人狼物語(瓜科国)


361 聖杯戦争村 Fate/desire  


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桐生 茜

[部屋の主は、先に室内に上がり、フローリングの床にぺたりと座ってから、何かに気付いたように少し複雑な顔をした。]


…何か途中で買ってくるべきだったわね。
せっかくのお客様だってのに、お出しするお茶すら無かったわ。

[当然、茶道具どころか、ヤカンすら無い。]

( 263 ) 2009/08/16(日) 19:19:44

眞奈 みなみ

[効かない視界に、近寄る気配。マスターとしての感覚が、それはキャスターではなくキラーであることを告げる前に、それがキラーである事を本能的に感じ取った。次いで止まる風と、聞こえる足音。目に不自由さは残るものの、あの光源は姿を消したことがわかる。目を瞑ったまま、溜息が漏れた]

うー、怖かった……。
でも、それとは別に、ありがと!

( 264 ) 2009/08/16(日) 19:22:21

眞奈 みなみ、キラーの気配だけを頼りにそちらへ笑い*かけた*

( A29 ) 2009/08/16(日) 19:22:41

セイバー

[部屋の中は正に殺風景という言葉がぴったりだっただろう。
嗜好品どころか、生活必需品すらも欠けている部屋。

その中に、信長はゆっくりと足を踏み入れた。]

なるほど、な。

[そう、此処には色がない。

人が出すであろう己の色。
そして、その色とはその者が長くいる場所を程、色濃く残るものだ。

だが、此処にはそれがない。
強いて言うなら、無色。

それはそうだ、絵の具を出すチューブに何も入っていなければ、色などつくはずがない。

それは、つまり――]

( 265 ) 2009/08/16(日) 19:24:07

セイバー

からっぽ……ってことか。

[小さく、そう呟く。
そしてそのまま、床に腰を下ろした。

いつの間にか鎧は姿を消し、最初の着流しの姿へと戻る。]

別に茶なんざ良いさ。
そもそも、俺は客じゃねぇだろ。

これから命を預け合う仲間、戦友、家族……そういったもんだろ。

( 266 ) 2009/08/16(日) 19:25:03

瀬良 悠乎

[審議、という言葉に表情は変えずに頷いて、]

 教会の判断に、期待しておきます。
 では。

[もう一度礼をして、荷物を手に教会を出る。日はまだ高く、空にある。先ほど降りたタクシーの姿は既になく、工場への道を*歩き始めた*]

( 267 ) 2009/08/16(日) 19:28:06

桐生 茜

……何か言った?

[信長の呟きに首を傾げながら、目の前で腰を下ろした相手を、物珍しげにじっと見つめた。]

鎧を、自由自在に出したり消したり出来るんだ。便利ね。

[こうしていると、英霊というより普通の人間にしか見えない。
『茶なんざいい』という信長の言葉に、なんとなくくすりと笑った。]

…うん、お客じゃない。
「マスター」と「サーヴァント」…よね。

[信長の言った、『仲間、戦友、家族』という言葉を否定するかのように、左手の令呪を見つめながら、やんわりと言い直す]

( 268 ) 2009/08/16(日) 19:28:52

桐生 茜

聖杯を手に入れる為に、お互いがお互いを利用するんでしょ?
貴方と私はそういう関係。

[そうきっぱりと言い放つ。]

私に質問や要望があれば言って。

貴方の力を最大限に引き出す為に、出来る限りの努力をするわ。
正直……貴方の力は桁はずれみたい。
私の魔力だと、貴方がどれくらい動けているのかわからないし…。

( 269 ) 2009/08/16(日) 19:31:21

バーサーカー

――南ブロック・廃工場――

[瀬良悠乎が教会から現れた頃、バーサーカーは猫に別れを告げていた。一通りにおいを付け終わりでもしたのだろう。
 自由となった小さな命は、振り返ることなく駆けて行く。
 バーサーカーは座り込んだまま、影も見えなくなるまで見つめた。見つめながら、マントから取り出すのは再びの刃。]

 それでいい。

[猫に帰るべき家があったのか、バーサーカーには知りようの無いこと。もしかしたら、帰るべき場所もなく、独り無残な飢え死にを迎えるかもしれない。
 それでもバーサーカーは見送った。止めることはしなかった。

 立ち上がり、剣を握ったまま廃工場の奥へと向かった。]

( 270 ) 2009/08/16(日) 19:33:36

セイバー

鎧も結局は俺の魔力の塊だ。
その流れを遮断してやれば消えるってわけだ。

[ああ、ちなみにコレも同じな?と着流しを指差す。

しかし、その後のアカネの言葉を聞いて不機嫌そうに肘をついた。
そして、何かを振り払うように頭を掻いた。]

……粋じゃねぇな。
そういう言い方やめねぇか。

ならアレか。
俺が魔力が足りねぇから更によこせと言えば、そこらの人間を攫うか閨を共にでもするのか?

そういう取引じみたの俺は好きじゃねぇな。

( 271 ) 2009/08/16(日) 19:36:40

桐生 茜

[不機嫌そうな様子の信長を、むっとして睨み付ける。]

粋とか……知らないわよ、そんなもん。
あんたの美学を、私に押し付けられても困るの!

