情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
浮田 大介は臣楼 匡侍に投票を委任しています。
鮫島 翔は臣楼 匡侍に投票を委任しています。
朝比奈 みるくは臣楼 匡侍に投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
麻宮 マキは臣楼 匡侍に投票を委任しています。
泉 和海は臣楼 匡侍に投票を委任しています。
陰森映子は臣楼 匡侍に投票を委任しています。
火田 幸は臣楼 匡侍に投票を委任しています。
鈴畑 花音は臣楼 匡侍に投票を委任しています。
浮田 大介 は 朝比奈 みるく に投票した。
臣楼 匡侍 は 朝比奈 みるく に投票した。
鮫島 翔 は 朝比奈 みるく に投票した。
朝比奈 みるく は 火田 幸 に投票した。(ランダム投票)
麻宮 マキ は 朝比奈 みるく に投票した。
泉 和海 は 朝比奈 みるく に投票した。
陰森映子 は 朝比奈 みるく に投票した。
火田 幸 は 朝比奈 みるく に投票した。
鈴畑 花音 は 朝比奈 みるく に投票した。
朝比奈 みるく に 8人が投票した。
火田 幸 に 1人が投票した。
朝比奈 みるく は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、陰森映子 が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、浮田 大介、臣楼 匡侍、鮫島 翔、麻宮 マキ、泉 和海、火田 幸、鈴畑 花音 の 7 名。
投票を委任します。
麻宮 マキは、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
投票を委任します。
浮田 大介は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
投票を委任します。
鮫島 翔は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
−昨日・屋上−
[その後しばらく休み、屋上を後にする頃には既に放課後となっていた。
映子に授業をサボらせてしまったことを少し申し訳ないと思う。
2人で校門まで出ると、そこには先ほど呼んでおいた車が待っていた。]
ごめん、ちょっと車の中で待っててもらえるか?
[そういって、車の中の映子に目隠しをする。]
今から、映子とみるくをある場所に連れて行く。
多分……数日は居てもらうことになると思うけど、多分快適だと思うし、何かあったら貴林っていう俺の執事が対応してくれるはずだ。
他にも人が居て……もしかしたら俺の事で何か言われるかもしれないけど、2人は気にしなくていいから。
みるくと話したいことも色々とあると思うし、そこで少しのんびりしててくれ。
俺はちょっとする事があるから行けねーけど、その間みるくの事頼むな?
[そう言って、目隠しをされている映子にキスをした。]
それじゃちょっとみるくも呼んでくるから待っててくれ。
臣楼 匡侍は、火田 幸 を投票先に選びました。
[メールでみるくを呼び出して同じように目隠しをし、車に乗せる。
そして、先ほどと同じような説明をみるくにした後、近くであることを特定させないために別の場所を走り回るべく、校門を出て行く車を見送った。]
さて……んじゃ俺も一度帰るか。
[匡侍は、車が出て行った先をしばらく見た後、*学校を後にした*]
バラライカ いさじVer
http://www.youtube.com/watch?v...
ちなみに、振り付け練習してカラオケで歌うつもりだとは、とても言えなry
一途属性が辛い
という今日この頃。
だから男希望だったのに><
ゆっきーは萌えるんだけともなんだろう。自分が女の子だけに友情以上になれんのよね。
うっきーが本格的に口説きに行ったら流香はどうでるんだろー。
悲恋も慣れたものだけどもツンデレなおかげで何もできねーや。
-2年C組 教室 始業前-
[結局昨日の昼飯は、慌しく食堂にかけこんでうどんを食べた。
窓際に鈴畑さんの姿を見つけたが、数人で談笑していたので近寄るのをやめ、入り口近くの席に座った]
(意外な組み合わせでしたね)
[火田の姿を見つけ鼓動が踊る。そして大介が火田の頭を撫でたのを見、思わず視線をそらしたのだった]
[タクシーの中]
み、みるくちゃん?いるんだよね?
[ちょっと心細くて、手探りで隣に座っている朝比奈の手を握る。
手を払われないかとちょっと不安だったが、握り返されて安心する。]
先輩やっぱり何か変なことしてたのかな・・・
こういうのって普通じゃないよね?
[臣楼からは名前で呼んでいいと言われたが、朝比奈の前でそんなこと出来るはずもない。]
[返事が戻ってこないので、さらに言葉を重ねる。]
だ、大丈夫だよ。
先輩がみるくちゃんやわたしを変なところに行かせる分けないんだから。
[朝比奈からの返事はない。
それでも、手を握り合っている間に次第に勇気がわいてきた。]
昨日は・・・ひどい事言ってゴメンね。
悪いのは後から好きになったわたしなのに・・・
みるくちゃんが許してくれるなら・・・友達になりたい・・・
投票を委任します。
火田 幸は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
−校門−
おはよぉ。なんや眠たいなー?
[登校しつつ、途中途中で出会う友達に挨拶をする。
まぁ、「なごみんはいっつも眠そうじゃん」と返されては、あははーと笑うしかないのだが。]
だってほら、春眠暁をおぼえずーっていうやん。
「いや、もう梅雨だから。」
……ぶー。
[真新しかったノートはみるみる書き込まれていく。
授業がひとつも漏れなく。
開けば見やすくレイアウトされ、眺めるだけで授業の概要がわかる。
自分のノートより更に丁寧で綺麗に仕上げられていく]
う〜ん。
[二時限目の授業が終わると伸びをして席を立つ]
「はいはい、拗ねない拗ねない」
拗ねさせたの誰やと思うとんのー?
「いいこいいこー。」
[何故か頭を撫でられる。てかうち、もう3年やねんけどーと思うが、これが結構よく見かける光景だったりする。]
まぁええもん。はよ教室いこー。
[まぁ、それで少し機嫌が直るあたり、彼女も結構まんざらではなかったりするのかもしれない。]
─ 二年A組 ─
「会社名が示すとおり、モロゾフ社の母体はロシア革命後の社会主義化を嫌って亡命してきたモロゾフ家が別の経営者と共同で1926年に設立したモロゾフ洋菓子店だ。その後、モロゾフ家はこの共同経営者と訴訟沙汰となり、敗れたモロゾフ家側はモロゾフ洋菓子店から去り、その後『モロゾフ』の会社名や商品名を使用できなくなってしまったわけだな」
[浮田は昼食を楽しみにしながら日本史の授業を受けていた。今日も花音のご飯が食べられるからだ。昼食の時間が食事の時間として楽しみなのは久しぶりの事だ]
「この共同経営者によって会社化され成長したのが現モロゾフだ。ちなみに、モロゾフを離れたモロゾフ家は紆余曲折を経て戦後『コスモポリタン製菓』を設立するんだが、2006年に廃業した。日本人向けにアレンジしない菓子作りが原因と言われとる」
[もちろん、授業は聞き流していた]
[さてその後、苦手な数学の授業を寝て過ごし、ちょっと好きな現国の授業を真面目に聞いたりして、2時間目終了時の休み時間となった。]
ねーむーいーねーんー。
[あんた、一時間目ねてたじゃん!とすかさず突込みが入る。]
-校庭-
よっし、行くよー。
[声をかけると味方のゼッケンの位置を確かめる。男子の体育の授業に混じる、種目はサッカー。
実戦形式のゲーム。]
[幸が狙いを定めて、コーナーキックを蹴る。味方にどんぴしゃでゴールネットを揺らす。そしてそのまま笛。試合終了。]
やった、勝ちぃ。
今日もいい日になりそう。
[真夏の日差しに近づきつつある晴れの日、幸は今日もぶかぶかーのジャージを着ている。]
[額から流れる汗を邪魔そうに拭って、自前の水筒をひっ掴む。そして手頃な木陰を見つけて、座って一息つく。]
ちゃうねん、あれはちゃうねん。
あれは寝てたんやなくて、脳が活動を停止しとってん。
「はいはい、わけのわからない事いってると無視するよー?」
ぶーぶー。
「そんなに寝てたら、ホントに豚になるよ?」
ならへんもん!
そんなん絶対ならへんもんー……!
[どうやら、地味に気にしてたらしく必死に叫んで否定した後、机にバタンと突っ伏した。
どうやら、拗ねたらしい。]
いい天気だな……。
[スカッとした青空を眺めると元気が出てくる。校庭ではボールを片付ける男子生徒たちの姿が]
あれ?
[1人木陰に座る女子生徒の姿]
あれは……。
「ゴンチャロフ製菓株式会社はロシア革命から逃れるため神戸に亡命してきた白系ロシア人、マカロフ・ゴンチャロフが大正12年に神戸市の北野町に店を構えたのが始まりでな……おっと、時間か」
[授業終了を知らせるチャイムが鳴り、生徒達が一斉に騒ぎ始める。日本史の教師は一喝してから起立・礼の儀式を済ませると、淡々とした足取りで教室を去っていった]
「なぁ、大介。こんな授業将来役に立つんかね?」
女の子と喋る時のネタぐらいにはなるんじゃねぇの? しかし何だか腹が減ってきた……。
[浮田は机に突っ伏した]
[ふと思い立ち、常にマナーモードの携帯をポケットから取り出すとメールを打った
件名:こんにちは
本文:鮫島です。火田先輩いつから男子になったんですか?
送信ボタンを押す]
うし!
「牛?」
いや、今のはただのかけ声だよ……。てかさ、机でダラダラしてても非生産的じゃないか。今の授業を早速生かすべく行動すべきだ!!
「具体的にどうやって?」
お姉さんと喋ってくる。
「お前元気だなぁ……」
[浮田はクラスメイトの視線を全く省みることなく、教室を後にした]
-野外・木陰-
そういえば、ユーリちゃんが勉強合宿へ行ったって、昨日花音ちゃんがいってたなぁ。
[お昼の会話を思い出す。]
なんであたしじゃなくって、ユーリちゃんだったんだろう?
それに、
雪花ちゃんとか何人かも見かけない気がするし、
同じように合宿なのかな?
[ぼーっと考え事をしていると、メール着信音が鳴る。]
ん?かけるちゃん?
[校庭の木陰に居る小さな姿が携帯を取り出すのを眺めた。暫くして自分の携帯ランプが点滅し、メール着信をしらせる]
……やっぱり不思議がってますね。
[くすっと笑いながら返事を書いた
件名:今の授業は男子のでしょう?
本文:教室の窓から見てますよ
送信]
あれ。俺、なんか覗き魔っぽいですね。
─ 三階 ─
[浮田は携帯をいじりながら三階へと上がった]
宛先:スケコマシの匡ちゃん
件名:よう
本文:可愛い後輩とは何か進展があったか? あったら祝いの拳骨をくれてやるぜ。
宛先:リンちゃん♪
件名:おっはー(^-^)/
本文:元気ー? おれは元気です♪
[浮田は廊下をうろうろしながら三年生の教室を覗いた。見知った顔を探すためだ]
ヘェ。結構休み時間に勉強してる人いるんだ。受験生はやっぱ違うなぁ。おれも来年そうなるんかな。想像できねぇや。
−屋上−
つまり、今日もサボリ。
[誰に言っているのか分からない独り言をいう。危ないから止めれ。
まぁ、本当のところは今日するイベントのことを考えていたりするのだが。
昨日のことを思い出す、あの2人なら大丈夫だろう。
なにせ底抜けにいい子たちだ、お互いが相手に謝りたくて泣けるぐらいなのだから。
そう、願わくは俺にとってのあの馬鹿のように、お互いにとって最高の救い(ダチ)になって欲しい。
俺は大介に何度感謝しただろう、いまの俺になれる切欠をくれたどころか、今でも共に馬鹿をやれる。
そう、感謝はしているのだが……。]
絶対、口にだしてやらねー。
[どうせ言っても、頭を疑われるか図に乗るか、あるいは両方だろう。
だからこの感謝の言葉は、きっと墓場まで持っていく。]
っと、メール……大介か。
投票を委任します。
鈴畑 花音は、臣楼 匡侍 に投票を委任しました。
ん? あの髪型と色と体型と全体的な雰囲気は……。
[浮田の瞳が光り、アナライズモードに入る。説明しよう! アナライズモードとは、──面倒だから省略]
和海さ〜ん。机に突っ伏して、調子でも悪いんですか?
