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生徒会 ユリウス は、音楽部 セリナ を守っている。
[かつかつかつこつこつ……静かな場所に響くべき靴の音、しかし今のこれは、談話室での騒音を突き破るほどの無駄な力強さで寮に響き渡る。]
[大振りに腕を振りながら、大股に廊下を闊歩していた。]
おい!セリナ君、セリナ君はどこだ!!
[探し回っている様子で、その無駄な大声はやはり寮中に。]
セーーリナー!! ……!?
[暗くなってきた頃合い、最早迷惑なほど大声で騒ぎたてていれば、
寮に響き渡る転んだ音。まさか、と思って向かったのはセリナの部屋。]
おい、セリナ君!!無事かッ!!
[ばーんと豪快に扉を開いて、セリナの姿を見る。「あ。」などと声を漏らして。]
お 、 おお …… ああ。 ……
いや、ゴホン! セリナ君……無事ならいいんだ。無事なら!
ほら倒れた音がしたからな。不安に思って、 だな……
[ごほんごほ、と誤魔化すように咳払いするが、焦った言葉を言う間にもセリナに視線が釘付けになっていた。
身体を隠そうとはじめるセリナの動作に、やっと眼が醒めたように大慌てに俯いて、両手を顔に当てて]
見てないッ!見ていないから、ほら、早く着替えたまえッ!! [つい大声になる。]
[つい、ちら、と指の間からセリナの涙が見えた。慌てている状態から、そのせいで余計に慌てる。]
ほ、ほほ、本当に、すまないっ!
そんなつもりは無かったんだーっ!!
[やはり大声。顔を真っ赤にしながら叫び、ほのかを外に、と言われれば「すまん、すまんすまん」と呪詛のように呟きながら部屋に立ち入って、ぐい、とほのかを引っ張って外へ。ばたん!と扉を閉め、扉に背をつけて深ーく深呼吸した。]
[すー……]
[はー………]
………
[扉が開けば、扉から一歩離れ、振り返る。気付かず紅潮した顔に、見開いた目のまま。イランイランの匂いが鼻をくすぐる。]
……… その……
…無事、だな? うん……
[何といえば良いか分からなくて、そう呟いて頭を掻いた。]
……… ああ。 ……良かった。
[そのぅ、なんて言いながら、頭ばかり掻いて気まずい空気が流れる。すう、と息を吸い込んで、セリナの顔をじっと見つめて、一歩近寄りかけたが、ふと視界に転がってるほのかが目に入って足を止める。]
[ほのかへ視線を向けて、]
…ほら、ほのか君!セリナ君は、無事だった、らしい。
御苦労であった。うむ… [ほら、帰っていいぞ!という意味な遠まわし]
[ほのかが立ちあがったのを見れば、えーとだな、と唸ってからセリナへ振り返り、]
とりあえず……どうするか?談話室にでも…?
もう暗い。私は、君につくがね…
[まだ流石に動揺が落ち付かないらしく、少し抑えられた声で。]
予定? 予定…なぁ。
[昼の見回りを済ませて行方不明の報を聞き、大声でセリナを呼びながら駆けまわっていた身。それからする事など、こちらとしても全く考えていなかった。腕を組んで考え始めたが。]
! …… あ、 セ、セリナ君!まだ、髪…乾かしてなかったのか!
[くしゃみに少し顔を上げれば、目に映った滴。流石に察して、少し慌てて]
風邪! 風邪を、引いてはかなわん!
ほら!
[少し声を張り上げて、セリナの部屋の扉を開けた。一刻も早く暖めたかった気持ちの現れなのだが、一度追い出された部屋に、セリナの手を取ってそれを引いて、入ろうと。]
[いらっしゃいませ、と言われれば、あ…、などと、セリナの部屋に入った事に今初めて気がついたかのように、声を漏らした。一礼されれば、つい反射的に一礼を返す形に。なぜか、緊張している。]
お…
…お邪魔、します。
[どぎまぎしながら、先ほどの勢いはどこへか、小さく言う。ばたんと扉を閉めて、密室に。えーとえーとなんてあたふたしてから、目に入ったバスタオルを見つけて、ほら、と渡す。]
どうし、た?
[相手の握りこぶしが不自然なのに、つい尋ねた。少しの考えが胸に浮かぶが、言葉に表せずに。]
[バスタオルを渡した手のまま、一歩、そちらへ歩み寄る。身長差のため、見下ろす唇に優しげな微笑が乗る。]
遠慮はするな。
何かあれば、何でも言ってくれ。
私に出来ることなら、何でも……。
…… ………。
[泣き出すセリナ。こちらはそれを見下ろしながら、いつの間にか、悲しそうな表情をしていた。相手が泣き出してから、少し、何も言わずにいてから、]
[セリナを抱きしめる。]
──どうして私にさえも、本当の事を言ってくれないんだ…!
[背に手を回され、抱く手に力が籠る。相手を胸に押しつけて、温もりを伝えてから。目を閉じて、頭の中は真っ白で、何も考えを巡らす事ができなかったが、セリナの言葉は確かに耳に入った。]
…セリナ…君。
[何も考えられていない筈なのに、相手の名前は口から出る。続く言葉も聞けば、目を閉じているのに、相手の動作が見えていたかのように少し背を丸めて、顔を俯かせた。]
君だけは必ず……。
[言葉は続かずに、唇が触れあった。]
……… ………
[顔は赤くなかった。その接吻が終わった時、やわらかな表情でセリナを見つめていたが…]
……
…お、 おい!…
[ずる、と倒れるセリナへ、動揺を隠せず少し慌てて、屈んで両腕で支える。その姿勢のまま、セリナの顔を心配げに見つめるが、確かに今接吻した、という気持ちから、言葉に表せない、もやのような気持に次の言葉が遮られた。]
[ただ、セリナの顔を見つめる。]
…。
[セリナが微笑めば、ほぼ反射的にこちらも表情が綻んだ。
相手の言葉に、つい、少し笑うような声を出してから。]
私がセリナ君を、嫌うはずがないだろう。
…それとも何か。
"立ち入り"すぎた私を、嫌いになったか?
[いたずらっぽく笑った。]
[相手の心情を汲み取ることが最も苦手な女。しかし、
今"汲み取る"などと表現を使う必要さえなかった。]
本当だ。
好きだよ、セリナ君。
…
[遠慮する様子もなく、爽やか過ぎる程の様子できっぱりと言い切った。
なぜ、と言われれば、すぐに答えずにやりと笑う。
次の、「嫌うはずがない」という言葉を聞いてから、口を開いた。]
君が私を嫌うはずがないから、
私は君を嫌うはずがないさ。
[「答えになってないかな?」などとおどけて、軽く頭を掻いた。]
その言葉は、意地悪なんかじゃないさ。
[追いうちをかけるかの如く、微笑みながらそう返す。
体重をかけられれば、相手の背に手をまわして、]
そうさ!
私は生徒会ユリウス…
"女性の味方"さ。正義のな。
……御内密に?
[囁くように言えば、くる、とセリナごと扉に向かって]
談話室にでも、行くかね?
それとも今日は…部屋で?
[だめ。と言われれば、軽く笑って「分かった、約束だ。」などと言った。
その前にと聞いて、ドレッサーへ視線を移せばはっとして。]
あ…すまん!本来の目的を、忘れていたかな。
[「良し。」と呟いて、ドレッサーの方向へ歩む。置いてあるドライヤーを取り上げて、]
さ。そこに座りたまえ。 [ドレッサーを指さした。]
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