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[「ありがとう。」と、マレーネに小さく言った。
後に、付け加えられた言葉を見ると、]
……!… …。
[気付いて、いたのか。
一瞬の驚きに、目を丸くしてから。]
……ああ。 ありがとう。マレーネ君。
本当に。
[繰り返した。コーヒーを一気に飲み干して、立ち上がる。
「ちょっと、すまん。」と面子へ告げてから、足早に談話室の外へ。]
(……さて。)
[出てきたものの。
あそこまで言い切ってしまった時分、何を言えばいいだろう。
頭を悩ませながら、腕を組んでカツカツと歩いていれば、]
……あっ。
[廊下で、セリナとはち会った。
ここで会うとは予想外だったようすで、少しうろたえて、すぐに言葉が出ない。]
…なに、こんなに早く?
[向かうところ、という言葉に少し目を丸くした。
が、すぐに、そういえば言葉の真意が伝わってない事に気付いて。
「そ、そうか。」なんて、何故か少し恥ずかしくなって頭を掻いてから。]
…私も、もう一度そっちに向かうつもりだったんだが……
なんだ。…その…
…先ほどは無理を、言いすぎたかもしれない。
忘れろなどと。
君の迫られた状態を少しも、考慮出来ていなかった、か……。
[しどろもどろ。]
い、いやッ、別にかまわないんだが……!
[後ろを向いて、戻ろうとするセリナの服の裾を掴もうと手を伸ばす。
…あれしかし、何故私はこんなに焦ってるんだ?
何やらわからぬ焦燥感に気付けば、焦りが余計に高まる。]
[あれ、引き止めて何をしようとしたっけ?
そのまま、一人でぼうっと。
奇妙な焦りは相手にも伝わるだろうか。]
[適当なところを掴んでみれば、思わぬ結果に。
半分意識が飛びかけていたが、ふと見えたそれに、つられて顔が僅かに紅くなる。
男相手なのに、いや、男であってもだ。]
すっ、すまん! すまん…いや…えっとだ…
[ブラウスから手を離せば、反射的に謝った。
しかし、相手は男であるという思考が一瞬介入し、慌ててやはりしどろもどろ。
明らかに調子を狂わせている様子で。
その原因は、自分にも分からないところだったが。]
……加減が、悪い?
加減が……
[その言葉に、少し考え込んだような様子を見せた。
すると、っく、と突然、軽く笑って。]
…分かった。全部分かった!
私が感じていた、妙な焦り。
一度別れたのに、また君に会いにきた……
[一拍置いて、]
……君は、情けないやつだと笑うだろう。
しかし……私はひどく、淋しさを覚えているらしい。
[自嘲気味に笑った。]
[素直に答えられた。
最早、自分が相当馬鹿に感じてきている。
いや、実際そうなのだろう。
ただ、頭の混乱は更なる混乱を呼ぶ。]
違うっ!!
[突然、そんなことを叫ぶ。
手を伸ばし、セリナの両肩を掴み、目を見つめる。]
本当に。
本当に、去ってしまうのか……?
[去らされるかは相手の意思ではない、そう分かっていても、
尋ねざるを得なかった。]
…… [手を離した。視線を、向けたまま。]
…すま、ない……。
[少し俯きがちに。しかし。後の言葉に。]
…厭な思い?冗談じゃない!
そうさせたのは、私の方さ!
嗚呼、本当に…──悪かった!
[ぱっと顔を上げて。
口元は、いつものように気丈に笑っているが、目元は今にも泣きそうな。]
嗚呼。 ……わかるさ。
ただ私は、君の、件に関する意識を掘り下げてるのではないか?
辛くなくて、この事件が"大したものじゃなかった"ものだったら良かったのにな。
[苛立ちというか、辛さのあまりか、無意識に言葉が皮肉めいたものになる。
ただ本人は殆ど自暴自棄で、「セリナの為には?」…ということを、本気で考えていた。]
[手首をつかまれれば、少し驚く。
私であるなら、幾らなんでもこの体格差と腕力で勝てるだろうが…ただなるほど、相手がセリナならば勝てない。]
…ッ?
[突然、手首を掴まれるなどという動作は嘗て、その相手に見られなかった。
その驚きの為に、咄嗟の抵抗も出来ず──いや、するんだろうか?ともかく今、抵抗しなかった。]
──……!!
[熱く、深い口づけを。大人しく受け入れて、目を伏せて。
相手の舌が口へ侵入してきたのには、まるで対抗するようにこちらも。
舐め合いながら、厭らしい音が立った。]
[弾き飛ばされ、廊下を数歩、後ろへよろめく。
口周りについた唾液を、手で拭う。
数歩先ながら、相手を見つめる目は、上等だ、と言わんばかりに力が籠っていた。]
心の芯まで卑しくて、汚れた人間なら、そんな事は言わん。
…それに、 …… …
紅茶を淹れてくれた君、
コーヒーゼリーを作ってくれた君、
褒められて、自信がついて、喜ぶ君。
私にはどれも、虚構には見えない。
[ゆっくりと、静かに答えた。]
[切なげに、哀しげに、その様子を見つめていた。]
辛かったな、セリナ。
[離れていた距離。それを、数歩進んで縮める。そうして、優しげな微笑をたたえて、セリナの頭をそっと撫でる。
そうしてから、指で、その涙をぬぐう。]
迷わない。
一緒に、行こう。
──…今晩、私を"襲え"。
そうして──… [言葉を途切れさせる。]
[そう。]
[口の中で小さく言った。]
君を、信じよう。…
[踵を返す。その方向は、ユリウスの部屋。]
ただ、今晩わが部屋に来ること。
それくらいは、"男同士のルール"に捉われないだろう?
[一度、少し前にいったこと。
言葉を改めて言いなおして。]
君の意思に任せよう。
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