[浮田は廊下側の窓から顔を出して和海へ声をかけた]
件名:おっす
本文:さーどうだろなー?
ま、近いうちに紹介するから首洗ってまってろよー?
てめー、絶対おどろくぞw
送信、と。
[本当、俺が同時に2人とお互い公認で付き合うと知ったら何といわれるか。]
……あれ?もう大介にタラシとかいえないんじゃね?
[しまった、アイツを攻撃する口実が一個減ってしまった。
これは戦力的にかなり痛いというか、逆に攻撃されるんじゃなかろうか。]
うーむ……なにか対抗手段を考えねば。
まったく……火田先輩は。
[一度、きちんと注意しなければ。
そう考えた瞬間ため息をついた。俺は説教するために、先輩と会うのか。
どう返事をしようか悩んだ末、携帯を閉じた。
そしてそのまま……]
ブタなんかとちゃうもんー!
[まだ拗ねていた。てかちょっと涙目。
そんな事かけらも言っていないのに、浮田に意味のわからない反論をする。
その原因となる発言をした友人は必死でなだめていたりする。]
ブ、ブタ……?
誰ですか、和海さんにブタとか言った奴は。理想的な体型じゃないですか。てか、女の子って針金状態でも太った太った言い過ぎですよ。そんなにやせる事ばかり考えていたらせっかくの魅力を失っちゃいますよ〜。
……んきゅ?
[匡侍からのメールの着信を知らせる曲が流れた]
ピッ。
[浮田は間髪入れずに音を止めて、そのままメールを見ずにポケットへ携帯を戻した]
和海さん、なんか元気ないですね?
えりーが言ーたー。
[膨れながら、自分をなだめていた友人を見る。
えりーと呼ばれた友人は、こりゃ駄目だとばかりに逃げる……もとい機嫌をとるべくジュースを買いにいってしまった。]
……別にそこまで気にしてるわけちゃうけど、それでもブタはひどいんよー。
ちょっとゴロゴロしてただけやのにー。
あれ?かけるちゃん。
こんちは。
さっきから、どしたの?
[きょとんとする。]
いやあ、思いきり走り回って汗流してサイコーだね。
爽快爽快♪
─ 通路 ─
倉田君、どうですか? 何か問題は起きていませんか?
「何も問題はございません」
そうですか。なら結構です。引き続きぼっちゃんのご学友の方々に不満の無いよう、誠意を持って尽くして下さい。
「承知しました」
[貴林はこまめにメイド達から合宿所の様子を聞いていた。不手際があっては臣楼家の名が廃ると、貴林は緊張感を緩めない。貴林はメイド長の倉田の返答を受けて満足げに頷いた。]
にかっ。
[貴林は急に表情を変えた。]
「・・・?あ、あの?」
いえ、梶原様に表情が固いと言われましてね。柔らかい笑顔の修練をしているのです。
にかっ。
どうですか?
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・不自然、です」
そうですか。・・・難しいものですね。
[貴林は溜息を吐いた]
[あっけらかんとした様子は、いつもの火田のもの。ふっと息をついて肩をさげる]
こんにちは。
放送の感想をお伝えすると言う約束を、果たしにきたんですよ。
約束、したでしょう?
あ、
覚えてたんだ。
[翔の言葉に嬉しそうな顔をする。]
なかなか連絡くれないから、てっきり聞いてくれなかったか
もう忘れちゃったかなって思ってた。
― 教室・授業中 ―
[昨日の午後はずっと保健室で休んでいたが、全く眠れなかった。
目を閉じると蘇る記憶のせいで、睡眠を摂れないどころか瞼さえもが休まらなかったくらいだ。
そしてその状態は帰宅後も続き、花音は浅い眠りを繰り返したのちにいつもより2時間も早く起床した。
日々健康的な生活サイクルで暮らしている彼女にとってはかなり珍しい寝不足状態だったが、不思議なことに、全く眠気を感じていなかった。]
う〜ん、全然わかんない…。
[かといって、当然、普段より授業に集中できているというわけでもない。]
あんな数字の羅列、意味ないやんなー。
あんなんは頭ええ子に任せたらええんよ。
かわいないー。
良くもないー。
ついでに言うなら見たあかんー。
[再び膨れてごろごろ。]
[火田の瞳が輝く様子は、嬉しくもあり心が小さく痛みもした]
忘れるわけありません。
先輩の放送は全部聞きましたよ。
ただ俺、筆不精といいますか……。
保護者の件は、ですね。
[目を伏せて少し考え、火田を見つめる]
もし、俺が火田先輩と一緒に保護者監督下で酒を飲んだら、もう学校では酒を飲まないと、俺に約束してくれますか?
らしくないなあ、かけるちゃん。
[翔の背中をばしんと叩く。]
もう
何のためのお悩み相談だったのか、それじゃわかんないじゃない。
元気
出ない?
そうです、そうです。あんなのは理系の偉い奴に任せましょ。数学なんかより日本史の方がよっぽど役に立ちますよ。
えぇ、おれにだけは見せてくださいよ。他の人には見せなくていいですから。勿体ないし。
[幸か不幸か、今日のホームルームでは合宿所行きの生徒の話題は出なかった。休み時間に廊下から聞こえた噂話が本当ならば、合宿に行ったのは下級生らしい。
チャイムが鳴って開放感に溢れた教室の中で、花音はのんびりと筆記用具を片付けて始めた。]
…わたしもこのままじゃ危ないかも〜。
[そっくりそのまま板書を書き写したはいいが、内容を全く理解できていない数式の羅列を眺めながら、はぁ〜、とため息をつく。]
次の小テストの点数が悪かったら、合宿所行きだったり、して、ね…。
いや……有難うございます。
[背中を叩かれ、苦笑した]
そうですよね。俺の悩みもしっかり答えてもらいましたから。
……俺が書いた相談がどれだったか、先輩、わかりましたか?
(真面目な男なんて書いたから、判ったでしょうけど……)
−3-B教室−
[麻宮マキは、昨日の大介の書き置きのことを考えていた。]
(大介め……、悪い奴じゃないと信じていたのに、あんなことをするとは……。
絶対に許さん……ッ!)
[組織に頼んで新品と交換してもらった鋼球を手に、前髪が逆立つほどの怒りのオーラをまとっている。]
……歴史もあんま。
戦国時代とか三国志とかあたりのピンポイントならええけど。
[物語は好きだが、そういうのは駄目だったりする。]
もったいなないー。
どうせ人に見せるなら笑顔じゃないとあかんやろー。
先輩。
学校は酒を飲むところではないんですよ。
酒が何故、未成年に対して禁じられているかを考えれば理由は明白でしょう。
先輩が飲酒することで、他の生徒への影響も少なからずあるんですよ。俺は、先輩にそういうこと、して欲しくないんです。
合宿所に行ったら、ユーリちゃんと会えるかなあ〜。
[数日間会っていない親友の顔を思い浮かべた。
そういえば、合宿が何日間行われるものかを知っている人はいない、らしい。]
(ユーリちゃんに会えるのは嬉しいけど、すっごく長い間戻れないなら困る…かなあ…?)
[今ある環境から逃げ出してしまいたいと思う気持ちと、この感情を手放してはいけないと思う気持ち。
複雑に交錯するそれらを、花音は自覚していないのだった。]
んー、イケメン男子ちゃんは違いそうだし、
手作りお弁当が食べたいーって書いたひとかな?
[花音ちゃんのおべんとカラフルで豪華で美味しかったーと、昨日のプレイバックをしている。]
んじゃ笑顔見せて下さい♪ おれにだけ♪
[浮田は両肘を窓枠に付くと、両手を器のようにしてアゴを載せて、和海にウィンクする]
和海さん、戦国時代とか三国志とか好きなんですか? そいやなんかその辺りの歴史好きな子って多いですね。誰それの武将が格好良いとかって。和海さんは誰が好みです?
あ……それは…違います。
[なんとなく否定してしまう。確かに自分が書いたメモだった。
けど、あのメモを書いたときの自分とは、まるで別人の心境であることは間違いなかった]
そっか、かけるちゃんの理屈で言うとそうなるのかー。
授業もいっぱい出てるし、あっお休みもいっぱいしてるんだけどね、クラブ活動だっていっぱいやってるし、
友達ともいっぱい仲良くしてるし、
お酒くらい見逃してくれたって。
そんな怖い顔しなくていいじゃないー。
[ぼんやりと取り留めのないことを考えていると、制服のポケットに入れている携帯電話が振動した。
表示された名前を見て、花音の手が止まる。]
-----
件名:おっはー(^-^)/
本文:元気ー? おれは元気です♪
-----
[簡潔で楽しそうな文章を、じっと眺めた。]
浮田くん……それはわざとらしすぎるわー。
でもなんや、逆に寒ぅておもろいなー。
[あははーと笑う。]
んー、好きなのが多すぎて選ばれへんわぁ。
やっぱ物語の中の人物ってかっこええなぁ。
怖い顔……
[自分の顔を手で触る]
飲酒が慢性状態になれば、先輩の身体にも悪影響なんですよ。それ、自覚してください。
酒を飲めば血中をめぐる。体を蝕めば、授業に出ることも運動することも、友達と仲良くすることも、出来なくなるんですからね。
本当に、先輩は自分の身体をもっと大事にしてください。
[怖い顔していると指摘され、顔の力を抜いたつもりだった。しかし恐らくまた怖い顔]
寒いってひどいわ。浮田くんがっくり。
物語の中の人物って言っても、いちお実在人物ですよ。無闇に格好良いですけど、ね。おれも憧れちゃう人が何人かいますねぇ。
ふふ、でも、此処にも格好良い実在人物が居ます!! っとアピールアピール。
もしかしてマイケルの真似とかしちゃった?
[翔にそんな茶目っ気があったと思わなかったので、噴き出しながら言う。]
あぁ
そだこれ。
投稿箱に入ってたから返すね。
[思い出して懐から1枚の紙を取り出す。『RN:鮫島 翔』と書かれた投稿だ。名前書かないって言ってたのに・・・と思い返す。]
中身読んじゃった。ごめんね。
[ぽちぽちと、短いメールに考えこみながら返信を打つ。]
-----
宛先:だいすけくん
件名:寝不足です〜;
本文:昨日はちょっと元気が足りなかったので、元気の出るお弁当を作りました(*^-^*)
-----
(メールでだったら、実際に話すよりもずっとフレンドリーに接することができる…気がするのに…)
まぁ、かっこええ場面だからこそ、物語に書かれてるわけやし。
読んだらかっこええと思うのは当然なんやろうけどねー?
えー……どこおるんー?
私わからんー。
[くすくすと笑って大介を見る。]
なんや見てたらおもろい後輩の子ならおるけどー。
あはは。マイケルも違いますよ、俺じゃないです。
[放送を思い出し、火田と一緒に笑う]
え?
読んじゃったって?
[出された紙を不思議そうに受け取る。真面目な云々の相談は、放送で読まれたし謝られるような内容ではない。
首をかしげながら紙を開き……]
?!?!?!??!
[目を見開いてその場で絶句]
かけるちゃん
価値観の違いかな?