ええ、私はこの戦いに勝つ為にここに居るんだから、その為には
……何だってするわ!

(それに…)

[あの時見せた、一瞬の狂気の目を思い出すと、体がぞくりと震える。あれは、何だったんだろう。]

…宝具って、使う度にあんなことになるの?

( 272 ) 2009/08/16(日) 19:42:51

蒲生 延

−未明 西ブロック・蒲生邸−

[仮眠していた延は、令呪の繋がりからキャスターの魔力行使を感知して目覚めた。]

愚か者めが……。

[キャスターの気持ちとは裏腹に、先ほどの行為によって二人の回路(パス)は当初より強固なものへとなっていた。その繋がりから、物理的な距離をおぼろげながらも感じ取る。]

恐らく今から駆けつけたところで間に合うまい。
……大人しそうな顔をして、俺の“楽しみ”を奪うとは、な。

[どこか嬉しそうに、くく、と笑った。]

( 273 ) 2009/08/16(日) 19:49:21

セイバー

……お前、生きてねぇな。

[ポツリと、そう呟く。

死んではいないかもしれない。
だがそれは……生きている事にはならない。

そう、"死んでない"と"生きている"は同義語では無い。]

だが、それを今言うべきではないのかもしれない。
そう考えて、喉まで出そうだった言葉を飲み込む。]

宝具……か。

[改めて考えると、あの時の自分は異常だった。
己の宝具、確かにそれは"知っている″。
どのような性能かも理解している。

だが何かがおかしい。
そう、そうだ…俺は…。

( 274 ) 2009/08/16(日) 19:50:33

セイバー


――あの宝具の所以を■■■■。

( 275 ) 2009/08/16(日) 19:50:59

セイバー

……っ。

[再び頭痛。
そしてその頭痛が治まると同時に疑問は消えていた。]

嗚呼、そうみたいだ。
あの宝具は俺の能力を爆発的に高めてくれるが、その代わりに使用を続けるとあのような状態になる。

更に、使用の解除は俺の意思でできない……。

( 276 ) 2009/08/16(日) 19:53:55

瀬良 悠乎

[教会を出てしばらく。もう少しで廃工場が見える、というころ。信号待ちをしていた時だった。]

 猫か。

[向こうからやってきた猫が、道路を渡りだす。とすぐ後に、道路の中ほどでその足を止める。見れば、別の稼動している工場からやってきたらしい、トラックの姿。

目をそむけた。何もする気はなかったのは一瞬前まで。]

 Остановка!

[発した声と同時に、トラックが動きを止める。駆け寄ってくる猫に、手を差し出すと、何事もなかったようにトラックが通り過ぎて行った。]

 助けるつもりはなかったのだけど。

( 277 ) 2009/08/16(日) 19:56:01

桐生 茜

[信長の呟きに、思わず顔がかあっと熱くなる。]

……あんたに、あんたなんかに私の何がわかるって言うの!

[膝の上に置いた手を、ぎゅっと握る。その手はわずかに震えていた。]

(―もう、大事なものを失うのはたくさん)

(ならば)

(…そんなもの、最初から、持たなければいい――)

( 278 ) 2009/08/16(日) 19:57:46

桐生 茜

……?

[信長の、続く言葉に不穏な空気を感じ、思わず顔を覗きこむ]

…解除、できない?

[相手の言葉を繰り返す。思わず、爪を噛んだ。]

いくら強力な宝具でも、…それでは意味が無い、わ。

[まさか、使用する度に令呪を行使するわけにはいくまい。無理して使ったとして……]

(あと、一回? それとも…)

[一つ減った令呪を見つめる]

( 279 ) 2009/08/16(日) 20:04:18

瀬良 悠乎

 ……おいで。この辺りは危ないから。

[猫を腕に抱くと、道路を渡る。猫の餌は買っていなかったと思いながら、廃工場までくると、中へと入った。
荒らされた形跡もない。]

 バーサーカー、今戻った。
 服と食料と……それから。

[荷物をソファの上において、それから腕から猫を下ろす。]

( 280 ) 2009/08/16(日) 20:06:39

バーサーカー

[廃工場の中は影とは言え、涼しいとはいい難かった。
 うだるような暑さが篭り、むしろ風が自由に吹く外の方が涼しいかもしれない。陽射しを差し引けば、だが。

 廃工場を支配する影は静かだった。
 よく見れば、端に寄せられた器具の中、影で沈む用済み達の中に、酷く打ち壊されたものがあった。

 しかし猫は人の知覚より鋭敏に感じ取った。
 少し奥まった場所。器具と壁との間。
 壊れた窓に腰掛けたバーサーカーがそこにいた。

 第一にはマスターの声に、振り向かず。
 第二には猫の声に、振り返る。]

 ……奇妙な縁だ。
 お前の帰る場所は、ここではないだろうに。

[呟きは小さなもの。
 ただ、それはいつもマスターにかける、どこか皮肉めいて棘のあるものではない。安堵したような、呆れたような。
 日溜りに浮かぶ新緑に似た穏やかさがあった。]
 

( 281 ) 2009/08/16(日) 20:15:36


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