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できれば、泣きたいけどね。
[ 服についた砂埃をはたきながら強がってみせる。冗談じゃない。戦いはサーヴァントに任せる気でいたのになんということだ。
…そういえば、本流のお嬢さんも妙に好戦的だったっけな。
いらないことを思い出し、苦笑。が、視界の隅でおきていた英霊たちの人ならざる戦いに一際の魔力の高まりを感じ、ひとつ後ろへと飛んだ。]
どうも、お嬢さんの相手どころじゃないねこれは。
[ 背中に、またひと筋の汗。]
[反転する。
信長の意識が、色彩が、輝きが。
天から地へと堕とされる。]
雄応ォォォォォォォ!
[先ほどまでとは異質、だが何者をも嘲笑うが如く荒れ狂う剣戟がランサーへと襲い掛かる。]
っ!
[詠唱を始めようとした口元が、そのままの形で止まる。自分の中の魔力が、どこかに膨大に流れていく感触。
全身にじわりと汗が滲み、小刻みに震えだす。]
……セイバー?
[思わずサーヴァントを振り返った]
な、なんだこれは……!
[膨大な力が高まり、弾けたと感じた瞬間、襲い掛かる激しい剣戟。
それは先ほどまでの理性的で防戦一方だった太刀筋とは,
まるで違う異質のものである。]
くっ……!うぉぉおおおお!!
[左之助にとっては、槍が2本になっていたのが幸いだった。1本では小回りが効かず、即この乱打で命を落としていただろう。
しかし、それもしばしの事。信長の荒れ狂う剣さばきに耐え切れず、左之助は無数の切り傷を負って吹き飛んだ。]
[――頭が痛い。
余りの痛さに、己が消し飛んでしまいそうだ。
嗚呼、何故痛いのか。
……そうか、殺せば止まるのか。
ならば、そう]
是非も……ない。
[再び刀を構えると、吹き飛んだランサーへと襲い掛かる。]
一文字?!
[ それはさながら吹き荒れる嵐のような光景だった。一瞬、動きが止まるも即座に我に返る。飛ばされた左之助の下へと駆け寄り、地面に叩きつけられる前に辛くも受け止めた。
――だが安堵する暇のあるべくもなく。
一瞬、背後が静かになったと思ったがそれは間違いだった。ただ一点に収束された、凍えるほどの殺気。塵さえも残らぬのではないかと思わせるそれに、しかし身体は不思議と冷静だった。
背中越しに絵筆を振るえば、粉塵が巻き起こりその中に自分たちと寸分違わぬ姿の幻が生まれた。
…そのまま、ツカサは振り返ることなく左之助を抱え、川の中へと*飛び込んだ*]
[一瞬対象を見失うが、すぐに見つける。
一太刀で幻を切り捨てるが霧の如く霧散したそれでは痛みが止まらない。
そうだ、止まらない…。
辺りを見回すと、人影が目に入った。]
嗚呼、なんだ次が用意されているんじゃないか……。
[その視線の先に映るのは……茜。
嬉々とした表情で静かに瞼を閉じる、その中で、その細い首を絞める夢を見て。
――意識が浮上した。]
令呪をっ……!
宝具を止めてくれ……!
[膝を突いて、地面に拳を立てながら声を絞り出す。]
[梧桐の叫びにも似た呼び声が聞こえてくる。]
おいおい、ツカサ、そう……慌てるなよ……
まだまだ……勝負はこれから……。
[その後、訪れた水の感触と共に左之助は*意識を失った。*]
[体の震えが止まらず、思わず自らを抱きしめる。]
……っ!?
[振り返った先には
―狂気の目をした サーヴァント ]
……あ…。
[背中に冷たい汗が滑り落ちる。歯が鳴りそうになるのを唇を噛んでこらえると、目の前のサーヴァントの叫び。]
[血の気の失せた左手を天に掲げると、ありったけの念を込め、5行4列の格子を宙に描く。]
……宝具よ、…静まれ…っ!
[手に引きつるような激痛。
叫びと共に、腕に刻まれた令呪がひとつ消えていった。]
[
じき、夜も白み始める。
そんな時間だというのに、声を掛けられたのは、これで五人目。
街の中心部に広がる、酒場が連なる界隈を歩いて回って、一時間程度のあいだにだ。
アルコール臭い息を吐き散らし、粘着いた視線で私の身体を舐め回す、金髪の青年。
小さく溜息を吐きながら、ツクリモノの笑顔を浮かべて応じる。
]
――……はい、なんでしょう?