でも
ありがとね。
[翔の言葉はよく分からないまでも、真剣さは十分に伝わってきた。]
あたしにとって、
お酒は恩人なのよ。
[恩酒っていうのかなー?と呟く。]
いろんな意味で救われてるから、友達みたいなもんさー。
かけるちゃんにわかれって言うつもりはないけど。
うん
大切・・・
此処! 此処!! 此処に居ますよ!!
[浮田は必死に自分を指さした]
和海さんの目に適う恵まれた面白い後輩って誰ですか。キーッ、妬ましい!
おっ。
[浮田の携帯がメールの着信を知らせた。さっきとは明らかに異なる曲だ]
ちょっと失礼♪
[早速返事を書く]
宛先:リンちゃん♪
件名:寝不足はお肌に悪いよ?
本文:それを聞いただけで元気が出ちゃった(^o^)/お昼楽しみにしてるね♪寝不足って、宿題でもやってた?あんまり根を詰めちゃ駄目だよ〜。
酒に恩が?
ええと。
[神妙な表情で、覗うように火田を見た]
それは、何故か、と聞いてしまっても、良いですか?
常に飲みたがるほど、何かがあったというのは、よほどのことだと思うんですが。
おもろいって、浮田くん以外にだれおんの?
[あ、臣楼くんもかー。と手をポンと合わせる。]
ん、またメール?
他に待たせとる子でもおるんちゃうのー?
[取り敢えず、渡された紙をそのままポケットにしまった。書かれている内容は自分が書いたわけではない。それでも自分の名前が書いてある。書かれている内容は、間違ってはいない。だから……
今は目の前の火田との会話に、とりあえず集中しようと思った]
火田先輩が、俺に話したくなければ無理には聞き出しません。
でも話してくれるのなら、興味があります。
[火田の横に並んで木陰に座る]
おれ芸人的ポジションっすか。
[浮田はがっくりとして身体を前へ投げ出した。窓枠を支点に浮田の身体がぶら下がっている。そして少しの間そうした後、勢いを付けて身体を持ち上げた]
匡ちゃんは面白い以上にオカシイんです。色々。
待たせてる子なんて居ませんよ。男にはモテますけど女の子にはからっきしなんで。第一、おれには和海さんとの時間が一番大事ですから♡
/*
そして少しの間そうした後、勢いを付けて身体を持ち上げた
ゴン
窓枠に頭をぶつけた
*/
これこそが芸人的ポジションですよ大介君。
話したくないっていうわけじゃなくて、
面白くないし、
話したところで時計が巻き戻るわけじゃないから。
[校庭でふざける男子生徒たちをぼーっと眺めつつ、沈黙。]
あ、芸人ええなー!
浮田くんと臣楼くんなら絶対売れるで!
……あれ、なんか2人ともボケでツッコミおらへんなるんか?
あー、良く臣楼くんにおっかけられとるもんなー。
いっつも楽しそうでうらやましーわー。
あー、あかんねんでー、そんな簡単に一番ゆーたら。
もっと良ー考えて、一番好きな子に言ーたり。
[めっ、と軽く叱る。
ちょっと年上らしい怒り方をしたかったらしい。]
話すことに意味を見出せない、と言うのなら、無理に話す必要は、きっとないかもしれませんよ。
[珍しく見せる、少し寂しそうな表情にドキッとする]
でも、理由を知らない俺は、先輩が酒を飲み続けるのを眺めながら、先輩の身体のことを心配したり、学生としての在りようを怒ったり、するんだと思います。
女の子にウザがられてるのは自覚しています。
それでも、俺は心配だし。
[モニターで見た映像。流れてくる声。いつもと変わらない表情。女生徒に愛を囁く姿]
そーだな。そういうやつだ。
一人落とせたら次、前の女には興味ありません、てか。
一度刺されるぞ。
[言葉とは裏腹に表情は眉を寄せて]
つーかなんで俺がこんな気持ちにならなきゃ何ねーんだ。告ったのは向こうだろ。
振られちまったような気持ちとか、いらねぇ。
勝手にしろ。
[モニターの前から走り去る。ぽたり、と床に雫が落ちた]
というのを墓でやりたいけどな。見られてるからやらねー。
そうだよなんでやるせないんだと思ってたら、こっちからもってった気持ちじゃないのに、振られてるような感覚になるからだとわかった。
おまけにらぶらぶな期間とかねーよ。
そうか、だからか。
おれは似合わないのでいいっす。匡ちゃんだけでピン芸人やれって言っときます。
本人は全く楽しんでませんけど、ね。いつの日か匡ちゃん相手に完全犯罪で命を頂戴するのがおれの夢ですから☆
簡単になんて言ってないですよお。あぁおれの想いが何故届かないのか。この思いの丈は今にも溢れんばかりに胸を覆っているというのに!! あぁ、なんということだ。その女の子は悪い魔法使いの力を信じるのにイケメンの想いを信じようとはしなかった!! その娘が信じてくれたならイケメンは空を飛ぶ事だって湖の水を飲み干すことだってできるのに……。
……和海さんって叱り方も可愛いですね♡ もっと叱ってください♪
―1年A組教室―
[メールを返信した後、休み時間だと気づき1階へと降りる。
自分のすること、これはみるくが居ない間にやっておかなければいけない。
そして、みるくの教室、A組へと到着した。]
おいーっす、そこの後輩くん。おう、そこのちょっと俺が殺意を覚えるイケメンくんだ。
ちょっとこの二人呼んでくれねーかな?
[呼ばれた後輩が少しおどおどしつつも、紙に名前が書かれた二人を呼ぶ。
……普通、初対面の先輩に殺意とかいわれりゃそりゃビビるだろう。
暫くして、やってきた後輩…男と女を廊下へと来るように促した。
そして、さらに人気のない裏庭へとつれてくる。]
いやー、すまんすまん。
ちょーっと人に聞かれたくないお願いがあるもんで。
[怪訝な顔をする二人に、軽い調子で話しかける。]
簡単に言うとあれだ、お前らだろ?み……朝比奈ちゃん苛めてるの。
あははー、ほんま仲ええんやなぁー。
[何の躊躇いもなくそんな言葉が出てくる、それだけ仲がいい証拠に思える]
それ、どこの三代目ドロボーさんよー。
ぶー、叱って可愛いいわれてもうれしないー。
もう叱ったらへんもん。
[怒りに震えながら教室を出る麻宮マキ。
廊下で誰かと戯れる獲物を見つけた。]
だ、大介ぇ――ッ!
貴様だけは生かして帰さんッッ!!
[新品の鋼球がマキの手から解き放たれた。
怒りのあまり手元が狂い、大介の足元に飛んでいく。]
[正確に言うと、苛めてるクラスの中心的人物。
集団において、単一存在を集中攻撃する場合、必ずといって良いほど先導する存在がいる。
それらが、この2人だった。
男は無言、女の方は知らぬ存ぜぬで否定しようとしている。]
いや、別に答え聞いてないから、わかってるし。
そんでまぁ、お願いっつーのはそういうことだ、もう苛めないって俺と約束してくれねーかな?
[とまぁ、こんな事を堂々といっても聞くわけはない。
男はなんかこっち睨んでるし、女は無意味に言葉を羅列してしらばっくれつつ喚きだす。]
仕方ない、こればかりは出したくなかったんだが……。
ここにある紙の束!これが何かわかるか!
ふきゅ?
──ぐおっ?!
[浮田は完全に不意を突かれて、足下に直撃を受けた。衝撃で足が床から離れ、浮田の身体がもんどり打つ。浮田は顔を窓枠にぶつけながら廊下に這った]
[そう、これこそ昨日夜から臣楼家の事務員を総動員して探らせた調査の結果の集大成。
ああ、素晴らしきかな人海戦術。
一流の人間が数すらも集まると何も不可能はないと断言できる!
そう、一般人のプライベートなどネイキッドに丸裸なのだ。]
分からないのなら教えてやろう!
これは貴様が自分のHPで連載している夢小説を印刷したものだ!
なんならHNで読んでも良いぞ、叶m…
「わーわーわー!!!!!」
[メールの返信が思いのほか早くやってきたので驚いた。
相変わらずの軽い内容だが、男子に対して身構えがちな花音にとっては、少しは返信する取っ掛かりのある内容だと言えなくもない。]
(早く起きた時間ずっとおべんと作ってたなんて言ったら、笑われそう…)
[よく眠れなかった理由は、もっと言えそうになかった。]
-----
宛先:だいすけくん
件名:だいじょぶです!
本文:全然眠くないから、きっと平気だと思います(^-^)
うきたくんはもう元気みたいだから、お弁当は元気のない人にあげた方がいいですよね?
宿題は、分からなかったから諦めちゃって…(;_;
先生から呼び出されないようにしないと〜
-----
[花音は、再びメールを送信した。]
うぬぬぬ……。おれの整った顔立ちが台無しイヤン。
[浮田はようやく余裕を取り戻して、頬を押さえながら身体を起こした]
ありゃ。麻宮さん、おはようございます。
ってわけで、俺暴力嫌いなんでもう一度いうぞー?
もう苛めねーな?
「……。」
あー、なんか文章を放送室で音読したい気分に…「しません!しませんってば!」……ちっ。
[何故か舌打ち、読みたかったのかお前は。]
んで、お前はどうすんの?
「俺にも、なんか脅す材料でもあるんすか?」
脅すなんて失礼な、交渉材料といいたまえ。
んー残念ながらお前にはなかったんだよなー。
[ぼーっと遠くを眺めつつ、静かな口調で喋りだす。]
パパが死んで、ママとあたしが残された。
ちょうどあたしがここに入学する少し前のこと。
そのときは
あたしはまだごく普通の中学生だったな。
宿題もちゃんとやってたし門限も守ってたし男子に不必要に近づいたりもしてなかった。
だからね、
そのときあたしは何もできなかった。
今はわかるんだけど
あたしは守られてばかりの存在だった。
ママの辛さのいくらかを分け持ってあげることもできずに、ずっと泣いて過ごした。
貴様という奴はッ!
おはようございますではないッ!
人が寝ている隙を狙うとはッ!
男の風上にも置けんッ!
[大介の襟首を掴み、ガクガクと揺さぶりながら文句を言う麻宮マキ。]
[どうも目の前の後輩は、ネットとかそういう事には興味がないらしい。
他人に知られたくない秘密…はあるのかもしれないが、証拠となる物品はなかった。
まぁ強いて言えば素行が悪く、成績もよくない、かといって突出しているものがあるかといえばそうでもない。
つまりは……。]
調べても、馬鹿って事しかわからなかったしなー。
つまんねぇー。せめて俺と絡もうってんなら面白ネタの一つや二つもっとけってんだ脇役。
[どうも発言が気に入らなかったようで、突然匡侍を強く睨んだ後、掴みかかってくる男。
だが、蝶のように舞いゴキブリの様に逃げるを得意とする匡侍を捕まえられるわけがない。
避けられた事でさらに頭に血が上ったのか、殴りかかってくるが……。]
ちょ…マキちゃん!暴力あかんて!
[襟首を掴んで浮田をシェイクしているマキを止めようとする。]
ってか、どないしたんよ。
浮田くんになんかされたん?
ヘ? ホ?
[浮田は襟首を捕まれて揺すられながら、状況を理解するのに手間取った]
……あぁっ!!
[本気で忘れていたらしい]
追伸の話ですか? あれ嘘です。冗談ですよ冗談。おれが女性の寝込みを襲うわけないじゃないっすか。タチの悪い冗談です。
[部屋のベッドでごろごろしながら、トランプを弄ぶ。広いベッドの上は女の子3人なら余裕で座れそうな広さ]
あ、メイドさーん。えーと桜さん? 俺やきそば一つ。
五目とかじゃなくって、ふつーのソースやきそばね。
大富豪ってさ。5人でやった時の三位が楽しいよな。
まてストップストーップ!暴力は駄目だろ!?
