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[キラーの注文自体は、そんなに無茶ではなかった。西ブロックに眞奈本家があるみなみにとって、この区域は生まれ育った場所だ。だが、暗く遮蔽物が多い場所と言う指定となれば話は変わる]
え、えーっと、じゃあ工場の辺りとか、教会の辺りを見て回るのが良いかな。
女の子は一人歩きできないくらいの暗さだし、遮蔽物も多かったと思うけど。
あ、あっちの方向を曲がれば、駅が近いけど、ビルも多いし、暗いし良いかも。
[猫の頭は温かかった。
さすがに腹は嫌がったので止めておいたが、わずか数分で猫は仮面の男に懐いている。喉を撫でたせいだろうか。目を細めてごろごろと転がっていた。
――生き物の頭は、温かかった。
瞼の切れ込みから除く瞳は、黒かった。]
ここにいてはいけない。
帰る場所があるのなら、早く帰りなさい。
[首輪はついていなかった。尤も、首輪が飼い猫の象徴であることまでは知識にあらず、バーサーカーは猫から手を離した。
体を起こし、別れを惜しむように見上げる。
座り込んだバーサーカーの膝の上へ足をかけ、擦り寄ってくる。]
…………お前も、帰る場所が無いのか?
[猫は一声、鳴く。
それはもしかすると使い魔かもしれないとか、そういった考えは今の彼に無かった。ひと時の平穏、遠い昔に磨耗してしまった、懐かしい記憶。
思い出せない。
思い出せないから、今の世の日常を生きる、この猫を―――。]
――駅周辺 立ち並ぶビルの合間――
[気配を遮断し、人目につかぬようみなみが指し示す方向へと足を進める。まずは地理を頭に入れなければならない。そういう、冷静な判断が身体を動かす]
…………。
[その、思考が止まった。駅周辺。一つか二つ道が違えば人で溢れるような、ビルとビルの合間の路地裏。
そこに、表情に陰のある……美しい女を見つけたのだ]
[音を集めながら、必要な情報だけを耳に入れていく。その中に、気になる会話を見つけた。
夜の街を歩いていた女性の話。綺麗だったと話す男のほうを見た。
席を立つと、そちらへと歩いていく。]
失礼。少し、会話が耳に入ったものだから。
[先ほどの店員の話を思い出し、一拍置いてもう一度男のほうへ話しかけた]
その話、もう少し詳しく聞かせていただきますか?
今朝方起きた事件との関連性を、調べている者です。
[にこりと微笑んで、男のほうを見た。]
――駅周辺――
[肩に乗せられたまま移動をするというのは、目立つ原因になりかねなかったが、何となく言い出せないままに駅の辺りへ着く。地域の人間でしか知らないような、ビルの間の繋がった細い路地。そこで、一瞬キラーの動きが止まったような気がした。視線を追うように辺りを見れば、一人の女性が、そこには立っていた]
……!
[
――サーヴァントの気配に、気付いたわけではなかった。
ただ、人間の気配を感じて振り向いただけだった。
闇の塊に腰掛けた、若い女――それと、視線が合った。
この距離まで、気付かなかったとは――自分の失態に小さく舌打ちして、けれども、それは表には出さず。
あくまで悠々と、微笑みを浮かべて、口を開いた。
]
――……こんばんは、お嬢さん。
[手に入った情報はほとんどないに等しかった。女性の特徴は聞けたが、実際に起きた事件との関連性はわからないまま。声をかけようとしたが、かけるときには既に姿がなかったのだといっていた。]
怪しい。でも確信がない。夜を待つか?
実際に手を下した場所がわかれば、魔力の類もわかるのに。
[ファーストフード店を後にして、百貨店へと入る。バーサーカーへの服と、食事を用意しなくてはならない。ただ、仮面だけはどうにもならないために頭を悩ませた。
悩んだ末に数枚のシャツとジーンズ、それに帽子を合わせて購入する。やはりバーサーカーを連れてくればよかったかと思いながら、増えた荷物を眺めた。]
[目が離せなくなる。悠然とした振る舞い。みなみが彼女をサーヴァントだとわかるように、彼女もみなみのことも、そしてキラーのことも何らかの形で認識しているに違いなかった。身構えた瞬間に、彼女の唇から発せられたのは、挨拶]
えっ、あ、こんばんは。
……お一人、ですか?
[
どうする。対峙したまま、思考を巡らせる。
戦闘、それは論外だ。
あちらのサーヴァントのクラスがなんであれ、マスターの支援を受ける分、優位のはず。
どうにか、戦闘だけは避けたいものだ。第一、じき夜が明ける。
結局のところ、会話を続けるほかに選択肢はなかった。
]
――ええ、まあ。
夜明けの澄んだ空気に誘われて、つい出歩いてしまいました。
貴女の方は……不思議なものを連れているようですね。
[異質。目の前の女に、キラーは自分と同じ異質を感じ取っていた。そして、みなみと同じ異質をも。
おそらく、相手は自分のように気配を断てる能力を有していないのだろう。
聖杯戦争の参加者。それだけは、確信した]
……みナミ。
[押さえきれず、笑みが漏れる]
……殺シてイイか?
う、うーん、連れているというか、わたしが連れられているというか、なんというか。
[場違いだと解っていても、つい思った事を口に出してしまう。緊張感が無い発言には違いなかったが、実のところ、体は強張っていた。それに拍車を掛ける、特徴的な、ある意味で特徴のない、一連の声]
……ダメって言ったって聞かないでしょ。
[実の所、止めるべき理由があるとすれば、夜明けが近いことのみだった。どんなクラスであれ、どんな能力を有している人物であれ、サーヴァントであることに変わりはない。絶好の機と言えばそうなのかも知れなかったが、コンディションが万全でないのはこちらにも言えること。だけども、それよりも、何よりも]
覚悟が、出来てない……のかな、わたし。
サーヴァントだってわかってても、こうやって普通に会話をする相手が、消えてしまうようなことをするのは、こわい。
甘いのかも、知れないけれど。
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