[
そこから先は、これまでの四人と同じだった。違うのは、ただ場所だけ。
口を塞がれ、障害者用トイレ――というらしい――に、強引に連れ込まれる。
誰も彼も、考えることは同じか。
いや――あの男、蒲生延という魔術師だけは、違うのかもしれなかったが。
ふと瞑目して、数時間前の出来事を思い返した。
]
[
――……抵抗は、しなかった。
最弱のサーヴァントとはいえ、宝具までが最弱なわけではない。
令呪のバックアップを受けて宝具を用いれば、仮に三騎士のクラスとて打倒し得る自信はあった。
その切り札、三つしかない切り札のうち二枚を捨てることは、戦争を勝ち抜く上であまりにも不利に働く。
叶えたい願いを抱いて召喚に応じた以上、それはあまりにも大き過ぎるファクターだった。
全ての令呪を消費させての主殺しを選ぶのならば話は変わってくるが、裏切りなど自分には恐らく出来まい。
それに、魔術師の精は良質な――……そう、ただの人間を喰らうよりは良質な、魔力の供給源となる。
そのことでもし民衆の犠牲を減らせるのならば、抵抗する理由はなかった。
――ただ、『はい、マスター』と。そう応じる声が震えることだけは、抑えられなかった。
どうやら、教わった名を呼ぶ機会はないかもしれない。
魔術師にしては意外なほどに逞しい身体に組み敷かれながら、そんなことを思っていた。
]
[
――……あのとき、王に捧げた初めての夜と同じだった。
あのときと違うのは、このあとに、自らの手で民を害さなければならないこと。
それと――少なくとも、痛みはなかったこと。
千と一の夜を越えた肉体は、男の獣性を受け止め、鋭敏に反応していた。
強制的に与えられる細波のような快楽のなか、意識が切り替わっていくのを感じていた。
男を悦ばせるための手管を遠い夜の記憶を辿って手繰り寄せ、男の精を搾り取った。
荒い息を吐いて横たわった男のものに口寄せて、僅かな残滓を吸い上げさえもした。
都合、三度。
サーヴァントを喚び出した、その晩にだ。流石に限界だったのだろう。
街へ出て、周辺地理の把握を兼ねて、少なくとも五人の人間を"喰らう"こと。
戦いに備えて、適当な道具を作成しておくこと。
それだけを命ずると、必要があれば遣えと、この国の通貨の束を寝台に放り投げて。
こちらが服を纏うのも待たず、去れとばかりに顎先で扉を示して、眠りに就いてしまった。
]
――……王は、話くらいは聞いてくれたのですけどね。
[それだけを言い残して、主の寝室を去ったのだった。そうして、いまは――……]
――……ごめんなさい。
[
それは、誰に対しての謝罪だっただろうか。
たったいま、命を奪おうとしている、不運な男?
それとも、無関係の民を殺さねばならない自分に?
――答えは出ないまま。
他人の目が届かぬ密室へと自分を連れ込んだ少年の胸に、魔力で強化した掌を押し当てて。
そのまま、一息に。まだ未来ある若者の、脈打つ心臓を貫いた。
]
[――……未だ闇の残る街へと、再び歩み出して、数瞬。ふと、自らを包む白絹のローブに視線を落す。]
に、しても――……この格好は、目立ち過ぎるみたいですね。
陽が昇って商店が開いたら、この時代の衣服を何着か、買い求めるとしましょう。
[
サーヴァントとて、女であるには違いない。
身を飾る衣服を選ぶことを思うと、幾らかは、重苦しい気分を紛らわすことが出来た。
なにより、そう。
夜が明ければ、民を害さずに済む。何しろ、神秘は隠匿されなければならないのだから。
これ以上、誰かに声を掛けられないことを願いながら、僅かに軽くなった歩を進めていった。
]
[その瞬間、己の色彩を取り戻す。
令呪による強制力、それによって初めて先ほどまで己を支配していた何かが内へと消え去る。]
……っ。
[額から流れる汗が、異様に冷たく感じられた。
少しふらつきながら立ち上がり、疲労が見える顔で微笑んだ。]
かたじけねぇ。
……怖がらせたな。
[唇を噛み、微かに震えている茜の頬を撫でる。]
……。
[セイバーから発せられた、落ち着きのある声。
それに密かに安堵しながら、深く息を吐く。
ふいに、頬を撫でられ、何かが堰を切って溢れ出しそうになる。
それをこらえるように、目をぎゅっと瞑った。]
…怖がってなんかいないわよ。
意外と……手間をかけさせてくれるのね、お殿様。
[目を瞑ったまま、吐き捨てる。だがその声には、未だにわずかばかりの震えがあった。]
――夜・東ブロック:ビルの屋上――
[二人はそれなりに高いビルの屋上にいた。
高いとは言っても、あくまで回りに比べればの話。このビルの中でどのような日常が展開されているかなど知らなかった。
マスターである小さな体を抱え、夜の街を屋根伝いに移動する。そこまでは良かったのだが――。
多少は自身にも比はあると思っているらしい。釈明の言葉も、末尾に近づくにつれて小さくなっていった。]
結果としては、全景――とまではいかないが、地理を把握する為に必要な場を確保出来たんだ。
そう腹を立てることも無いだろう……。
[ビルの縁から町を見下ろす。
吹き上げる風に、大袈裟に身を巻くマントがはためいた。
空が朝の予兆に鳴動し、一日の始まりを告げる陽の赤と、長い夜の終わりが入り混じった青。境界を告げる輝きは如何とも形容しがたい情景。
――今はまだ、それを眺めることは叶わないようだったが。]
……それに、収穫と呼んで良いものかはわからないが……。
[途中、感じた巨大な魔力。感知に疎い男にも伝わった。尤も、原因となった正体を見ることも出来ず、マスターを抱えている都合上、急に失速することも叶わず――。]
そうか、此方の勘違いならそれでいい。
[頬を撫でていた手をそっと離し、
何故か眼を瞑ったままの茜を少し楽しげに見る。]
なんだ、二人の時は上総介って呼んでくれるんじゃなかったのか?
……あの槍使い、原田とか言ってやがったな。
忠勝とまではいかないが、かなりの武だ。
はっ、面白そうじゃねぇか。
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