ちょっ、おま!それ当たったら痛いって絶対!
[情けない声を上げながらも、全てを回避。
動きが気持ち悪い事はこの際言及しないでおこう。
それでも何度も避けている内に、男が匡侍を怒鳴りつけてくる。
まぁ、その内容は「当たれ」「逃げんな」「キレてんだよ」というどうしようもない物だったのだが。]
生活はできてたんだけど、ママはそれでも強い人だから、
ただ暮すだけの生活を拒んだの。
その時、すごい大変だったんだけど、今のお店を始めたんだ。
前向きなエネルギーがママにそうさせた。
それがきっかけ。
少しずつだけど、訪れるお客さんに助けられて、日常が楽しくなっていった。
お酒がいけないとか、そういうのは、考える余裕なかったなー。
ママもきっと同じだった。
泣いてるあたしの表情が明るくなっていって、ホッとしたんだと思う。
だからね、お酒が恩人なの。
うちのお店に来る人は、
日常でいろんな苦しいことを耐えて、それを忘れたり笑い飛ばしたりするために、来るんだよ。
お酒は、かけるちゃんの言うようにアルコールの作用はあるけど、ただそれだけのものじゃない。
それをあたしは、少なからず、知ってる。
和海、この男はッ!
あたしが寝ているのをいいことにッ!
……ッ!
[何をされたのかを考えて、顔が赤くなった。
それをごまかすかのように、さらに強く揺さぶる。]
ッ!……、じょ、冗談だと……?
た、タチが悪いにも程があるッ!!
[大介を投げ捨てた。]
つまんない話だああああああーーーーーー。
[立ち上がると遠く校庭に響くほどの大声で叫ぶ。]
飲まなきゃこんなのまともに話せないね。
でも
かけるちゃんが怖い顔するからさ。
やめとく。
え、寝てる間に…って何したん浮田くん!?
そういうのはあかん!絶対にあかん!
[いつもよりずっと強い調子で怒る…が、冗談だと分かると、ふにゃーと机に突っ伏した。]
なんや冗談やったんか。
でも、そういう冗談を女の子にしたら絶対あかんねんよ!
ただでさえ、マキちゃんって純情で可愛いんやから、こういう風に真に受けてしまうやろー?
うぐぉっ?!
イケメンに三流コメディキャラ並の扱いはひどいですぅ。あいたたたた……。
ちょっとした茶目っ気ですよ、茶目っ気。人生を彩るための潤滑油です。
まったくもうー…。
[投げられた大介を見てため息をつく。]
ホンマにしとったら、絶対責任とらなあかんとこやでー。
あ、でもウェディングドレス着たマキちゃんってものごっつキレーそうやなぁ……。
[その様子を想像して、はぁ…と息を吐く。]
……すまねーけど、頭キてるのはこっちなんだわ。
[俺は楽しい事が好きだ、
だから俺の持てる全てを使って楽しもうと生きている。
故に楽しい事を守り続ける。
周りを巻き込むぐらいに楽しむ。
だから俺は……。]
――俺の"楽しい"を侵してくる奴は、俺の持てる全てを使って叩き潰す。
[淡々と話しているように見えた。でも、泣くのをこらえて笑っているように、見えた。
振り向いた火田の顔をただ、見つめ]
そう、だったんですか。
[なんていえばいいのか、適切な言葉がみつからない]
うん
聞いてくれてありがと。
でも昔の話でちょっと照れ臭いし忘れちゃって。
[手に持っていた水筒を、翔に向かって放る。]
あげる。
暑くてノド乾くでしょ?
え?
酒じゃないよホントホント
それで勘弁したげるさー
[そう、今……そしてココは楽しい。
臣楼は授業はサボっても、学校は絶対にサボらない。
その理由は単純で、学校は楽しいものと理解しているからだ。
家やその後を考えれば。今ココで楽しめる期間は短く貴重。
もちろん大介等は一生の親友で、一緒に居れば楽しく過ごせる人物に変わりはないだろう。
でも、この環境にいられるのは今、ココだけだ。
そんな所に、苛めなんて楽しくないものを持ち込んできた。
なにより、俺の物……俺の内側にそれをしやがった。]
すみません……。
俺、気の効いた言葉を知らない奴なんです。
[水筒を受け止めると、小さく笑って蓋を開けた]
わかりました。
先輩を信用しますよ。
その……事情を知らずにきついことを言って、すみませんでした。
[水筒から蓋に液体を注ぎ口にした]
和海まであたしをからかうな!
[いまだかつて“純情で可愛い”などと言われたことのない麻宮マキである。
肩で荒い呼吸をしながら、和海をキッと睨んだ。]
う、ウェディング……ッ!
これ以上変なことを言うな――ッ!
[こぶしを突き出す。
その矛先は大介。]
宛先:リンちゃん♪
件名:リンちゃんが虐める(T-T)
本文:たった今元気が無くなったから元気の出るお弁当頂戴!! 楽しみにしてるんだから(T-T)
[浮田は素早くキーを叩くとメールを送信した]
いてててて……。怪我をしてないですか。ちょっと顔を見てくれません?
[浮田は顔をマキに近づけた]
ほら、赤ぁなって照れてるやん。
やっぱかわええなぁマキちゃんはー。
こういう話題すると直ぐに照れてまうんやもん。
[うちらの中で一番内面が女の子らしいんちゃうかなー?と微笑む。]
んじゃかけるちゃん、もうそろそろ授業だよ?
いってらっしゃい。
あたしは、
お酒ちゃんとらぶらぶしたい気分でいっぱいだよ。
素面でこんなことやってられっかー。
[ニッと笑って懐から酒を取り出すと、翔に手を振りながら離れていく。]
ないしょだぞーーー
[知らなかったならどうでもいい。見えない場所ならそのまま見逃そう。
そう、俺は痛いことや争いごとは嫌いだ。
それらは楽しくないし、楽しんでもいけないと思う。
だから俺はそれらから逃げるし、自分でもソレを振るわない、でも……。
相手の腕を掴んで、引く反動で力いっぱい膝蹴りを腹へと叩き込む]
持ってるって事と、それを使いたいかってことはまた別なんだよ。
もう一度言うぞ、"次"は"全て"を使って潰す。
ま、つまり俺の物に手をだすなよーって事だ。
……先輩。
[今の話を聞いてしまっては、止めるに止められない。
先輩の飲酒はまるでおやじさんの追悼のようだ。
でも、やはり身体のことが心配なのには変わりがなく
佇んだまま、火田の姿が見えなくなるのを見送った]
[ハイ、そんじゃ約束な?と倒れている後輩の手をとって握手する。]
あ、そうそう。
次にまた苛められたっていう話聞いたら、問答無用でお前らのせいにするから。
[されたくなきゃ、守る側になれよ?と、倒れている男子生徒と呆然としている女生徒に言外に言う。]
んじゃ、俺のお願いは以上!
じゃあなー?
[匡侍は2人に手を振ると、その場を*後にした*]
勘違いさせてしまったようだ(棒読み)
まだ
隠してるから。
この話の延長で、過去の恋愛に辿り着くんだけど。
話す機会がなければそのままいくー
[その時。丁度授業開始のチャイムが鳴る。
……気が付いたら、誰も居なくなっていた。]
あぁぁ!次教室移動やった!
えりーなんで教えてくれへんかったんよー!
[ちなみに、彼女はジュースを持ってマキの直ぐ後に来ていたのだが、あまりの混沌とした大騒ぎにその場を静かに後にしたのだった。]
ごめん、私いくわー!
[そういって和海は教室の外へと走っていった*]
[サイドテーブルには食べ終わったお皿。トランプをもつ手が緩み、ひらひらと一枚落ちる]
と、やっべ寝てた。
よし、逆に落ちてたな。
[落ちた一枚は裏側が表に。ほっとして拾い上げる]
……なーゆっきー。
[話し出そうとして]
いや、やっぱいいや。
今の匡ちゃんって「皆が笑っていられるのがいいよね」って人になりつつある気がするんだ。
理不尽なことに対してマジメに怒ったって、なんにも楽しくないし、後味悪いじゃん。
私なら大笑いしながらもっとひどい仕打ちするね。絶対直接対決とかしない。
丸くなったなぁ、匡ちゃん。
「格好良く」なったと言ってもいいか。
みるくちゃんとえーこちゃんのおかげなのかな。
悔しいよ。色んな意味で。
あ、ちょ、和海……。
[チャイムに追われて走っていく和海を見送った。
誰もいなくなった廊下で、再び床に転がる男子生徒にちらりと目をやる。]
……まったく、世話の焼ける奴だ。
[大介の脇を抱えて、保健室に向かった。]
[自席に戻ると水筒を鞄に入れ、次の授業の準備をする]
(次の休み時間に、先輩に水筒返さなきゃ)
[さっき聞いたばかりの話は重た過ぎて、すぐには頭で理解が出来なかった。
判るのは、自分には判らない苦しみを火田が経験したのだということだけだ。
ふと、さきほど火田から返されたメモの存在を思い出した]
(誰だ勝手に人の名前使ってこれ書いたのは!!)
[脳裏に浮かぶは2人の男]
「皆が笑っていられるのがいいよね」ってのは、言葉どおりの意味じゃなくてね。
なんと言うべきか。
うーむ。
まぁいいや。ログ読み終わったし。
-屋外-
[チャイムの音が響く。翔はたぶん走って教室に戻ったんだろうと思いながら、歩いて、花壇の近くまで来る。
柵で囲われた芝生に入って寝ころぶと空を見上げる。]
いまさら、どうにもならないのになあ。
[思い出すのは、悲しみにくれて初めて酒を飲んだ日のこと。
そして、その時隣にいた相手。
まるで昨日のことのように鮮明に残る切ない記憶]
[頭上で綿菓子のような雲がゆっくりと流れていく。あれうまそうだねーと声に出しつつ、酒の缶に口をつけてぐびぐびと飲みはじめる。]
(火田先輩……どこを探せばいるのかな)
[あの様子なら大人しく教室に居るはずがない。どこで酒を飲むのだろう]
(あの時、追いかけて捕まえるべきでしたね……)
[チャイムに反応して教室にダッシュする自分の生真面目さに肩をすくめる]
(どこで酒を飲むのかさえ思いつかないほど、俺は先輩のことをまだ知らない……)
[屋上か、家庭科室か、食堂か……とぼんやり考えていた]
−保健室−
[ガラガラ、と保健室の扉を開く。
養護教諭はいなかった。
気を失ったままの大介をベッドに寝かせる。
いつものようにコーヒーを淹れて、椅子に座って大介の寝顔を見た。]
本当に……。
軽くて。
無節操で。
ふざけてばかりで。
……どうしようもない奴め。
[悪態をつく麻宮マキは、何故か*微笑んでいた*]
ふっ。
[「哭きの竜」風にカードを構える。]
私は大貧民から徐々に、徐々に、ゆっくりとのし上がっていくのが好きでね。
決して今私が栄えある大貧民だということに対してのいいわけではなくてね。
[汗。]
しかし大富豪は色々人によって違うルール観があって面白いよね。ゲームの名前自体大富豪じゃなくて大貧民だろっていう人もいるしね。
ルールでは、大革命が私は嫌いだなー。
真っ向から大富豪を叩き落としたい。
[ハッとした。思わずノートを取る手が止まっていた。
真っ白のノートに慌てて板書を始める。説明をだいぶ聞き逃していたが、予め教科書の予習をしていたので、だいたい推測がついた。再び丁寧にノートに文字が埋められていく。
そうして、三時限目の授業のノートをもう一つのノートに纏めた]
大貧民から上がるのも楽しいんだけどな。
つーかゆっきー、回ってくるカード運ないよな……。
[場におくのは5の2枚組]
俺一番低いのこれだわ。
革命は革命返すのは楽しいな。鼻明かしたって感じでさー。3の革命に対してAで返すとか。
俺はゆっきーに落とされ……。
[言葉を切った]
[休み時間がくると、屋上へ上った。気持ちの良い風が吹く屋上に、だが人影はない。
そのまま階下へ。校内の思いつく場所を回りハッとする。]
あのまま外に居る可能性が、一番高いじゃないですか。
[酒は屋内で飲むという自分の固定観念に呆れてしまう]
[携帯電話が震えるたびに少しそわそわしてしまう。
開くと、やはり予想通りの名前が表示された。
すぐに戻ってくる返信に驚きつつも、丁寧に言葉を選んでキーを押してゆく。]
-----
宛先:だいすけくん
件名:たくさんあるから、
本文:元気のない人から順番に食べてもきっと足りると思います^^
いたいのいたいのとんでけ〜♪
って、こんなのじゃ元気は出ないですよね?(^-^A
お昼休みまであと少し待ってくださいね〜!
