして、この男は自分を見捨ててくれないのだろう。
全身、「棘」のようになった自分。誰もが、触れるはずは無いと思っていたのに。
弱い自分が出てきそうになるのを、頭を振ってこらえた。]
…どうなるかは…わからない。
[宝具について、告げられた言葉を噛み締めるように繰り返す。]
…私の事は気にしなくていいわ。
そう、それだけの力があるってわかっただけでも、充分。
後は…戦略次第かしら。
[微かに微笑む。]
私の所為、という言葉が何を意味するのか分からないが。
今はその件については構わない。
私は逃がした。その時に私の……それとの縁は切れた。
だが、こうして君に命を救われ、戻ってきた。
それだけの話。
故に、私にはもう関係の無いこと。
[自嘲の笑みに返した言葉は、どこか突き放したような言い方。
猫は見上げていたが、決してバーサーカーは見下ろさなかった。
それどころか、マスターの言葉に気配を硬くする。]
サーヴァントの仕業、か。
どのような過程でそう結論付けたかは知らないが、君がそう報告する以上は、それなりに確かな情報なんだろう。
[服とやらを購入したらしい袋に興味を移す。]
[剣をくるりと回せば、猫が驚き身を跳ねさせた。
掌が切れることも厭わず剥き身の刃を――それも複雑に欠けた刃を握る。袋へ向ける先は柄。
先端に引っ掛けて、持ち上げた。]
…………。
[服、というものの知識はある。
だが残念ながら、それが必要な理由は理解出来ていなかった。
滴る血に仮面を震えさせることも、声を漏らすこともない。
仮面は、微塵も揺らがない。]
[刃を握る力が強まる。
骨の音がごり、と鳴った気がした。]
…………女。
[残念ながら生来、縁の無い話題だった。
いや、一人いたと言えばいたのだが――。
ちらと少女を一瞥した後、また袋の中へ視線を戻した。]
どうとでもなるさ。
[
心なしか、弾んだ声。
上機嫌になる要素など、果たして、何処にあったのだろうか。
昨晩の態度は、召喚の疲労によるものだったのだろうか。
それとも、最弱とされるキャスターを召喚したことへの苛立ちだっただろうか。
いや――この主は、自分がキャスターだと答えた時も、英雄かも怪しい名を名乗ったときも、落胆の色だけは見せなかった。
他にどれだけの欠点があろうとも、そのことにだけは、感謝している。
]
――……失礼します。
早速ですが――……夜明けの直前、敵サーヴァントに捕捉され、戦闘状態になりました。
[
淡々と、されども明確に。
戦闘に至った経緯、戦闘の経過、それらを朗々と語り終えて。最後に、思い返したように付け加えた。
]
それと……相手のマスターが、サーヴァントをこう呼んでいました。
……キラー、と。
[
そのあとに。
マスターの制御が完全ではなかった様子から、
バーサーカーの可能性もあるという私見を付け加えて、口を噤んだ。
]
[微かな言葉と、振られる頭。
その様子に、これ以上は踏み込むべきではないと考える。
もっとも、今は……だが。
触れていた指先を離す。]
何でもするってんなら、俺を信じろ。
悩みとばっか付き合うぐらいなら、俺と付き合え。
[な?と最後に笑った。]
気にしない訳ないだろ。
だが、戦略次第というのには正しい、な。
15人目、平 芽祈 がやってきました。
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