-----
[送信ボタンを押して、壁掛け時計に視線を移した。
あと、2時間――]
ふふふ…。
大革命ってのは大貧民がトップで上がったりすると順位が丸ごとひっくり返るってルールで、普通の革命とは違うんだよ。
[大富豪楽しいです。]
…ん、なんだい冴ちん。
さっきから。
いいんならいいけど。
寸止めは気になるでねぇか。
くぅうう。
といったところで10のダブル!
[大貧民的切り札。]
ああ…それなんか聞いたことあんな。
まーそのルールはなしで。
10かよ。そんなんで俺に勝てるかな。
[普通の手つきでJのペアを放つ]
寸止め聞きてぇ? あんま楽しくないはなしだけど。
俺さー。
ここに来る前に大介に告られたのな。
[ストレートに口にした]
いつもの冗談からちょい踏み込んだみたいな口調でさ。
真面目に言うもんだから慌てちまってよ。
返事ってわけじゃねーけど、浮気したらゆるさねぇ、あ、これ意訳な。っつったんだけど。
[遠くを見る目で、モニターに映った映像の数々を思い出した]
あの男どうしたらいいと思う?
[芝生の上で寝っ転がったまま上機嫌になって歌う。]
君と出逢ってからー
幾つもーの
夜を飲み明かしたー♪
はちきれるーほどー
飲み過ぎー♪
[唐突に、携帯の着信音が鳴る。]
な、なんだと…そんなバカな!?
[いや…予想はついてたけど。]
パスで。
[「パス」ってすごい回数言ってる気がするな。
すでに。]
えっ、なんだろう。
…んー、どうかな。
冴ちんが言いたくないならいいけど。
その、なんだろう。冴ちんのことだしねー。
知りたくないってこともないかなー。
[ちらちらと冴ちんの顔をうかがってみる。
と、うっきーの話が始まった。]
[ぬおおう。
いかん。いかんぞ。
こういうトークのスキルが足らないぞ。
こういうの聞き出してよかったんだべか何かむりくりしゃべらせちゃった感じなのか話してて辛い感じなのか戸惑ってる感じなのか本当に相談な感じなのかこういうの吐き出した方が楽になる感じなのか今の冴ちんどうなんだ辛いのかもうどうでもいいのか私なんかできるのかあわわわわわ]
ぷしゅー。
む、む、む、むむぅ。
とにかくうっきーは許さん!
火田先輩。
俺、さっき水筒返しそびれたんですよ。
お返ししたいんですが……
[受話器のむこう、陽気にはしゃいでいる火田の状況を考え]
放課後、また会えますか?
パスか…。
出し切ってもいーけど、次にとっとこ。
[今度は7を一枚放る]
あんな口の軽い男だったとは思わなかったぜ。いや、口じゃねーな。気持ちが軽いんか。
今頃今度は別の子にも愛の告白してんじゃねえかな。
やっぱ刺すか。
[めらめらと闘志を静かに燃やしている]
お、おいゆっきー、だいじょーぶか?
別に相談ってわけじゃねぇんだ。俺だってどうしたいのかわからねーんだから。
[キャパオーバーを迎えたらしい雪花を心配する]
俺、借りたものは速やかに返さないと気がすまないんですよ。だから、今日の放課後水筒を返すために会いたいんです。
放課後迎えに行きますから、さっきの木の下にいてください。
あと、先輩、俺からお願いです。そのまま寝ちゃって風邪引いたりしないでください。身体を大事にしてください。
それでは。
[一息に言うと電話を切る。ちょっと強引過ぎたかと思いながら*再び教室に戻った*]
いや、その。
アレにもいいところはあるんだけどね。
誠実さが足らんわ。
いや、私言ったんだよ、もろもろはもっと誠実な感じになってからにしろってさぁ。
[なんかもう、あれだ。
悲しいよ。私なんてのはさぁ。]
[一方的に話をされて電話を切られる。]
まったくもう、
だいじょぶって言ってるのに。
[反論のために電話をし返そうかと考え、やめる。]
まいっか。
放課後になってみないと、いるかどーかはわかんないけどね。
[再び歌い始める]
時が流れてー誰もが飲みすぎても
ユーアージャストフレンド!この酒に♪
一升瓶ひとつだけで浪漫酩酊へインザアルコール
飲みまわれこのマイハート
ウォオーウォオー・・・♪
その。なんだろう。
おんなのこのこと優先して、おんなのこ口説くのに色々努力して、いつも笑ってるのがうっきーのいいところではあると思うんだけどさ。
それでおんなのこを泣かせかねないっていうのがうっきーの悪いとこでもあって…。
[冴ちんが怒ってるのって、うっきーにちょっとでも心が動かされたからなんじゃないのか。
だとしたら、なんか、もう、分かんねー。]
こういう時って、どうすればいいのかな…。
一発ぶん殴ってみるといいのかな?
[なんか物騒なことを言い出した。
いやでも、当然だと思いませんか。
それですっきりしちゃえばそれでいいし、それでも腹立つんだったらなんかこう、また考えてさ。]
― 食堂・昼休み ―
[花音は大きな包みをかかえて食堂へと到着した。
急いだ上に寄り道をしなかったこともあって、今日はほぼ一番乗りである。
今はまだ人影のまばらな食堂内。既に定位置となりつつある隅の方のテーブルに荷物を置くと、中からたくさんの容器を取り出し始めた。]
今日はお箸も多めに用意してるし…おっけー!
準備完了っと♪♪
[ふぅ、と一息ついて椅子に腰掛けると、身体がふらりと斜めに傾く感覚がした。まともな睡眠を摂っていないのだから、当然といえば当然のことであるが。]
…やだな〜。
また顔が熱い気がするよ…?
[頬を包んだ両手が温度差を感じる。
体温が上がる理由は、睡眠不足であること、重い荷物を持って急いで運んだこと、そして、もうひとつ――、]
もう〜。やっぱり風邪が治ってなかったのかなあ…。
昨日の熱も、もうかんぺきに下がったと思ってたのに〜。
…みんなが来る前に、食後に飲む風邪薬をもらいに行こーっと。
[花音は椅子から立ち上がると、用意した弁当やおやつはそのままに、保健室へと向かった。]
― 保健室・昼休み ―
失礼しま〜すっ!
風邪薬もらいますね〜。
[扉を開けて室内に入ると、中には誰も居ないようだった。
棚の中から迷わずに風邪薬を選び出して必要量をもらう。
そして部屋を出ようとした時、花音は中途半端にカーテンが引かれたベッドの先に、足のようなものが見えることに気づいた。]
(あれ、誰か使ってるのかな…? 全然気がつかなかったよ〜)
[だが、いつもの習慣で利用簿を確認すると、本日の記入は全くない状態だ。不思議に思った花音は、開きかけのカーテンの隙間から中を覗いてみた。]
(な、…どうして!?)
[次の瞬間、彼の頬が腫れていることに気づき、更に驚いた。]
ひっ、冷やさなくちゃ…!
[冷凍庫から保冷剤を多めに取り出し、タオルに包んで枕元へと持ってくる。腫れた部分に触れないよう細心の注意を払って眼鏡を外し、枕の脇に置いた。
冷えたタオルを頬に当てると大介は一瞬顔をしかめたが、すぐに規則的な呼吸に戻った。]
これで大丈夫かな…跡が残らないといいんだけど…。
[枕元――様子を見るのにちょうど良い位置に何故か椅子が置かれていたので、音を立てないようにそっと座った。]
ぶん殴るのは…趣味じゃねーな。
画面見てたらさ。どうでもよくなってきたっつーか。
ああ、ねみー。
[あくびを一つかみ殺す]
ごめんな、変なこと言って。もううっきーのことは上に出るまで忘れてっから。
[花音は、大介の整った寝顔を眺めていた。
普段見ている眼鏡越しの強い瞳は、不思議な感情を呼び身構えてしまうので、正直、少し苦手だと思う。
けれど、長い睫毛が頬に降りて瞳孔を隠している今の顔ならば、いつまでも見ていられそうな気がした。]
どうして。
わたしは男の子が苦手なのかなあ…。
[頬杖をついて考える。
幼い頃に、幼稚園の男の子たちから髪の毛を引っ張られたりぬいぐるみを隠されたりした記憶が蘇った。
それが彼らなりに花音の気を引くための行動であったことを、彼女は未だに理解できずにいる。]
[呼吸がかすかに身体を揺らす以外は人形のように動かない大介を、花音は、これが最初で最後という勢いでまじまじと見つめた。]
だいすけ、くん。だいすけくん。
…聞こえてないって分かってたら名前も呼べるし、目が合わないって分かってたら見てても平気なのになぁ…。変なの。
[頬に当てていたタオルをそっと外し、指先で触れる。
先程まで熱を持っていた患部が冷えてきているのを確認すると、安堵の吐息が漏れた。]
きっとすぐ治るよ。よかったね。
[再び頬に冷たいタオルを当てると、安心感からか、花音はその場で*うとうとし始めた*]
…結論。眼鏡とは良いものだ。
臣楼:■□□□□
浮田:■■■■■■ ←
鮫島:■■□□□
ほんとはもっと形状とか映り込みとか動きとかがっつり描写したかったけれどもね!
中身ばれ(←今更)どころか村の主旨が変わってしまう気がするからね! 全力で自重したよ!(涙
どうでもいいって、そういうのじゃない気が、するんだけど…。
[首かしげ。
冴ちんはほんとにそれでいーのかな。
それならそれで、いいんだけどね。
個人的にも、さびしくないしね。うん。]
[見ると、ベッドの上でカードを散乱させたまま、二人は眠ってしまっていた。
クローゼットらしき所から、薄手の毛布を引っ張り出して、二人にかける]
…おやすみ。
[起こさないように足音に気をつけながら、顔を洗いに部屋を出た]
[みるくちゃんは黙ったまま車は走り続け、目的地に到着する。]
全然揺れなかった・・・運転うまいんだな・・・
[つきましたよ、どうぞ目隠しをとって下さい。]
みるくちゃん、ついたって。
目隠しをとって降りようよ。
[しかし、運転技術のおかげで、到着まで判明しなかったことが今明らかに。]
ね、寝ちゃってる・・・
いろいろあったから、疲れてたんだね。
[起こすのも可愛そうなので、そのまま部屋に運んでもらう。
メイドさんが服を着替えさせようとするのを止める。]
起きた時ビックリするといけないからこのままで。
oO(あの時の痕が残ってて、気づかれたら恥ずかしいもんね。
そういえば、洗ってから返すはずだったメイド服がまだ鞄の中に・・・)
[全く起きる気配のない朝比奈の髪の毛のほつれを直したりしていたが、そのうち自分もベッドにもたれて眠ってしまう。]
だってさ。俺そんなに好きだったかって聞かれたら……別にって答えられるしさー。
たぶんな。
ゆっきーとどっちがって聞かれたら、ゆっきーって答えるよ。
[たぶん。二度目は口に出さずに、2を一枚場に放った]
―― ……あれ。朝か。
[目が覚めると、ベッドの上にはトランプが散らばっていて、ついでに自分と雪花に薄手の毛布がかけられていて、ユーリの姿はない]
朝飯食いてぇ。
いや、ゆっきーの寝顔見るほうが重要だ。
[雪花の寝顔を堪能しながら、カードを片付ける]
結局どっちが勝ったんだっけか。
ま、いーや。俺だろ。
[カードを一つにまとめて、雪花の方へ手を伸ばす。髪の毛をさらりと撫でて、笑みを浮かべた]
俺も、ゆっきーみたいにかわいかったらなぁ。
[抱きしめたい衝動を抑えながら、毛布の中で伸びを一つ]
起きるか。
まあ、責任は匡侍さんがとってくれるだろうけど・・・
貴林さん的には2又はありなのかと小一時間(ry
匡侍さんのお父さんも2号さんとかいて、男のたしなみで済ますのかな。
[雪花を起こさないように毛布から出ると、部屋の外へと向かう。始めて見るメイドを一人捕まえて、着替えと朝食を要求した]
ちょっくら散歩してくっからさ、向こうの部屋に運んどいてよ。
[と、今出てきた部屋を指す。自分より少し上に見える彼女は、短く返事を返して廊下を去っていった]
必要なことしか喋らんのかな……。宮沢さんって人か。
[ネームプレートに書かれていた名前を思い出す。下の名前は二つに結ばれた髪の毛で隠れていた]
-2年C組 昼休み-
[四時限目終了のチャイムが鳴ると、鈴畑が大荷物を抱えダッシュで教室を出て行く]
(まさか、俺を避けて、じゃないですよね)
[だったら、昨日の申し出は悪いことをしたな、と思う。
二冊目のノートに丁寧に授業内容を纏め、配布されたプリントの内容も纏めて書き入れる]
(今の俺に出来ることは、このくらいかな)
[たった一日だけ幻想の手作り弁当を思い出しながら席を立ち、食堂に向かう]
今日の定食は……
[A定食:トンカツ定食
B定食:ブタカツ定食
C定食:ハムカツ定食
泉が見たら怒りそうなラインナップだ]
A定ひとつくださーい。
[トレーを持って席を探す。窓際の、何故か広げっぱなしのランチボックスが置いてある隣のテーブルに座った]
−食堂・昼休み−
[保健室の様子は気になるが、素直になれない麻宮マキである。
おばちゃんからいつものカレーライスを受け取ると、空席を探して辺りを見渡した。
窓際に知った顔を見つけて近寄り、テーブルの向かいに座る。]
1日会わないだけでずいぶん久しぶりな気がするな。
今日は一人か?
麻宮先輩、本当に久しぶりな感じですね。
今日は、というより、今日も、ですよ。
[笑いながらそういうとじっと麻宮のトレーを見る]
先輩、カレーお好きなんですね。
ああ、先日は途中で俺が退席したんでしたね。
[進藤を探しに席を立ったことを思い出す]
週8ですか。
先輩はご自分でルーを作るタイプですか? それとも外食専門ですか?
俺は学食のカレーは甘過ぎて苦手なんですよ。でも、料理しないんでもっぱら外食専門です。
[そう尋ねながら、麻宮先輩は一見料理のような家庭的なことはしなさそうに見えると思う。]
お前、今、失礼なことを思っただろう。
……ふふ、まあいい。
あたしも料理はできないから、外食ばかりだな。
どこか美味しいお店があれば教えてくれ。
[失礼なことを、と言われ無意識に自分の顔に右手を当てる]
な、な。何も変なことは考えてませんから。
(やっぱり料理はしないんですね……)
先輩の口に合うか判りませんが、ネパールカレーの店なら行きつけがありますよ。油断すると辛くないルーが出てきますから、ちゃんと辛いものをリクエストしないといけないのですが……あそこはオススメですね。
先輩、辛いのが苦手なら、ネパールカレーはオススメですよ。インドカレーに比べてもマイルドじゃないでしょうか。
[そういうと、ポケットのレシートを取り出し、店の名前を書き]
ええと電話番号は何番でしたっけ。
[携帯のメモリを見始める]
[メモリから探した番号を店名の後に書く]
麻宮先輩、レシートの裏なんかでお恥ずかしいですけど、良かったら。
[レシートの表には、ヒレカツバーガー380円 コーラ150円 裏には店名と電話番号が几帳面な文字で書いてある]
あ、場所は国道沿いなんで、先輩なら帰り道でも便利だと思いますよ。
……なんか遠い目してますけど。
……!
[麻宮マキは帰ってきた。
差し出されたレシートを受け取る。]
あ、ああ。ありがとう、利用させてもらおう。
なるほど、国道沿いにそんな店があったとは。
それにしても、翔はさすがに文字が丁寧だな。
文字には性格が表れるというか、大介の奴とは大違いだ。
[例の書置きを思い出して、ふふ、と笑った。]
本当は実際に店まで案内した方がいいんですけど、俺、麻宮先輩をエスコートする自信がないんですよね。
(組織の何とかに巻き込まれて人質に取られたら俺、麻宮先輩の足手纏いでしょうし……)
大介君?
……先輩、もしかして大介君から、『一緒にカレー食べに行きませんか』なんてハートマークつきで誘われたりしてませんよね?
(もし誘っているんだったら、大介君命知らずなスケコマシですね。先輩の任務に巻き込まれて、背後から狙撃されたりしたら、どうするんだろ……しかも、証拠も死体も隠滅されてしまいかねないですよ)
ふむ、別にあたしはエスコートなんてしてもらわなくてもいいんだが。
ん?……ああ、そういえば大介からカレーに誘われてたな。
確かコーヒーの礼に奢ってくれるんだったか。
それがどうかしたか?
[昼の厨房で白い制服のコックさんに混じるピンクのメイド服の女の子。
ここで使われている黒を貴重としたシックなメイド服とは似ても似つかないそれは、映子が借りた演劇部の衣装である。]
卵焼きつくりの練習をしたいって言ったら、簡単に許可が降りたのはいいけど・・・
[コックさんたちがきびきびと働く中、悲鳴と煙が立ち昇る。
今日のお昼は卵メニューをだせるのだろうか・・・?]
(大介君……)
[遠い目になる]
あ、いえ。
麻宮先輩が大介君に(誘われる)隙を見せるなんて、意外だなと思って。
[不思議そうな顔の麻宮に、真剣な顔のまま率直に言う]
べっ別に隙など見せていないぞ……。
そ、それに大介が食事に誘うなんて、日常茶飯事だろう。
あたしが隙を見せようが見せまいが、関係ないはずだ、うん。
[大介を悪者にして逃れようとする麻宮マキ。]
(おや? 麻宮先輩、まさか動揺してますか?)
……先輩は、大介君とふたりっきりで食事に行くこと、快諾したんですか?
[膝の上に両手を乗せ、真正面から尋ねた]
(いつ何時どんな危険が来るかもしれないのに)
大介君を随分と認めているのですね。
[素直に驚いている]
前より下手になってないか?という疑問をもたれた方へ
基礎が出来てないうちに、本格的なものに挑戦しているせいです。
だし巻き卵のだしの調合から挑戦するのですが、焦げ付きやすいので、焦がしまくってしまうという・・・
(本当はへたっぴ描写を楽しんでいるだけという話も・・・)
-厨房-
[重そうな扉を遠慮がちに開けると、中から悲鳴のような声が聞こえてくる]
…ん?
[騒ぎの中心をよく見ると、この場には正直場違いなピンクの服を来た女の子が何やら料理をしているようだ。]
…って、映子!?
映子も来てたのか………というか、その格好は…。
何度やってもこげちゃいます。
それに、うまくまとまらない・・・
[こげるのはだしを入れすぎてるからです。まとまらないのも。
映子の手ほどきをまかされたコックは必死に教えているが、その忠告はほとんど右から左に聞き流されている。]
よーし!今度こそ!
[だからだしを入れすぎで、それに卵はもっと静かに。
コックさんの受難は続いている。]
[後ろからかけられた言葉で、暴走列車がぴたりと止まった。]
もしかして、進藤先輩ですか?
[映子はフライパンをほったらかしにして振り向いた。
そして立ち上る黒煙、そしてコックさんの悲鳴が・・・]
[映子が悪戦苦闘している様子をぽかんと見ていると、昨日応対してくれたメイドさん-栗林さん-が、声をかけてくる]
『何かご入用でしたら、呼んで頂ければお部屋の方にお持ちしますが…』
[少し慌てた様子で問いかけてきたので、手をぷるぷる振る。]
あ、いやいや。そうじゃなくて。
ちょっと厨房の隅でもお借りしようかなぁ……と思って来たんですが。
[ちらと横目で映子を見つつ]
……やめといた方がいいかな。
あたしが、大介を認めている?
[ふむ、と手をあごに当てる。]
……ああ、確かにそうだな。
あいつは本当に軽くて無節操でどうしようもない奴だと認めているぞ。
[うんうん、と頷きながら翔の言葉を認めた。]
ま、まあ、大介ごときがどうしようとねじ伏せる自信もあったからな。
あんな奴、油断さえしなければ、軽くひと捻りだ。
[麻宮の言葉を聞き思わず吹きだす]
(なんだ、認識あっているじゃないですか……いや、そういう意味ではなかったのですが)
つまり、大介君は麻宮先輩に、”軽くて無節操でどうしようもない”と認めさせるようなことを、したのですか。
それなら、ぜひとも軽〜く捻ってしまってください。
[よく、鉄球が怖くなかったものですよ、と思う。まさかその鉄球に本当にやられて今頃保健室送りになっているだなど、想像もしていなかった]
[映子が対処するより早く教育役のコックさんが的確な処理をして、卵焼き以外の被害を最小限に食い止める。
そして、進藤にあって、映子は日常を思い出す。]
博ク敗作の山が!
[そして、母親の戒めを・・・]
失敗作は責任もって処理いなさいって言われてた!
でも・・・こんなに・・・ひとりで・・・
[隣にいるコックさんを泣きそうな目で見る。
しかし、コックさんは目をそらし、焦がしたフライパンの山を洗い始めた。]
進藤せんぱい・・・
[ピンク色のメイドが目に涙を浮かべながら、最後の頼みとばかりに進藤に声をかける。]
そうだな、その時は一息に捻り潰してやる。
[ふふ、と笑いながら、雑巾を絞るように手首をきゅっと捻った。]
さて、そろそろ昼休みも終わりか。
お前との話は楽しかったぞ、翔。
それじゃ、またな。
[翔に別れを告げると、トレイをカウンターに返して、食堂を*後にした*]
……ちょ…ま…っ!
[涙目で何かを訴えてくる映子に、思わずじりじりと後退してしまう。]
まてまてまてまてっ!いくら何でもその量は無いっっ!!!
いったいどんだけ卵使ったんだーーっっ!!
アタシの他に、ゆっきーとか流香も来てるから、そいつらに押し付けろっ!!
[頭をぶんぶんと振った]
[進藤の言葉に瞳を輝かせる。]
ここって合宿所だったんですね。
みんなで頑張れば、この卵焼きも何とかなるかも?
[恐ろしい台詞を無意識の内に言ってのけた。
ちなみに、みるくちゃんの騒動で、映子はここがどういう場所か聞くのをすっかり忘れていた。]
ああ……うん…。みんなで頑張れば……ね。
[言いながら、どうやって自分はその輪から逃げようかと考えている]
合宿所……。
名目上はそうなるのかなぁ。
全然勉強とかしてないんだけど…。
詳しい事はアタシもわかんないや。どうも変態仮面が絡んでるらしいって事くらいかなぁ…。
俺の方こそ楽しかったです。
麻宮先輩、またぜひ。
[立ち上がった麻宮にお辞儀をし、後姿を見送ると呟いた]
大介君、ちゃんと保険に入っているのでしょうか……。
大介君のことだから、真正面から麻宮先輩を軟派してしまいそうですよ。
今度会ったら、生命保険をかけるように言わないといけませんね。
[臣楼の名が出て、少し気まずい。]
た、確かに、きょ・・・臣楼先輩ならやりかねないですね・・・
[確実に臣楼が咬んでいる事は知っていたが、いうわけにもいかず。]
あんまり酷い事しないで下さいね。
き・・・先輩も悪気はないと思いますから。
進藤先輩か〜くほ♪
みんなのところにもって行きましょう。
[それ以上臣楼の話題が出ない内にと、進藤の左手をつかんで道案内を頼む。
傍らには卵焼き(失敗作)の山を積んだワゴンが用意されていた。]
[指をぽきぽき鳴らしながら]
悪気が無ければ何をやってもいいというわけでは無いのだよ、ワトスン君…。
[少しうろたえる映子を見て、苦笑する]
まぁ、そうだなぁ…。
これだけ学校に対して、何かしらのデカい力を持ってるのはよくわかったから、いっちょ奴には、うちの剣道部のメンバーを一人とっ捕まえて来てもらおうかな。
…それなら水に流してもいい。
[うんうんと頷く]
ちょ…映子
[腕を掴まれてバランスを崩す。
災難がようやく去りそうで、ほっとしているコックさん達に申し訳なさそうに頭を下げながら]
……すみません、後でアタシも……料理練習させてもらっていいですか?
[悲痛な顔をしたコックさん達に、あはは…と笑いながら*厨房を後にした*]
あれ?鮫島先輩に断られたんですか?
それなら約束道理に、き・・・臣楼先輩にお願いしますけど・・・
[つい匡侍さんといいそうになって口ごもる。]
断られるなんて思ってませんでした。
仲良さそうだったし・・・
[こっちは本心からの疑問である。]
……あれっ? おれ何してたんだっけ? 居眠り?
[浮田はぼおっとした頭を揺する。すぐ横にタオルと保冷剤が置かれていた。頬に当てられていたのだ。そして視線の向こうには、寝ている花音がいた]
リンちゃん?
-屋外-
[芝生の上に寝っ転がり、空を見上げたままの姿勢でいる。
太陽の位置が少しずつ高くなり、時折流れる雲が陰を作る。]
[立ち止まって考えだすと、時間の流れはゆるやかになるような気がする。]
[過去に思いを馳せると、前に進めなくなる気がする。]
[そんなものはとっくの昔に克服した。それは間違いない。]
[だけど思考はぐるぐる廻る。思考の呪縛から逃れようとして必死に振りほどいても、いつの間にか元の場所に戻ってきてしまっている。]
ぐぅ
[腹の虫が控え目に呼びかける。もう昼休みだ。でも幸はそれを完全にシカトして自分の内の世界に留まり続ける。]
-2年C組-
[午後の授業が長く感じられる。
ようやく六時限目が終わり、二冊目のノートを丁寧に纏めていると、隣の席の女子が手元を覗いてきた]
「鮫島君、ノートの清書なんてしてるの?」
[すごーい、と女子が数人群がってくる]
え?
ええ……まあ。
[適当に受け答えながらノートをまとめ終える。サボり魔なら喉から手が出るほど欲しい出来栄えのノート。女子たちが口々に、貸して欲しいという]
すみません。
俺、ちょっと急いでいるので……。
[ノートを鞄にしまい、慌てて席を立つ。女子の不服そうな声を背に、階段を降りた]
[昼休みがいつの間にか過ぎ去っても、幸はそこにいた。]
[どこかのクラスの女子が体育の授業をやっている声が遠くに聞こえていたが、それも既に終わってしまった。]
んー
そいえば、なんか忘れてる気が。
野暮用
野暮用
[幸を思考の無限回廊から現実に引き戻す、それ。]
あー
[少しずつ、意識が戻ってくる。頭を掻きながら半身を起こす。]
うー
お腹すいたぁぁ
やぼよー野暮用のほうだっ
うわー
身体がかちこちに固まっちゃった。
[立ち上がって伸びをして所々関節を動かしたり伸ばしたり。]
ふいー
復活!
[ふらふらと歩きだす。]
-校庭 放課後-
[そこに人影は無かった。
木の下に立ち、吹き抜ける風が葉を揺らすのを眺める]
……のかな。
[説教ばかりした俺を待つような、酔狂な人じゃないのだろう、そう思うと何故だかとても可笑しくなった]
[花音が起きないので、浮田は携帯を出して着信が無いか確かめた]
無いな。うん。
[携帯には件名が「おっす」と書かれた匡侍からのメールが届いている事が表示されている]
[木の下に来てみると、そこに目的の相手が立っていた。]
[自分は一体どんな顔をしているんだろう?そんなことを一瞬気にして、まいっかと軽く流して、呼びかける。]
かけるちゃん。
あ。
[近くにくるまで気付かなかった。声に視線を動かすと、火田が立っていた。髪の毛にはちいさな葉っぱがついている。
そして……]
来てくれたんですね。有難うございます。
[丁寧にお辞儀をした]
……。
?!
[浮田は予想しなかった内容を見てしばらく呆気に取られた後、急にテンポ良く携帯を叩き始めた]
宛先:死ねスケコマシ
件名:このド畜生がッ!
本文:てめーはおれを怒らせた。敗因はそれだけだ。とりま今度何か奢れ。強制だ。おれがお前を祝福してやる必要なんて何一つないしなおめでとう。
[翔にお礼を言われて微妙な顔をする。いつもの笑顔はない。]
[少しだけ考えて、黙る。]
かけるちゃん、
そういう強引さは
あたしはキライ
[翔の目をまっすぐ見てそう告げる。]
−3-B教室−
[麻宮マキは迷っていた。
保健室に様子を見に行くべきか。
もうすぐ授業が始まる。]
……。
[静かに席を立ち、教室を出る。
それでも決心がつかず、廊下の窓にもたれかかった。]
投票を委任します。
臣楼 匡侍は、浮田 大介 に投票を委任しました。
んあ?
[なれない事はするもんじゃない、だって精神的にすげぇ疲れる。
ってわけで再び屋上でお昼寝…なんかもう、最近屋上にしかいない気がするが気のせい。
……うん、きっと。
まぁそんなわけで寝てるところをメールの着信によりたたき起こされる。]
あー、大介か。
……あれ?なんか過去に俺が大介に送るメールに酷似してるのは気のせいか。
うん、気のせいだなきっと。
「件名:お前に
本文:ツンデレされてもキモいだけだっつーの。
てかデレんな!
まぁ、祝いの言葉は受け取っておこう。
っつーか、その怒りは俺が常にお前に抱いていた怒りだから、因果応報って奴だな、うん。」
[花音の片手が、大介の顔に向かってゆっくりと伸びる。
冷やしたタオルが大介の頬からずれて落ちる度に当て直していたのだが、眠りに誘われた今はそのタオルも掴めず、その手は虚空を泳いでシーツにぱたりと落ちた。]
…う……ん……。
[目元に何が?と思ったがよく分からなかったので気にせず、]
何度も言わなくてもわかってるよ。
べーだ
そんなこと言ってるうちにじじぃになっちゃうんだから。
[食堂に向かって歩き出す。空腹からか微妙にふらふらした足取りだ。]
んー…。
…だい…す………
[頬をつつかれて、くすぐったそうに顔を逸らす。
うつ伏せの姿勢から露になったその表情は、幸せそうな微笑みに満ちていた。]
だいすき?
──誰かの夢でも見てるのかな。起こさない方が良いのかなぁ。
でも頬がプニプニして気持ちいいからもう少し。
[浮田はニコニコしながら花音の頬をつついた]
あーっ、もう、火田先輩!!
[目の前でよろけながら歩く姿、思わず後ろから支えるように、肩を抱いた]
また、こけますよ。
いつかの時みたいに。
……先輩。
[そのまま少し屈んで、火田の耳元で小声になる]
そのままだと、泣いていたって、判っちゃいますよ。
支えてくれなくてもだいじょーぶーだよ。
でもありがと。
いつか?
あー
あたしコケるときもウルトラEなんで、気にしなくていんじゃない。
ないて?
目にゴミがなんども入ったからかもー
(本当にこの人は……)
あ、軽々しく触ってしまって、迷惑でしたらすみません。
[ゆっくり手を離し横に並ぶ]
とりあえず、俺が泣かしたと思わてしまうんで、洗面所で整えてきたらどうですか。
待ってますよ。
(放っておけないんですよ……)
浮田 大介は、臣楼 匡侍 を投票先に選びました。
うんー
そうする。
[洗面所でばしゃばしゃと顔を洗い拭き取ると気分もスッキリした。]
ね?どうかな
少しはかわいくなった?
[無邪気に笑って冗談ぽく言うと、そのまま食堂に入る。]
あはは。
先輩は元々かわいいですよ。安心してください。
[機嫌よく食堂に入った火田の後を、ついて歩く]
俺は昼飯しっかり食べましたから、飲み物だけ買いますよ。
暴れたいけど、暴れると進行遅くなって誰も落ちなくなりそうなんだよねぇ。
実際今も、誰も落ちてない状況なわけだし。
初期のように暴れるならむしろ俺は墓にいるべきキャラなんだろうなーと。
表でやると結局大介あたりの行動縛りそうだし、俺が通常モードで出ると絶対艶っぽい話にはならんわけで。
(元)GMとしてはそこらへんで暴れるの自重したほうがいいのかと思うんだけど、そこらどうなんだろね?
という、結構真面目な葛藤。
あ、失礼。
さっきのは「早く墓に行って、公認二股で毎日鬼畜エロログ作りたいぜコンチクショウ」という主張でしたか。
察しが悪くて申し訳ありません。
-食堂-
[食堂に入ると残っている学生はほとんどいないし、定食も既に終了。]
[思い返して昨日は贅沢な昼食だったなあとリプレイ。
ふと皆と談笑したあたりの一角を見ると、昨日と同じお弁当の包みと容器が主不在のまま取り残されている。]
あれ?
なんで?
花音ちゃんのおべんとセット?
[建物中を見て回る。モニタールームや映子が既に去った後の厨房やら]
……その卵の大量の殻ってなんなんだよ……今晩卵料理とかねえよな。
[出されたゴミの中に、殻がたくさん入ってるのを発見した]
男はいらんwwww
一人相撲だと寂しくならねー?
単なるSS書いてるだけみたいだしさー。
やっぱリアルなリアクションほしいわけよ!
…う〜ん………もぉ、やめてってば……
[尚も頬に触れる手を払おうと、空いたほうの手を動かした。
しかしその手はふわふわと空を切るばかりで、大介の手を巧くつかめない。]
[残されたそれを指さしながら、翔に向って不思議そうな顔を見せる。]
花音ちゃん
どうしたんだろ?
ほら
あれ
お昼の準備してたのにいなくなっちゃったみたい、だよ?
起きないと止めないよ♪
[むにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむにむに]
[見れば昼から置きっ放しのもの]
かのんちゃん?
ああ、鈴畑さんのことですか。
そう言えば……
[昼休み早々に、いそいそと大荷物を抱えていた。そういえばこんな柄だったような気もする]
結局、午後の授業に鈴畑さん、居なかったんですよね。どうしたんでしょう。
…やだぁ……もぅ〜……
[空中を泳いでいた花音の手は、ようやく大介の片手をとらえ、]
つかまえた〜
[そのまま、きゅっと握り締めた。]
……。
よっぽど寝不足だったのかな。これだけ弄っても起きないって事は。駄目だよ、きちんと睡眠時間を取らないと。
[浮田はそう呟きながら、花音の手をしっかりと握った。半ばあきらめ顔で]
投票を委任します。
鮫島 翔は、浮田 大介 に投票を委任しました。
…んが。
んー。
先に私出したよ…
[呆。]
だからその、王様の耳が…。
[徐々に目が覚めてくる。]
…私なんか変なこと言ってるな。
[花音の意識はふんわりとした夢の中にあったが、強く握られた手の感覚だけが、その世界で異質の存在感を放っていた。]
う……ん…?
[ゆるゆると腕を動かしてみるが、ほどけない。]
あれ〜? なんかへんなの…ゆめなのに…
[花音はゆっくりと目を開けた。
ぼんやりとした視界の中で最初に目に映ったのは、見慣れた自分の手――]
(……?)
[――をしっかりと握り締めている、見慣れない大きな手。]
いい匂い嗅いでたら腹減ってきたな。朝食準備できてるといーけど。
[部屋へ向かって歩き出す。モニタールームは覗かなかった]
あ、さっきの宮沢さん、だっけ。ご飯準備できた?
[先ほど会ったメイドへと声をかけた]
「和食を準備させていただきました。お召し物の方も冴生様のご趣味に合うようなものを用意してございます』
[素っ気無く言って、そそくさといってしまう]
……ありゃ教育足りてねーな。
まーいーや。
[部屋へと戻ってくる]
[ふいに携帯が鳴る。出ると事務所から急な撮影の依頼だった。
ふらふらの火田を残して下校するのは気が引けたが、大事な撮影だったため、火田に何度も謝り*学校を飛び出した*]
よっと…。
[体を起こす。
トランプしながら寝てしまったらしい。]
修学旅行か!
[ツッコミ。]
んぁー。
[よだれチェック。大丈夫。
寝ぐせチェック。ダメだ直そう。
服装チェック。昨日のままだけどまぁ大丈夫。
毛布がかけられていたからか、思いのほか長い時間眠ってしまったらしい。]
ありがとう。誰か分かんないけど。
[毛布が二人分しかない。
ということは、めいどさんではなく冴ちんかゆーりちゃんがかけてくれたのかもしれない。]
(――――!!?)
[一体何が起こったのかわからない。
目の前にいるのは見知った顔だった。しかしこの状況はどういうことだ。花音は内心頭を抱えた。]
あ、あの…だいすけくん………この手…は……えっと…。
[控えめに振り払ってはみたものの、当然ほどけるはずもなく。]
お、ゆっきー起きたかー?
寝顔超可愛かったぞ。
お、届いてる届いてる。
[テーブルの上におかれた朝食へと目が行った。ご飯に味噌汁、漬物に和風サラダが添えてある]
たんぱく質がねぇ。
なんか、やな予感がするぞ。
[置かれる筈だった玉子焼きが、後に持ってこられる映子作だとは気づかない]
わたっ、わたしが!?
[大介の言葉に心底驚く。]
ああああの、ご、ごめんなさい…!
[申し訳なさでいっぱいになり、握った手を再び振りほどこうとした。
…結果は、何も変わらなかったが。]
リンちゃんの手、柔らかいなぁ。
[浮田は片方の手を、指を絡めるような握り方に変えた]
手、放した方が良い?
[浮田は少し首を傾けて尋ねた]
手、放した方が良い?
[浮田は少し首を傾けて尋ねた]
柔らかくて心地良いから、おれはこのまま握っていたいけど♪
ところで、リンちゃんがおれを介抱してくれたのかな? ちょっと記憶と状況が噛み合ってなくてさ。
冴ちんの方がかーいーよ!
ぐう。
[寝。]
…いや、ちがうちがう。
[起。]
んー、朝ご飯のにおいがする…。
[かしかしと手ぐしで寝癖を適当に直す。]
[放すか放さないかといえば放して欲しい。
と思ってはみたものの、彼の顔を見ると何故か、そう告げることは出来なくなる花音であった。]
……あ。
だ…うきたくん、どうしてか分からないけど、顔が腫れてたから…。
勝手なことしてごめんなさい。
[ぺこりと頭を下げる。]
[仕事の呼び出しで出ていく翔に手を振る。]
いってらっしゃいー。
うん
また明日ね。
それにしたって
花音ちゃんだいじょぶかな?
かけるちゃんに
連絡先きいたらよかったわ。
[昨日の花音の姿を思い出して、誰か悪い男にでもたぶらかされてないか心配になる。]
そんな風に言い張るとこもかわいい。
いーじゃん、二人とも可愛いで落ち着こうぜ。
ああ、朝食運んでくれって頼んでたんだ。後着替え。ちょい着替えてくる。
[食事に後ろ髪を引かれつつ、用意された着替えを持って物陰に。用意されていたのはブランド物と思しきTシャツとインナー、それに七部丈のデニム]
よっしゃやっとスカートから開放されたぜ。
めしめし、と。
[浮田は片方の手を、指を絡めるような握り方に変えた]
そうなんだ。ありがとう♪ てかさ、謝る事じゃないよ。顔腫れてるんだ。水も滴る良い男が台無しだなぁ。まだ腫れてる?
[浮田は顔を花音に少し近づけた]
…。
おはよう冴ちん。
[ようやく頭が回りだした。]
冴ちんはかーいーし、今のかっこだとかっこよさもあるわけ。素晴らしいわけ。
[力説。]
私は着替えは後でいいや。
勇んで着替えてからご飯食べる時に限ってこぼしたりとかするからさぁ。寝起きなんてのは。
(て…っ 手が〜;)
[大介の顔が接近してきて思わず身を引こうとしたが、しっかりと指を繋がれているため大きく動くことが出来ない。
レンズを介さない視線は、これまでよりも格段に鋭く、花音の瞳を射抜くようであった。]
(ふつーに! ふつーに話すの〜!)
だ、だいぶ良くなってきたと思います…。
でもまだ少し腫れてるかな…
そっか。良かった♪
なんか緊張してる? 言い方が固いよ。……あっ! そうか、男の人苦手だったんだっけ。御免御免!!
[浮田は手を放すと、片手を顔の前に持ってきて「ごめん」の仕草をした]
あれ? 眼鏡何処へやったかな。
あぁ、此処にあった。よっと。
[浮田は眼鏡をかけると、中指でブリッジを押し上げた]
うん、これでリンちゃんの可愛い顔がはっきり見えるようになった♪
かっこいい、はゆっきーにはなさそうだな…。
でもゆっきーにはゆっきーにしかない魅力があると思う。
世の中の男がおかしいんだよ。
[ご飯を食べながら]
そいや朝起きたときから進藤いないんだよな。
すでに毛布がかかってたから、かけてくれたの進藤かも。
[漬物をばりぼり]
あれ、顔赤いよ? 可愛いって言ったからかな? ふふ、本当の事を素直に言われただけで顔を赤くしてちゃ駄目だよ。もっと男の人に慣れなくちゃ♪
……おれが特訓してあげようか?
[浮田は花音の背中に手を回して、自分の方へ引き寄せようとした]
「ぐう」
[腹が鳴った]
……お腹よ。お前、本当に遠慮が無いねぇ。
お腹空いちゃった。リンちゃんのお弁当が食べたいな♪
ととと、特訓なんてっ!
[不意に引き寄せられて狼狽する。
そして大介の言葉を聞いて初めて、弁当を全て食堂においてきてしまったことを思い出した。]
あ…っ! お昼……。
ごめんなさい、食べるもの全部置いてきちゃった…。
[味噌汁をずるずる飲んでいたところで、ガラガラと何かローラーの回る音が聞こえてきた]
なんだろ?
[まさかそれが大量の玉子焼きとは思うはずもなく]
朝からフルコースとかねーか。ねーな。
[と、そこにノックの音。]
あいよ?
[ぎぎぃ…という象徴的な音と共に開く扉。
その向こうに現れたのは、巨大な皿と、黄色と黒の何かと、複雑な顔をしたゆーりちゃんと、なぜかえーこちゃんである。
どぴょん!]
な、な、な、な、な、なんじゃーい!?
えぇっ?! 何処に置いてきたの? 食堂?
それは大変だ。早く救出に行かなくちゃ! 行こう、リンちゃん。
[浮田は飛び起きて、花音の*手を取った*]
[ドアが開いて現れたものを見た]
見なかったことにしていーか。
つーかそれ何。
[厨房にあった大量の殻を思い出した]
映子ちゃん。
えと。
ひょっとしてそれ作ったの映子ちゃん?
[漂う匂いはこげたものと砂糖とだしと]
出来栄えはともかくさ。
なんでんなにたくさん玉子焼き作ってんのさ!
[混乱。]
あれ、えーこちゃん。いつきたの。
その、それは何。
私は誰。
[違。]
なんか、おんなのこばかりが増えるね。
男は違うところへ行ってるのか、それとも最初からおんなのこしか考慮されてないのか…。
で、その…それは。
[確かに、卵焼きのように見えなくもない。]
…ゴクリ。
[つばを飲み込む。
厨房でどんな事件が起こったのか。
想像に難くない。]
[色は黄色がところどころに見える。後は焦げていたり炭になってたりぱりぱりになってたり]
食えんのかな……。
どーするゆっきー、食ってみるか?
俺としては遠慮したい。
こう見えて私、試食のプロでございます。
小さい頃にねぇ、放浪癖のある親父と一緒にいろいろと旅してたもんだからさぁ。
いろんな国のいろんなもの食べたんだよね。
[そういや卵焼きは失敗したって言ってたっけ。
こういう世界だったか…失敗って。]
しかしこれは、量がね。
迷走を物語ってるよね。
ふふふ。
[笑うしか。]
おべんとに入れるのを考慮するならねぇ。
やっぱり、もっとしっかり作んないとダメだ。
ダシが多すぎるのが多いっぽい。
おべんとになんて入れたら大惨事だよ。
崩れちゃってね。
まぁ、見た目ではあれだからね。
食べてみないと…
見た目と言えばえーこちゃん、その格好なんかやらしかわいいね。どうしたの、それ。
[踏ん切りがつかず話題を、えーこちゃんの服装…エプロンっていっていいのかな?メイド服っていっていいのかな?の方に、一回そらしてみる。]
…。
[ちょっといたたまれなくなった。]
あむ。
[食。]
うん。
[焦げている。]
いや、うん。
あー、うん。
[なんだろう、難しいな。]
これはあれだ。
余計なもの入れるとか余計な工程入れるとかじゃなくて分量が行き過ぎてるとか手際が…行き過ぎてるとか、そういう世界の失敗な気がする。
割と食べられちゃうもんな。
[ぱくぱく。
やたら柔らかかったりやたら固かったりやたら焦げていたりやたら形がいびつだったりやたら味に濃淡があったりはする。
するがしかし、一貫して卵焼きの味はする。]
おんなのこの、えーこちゃんの手料理だと思えばなんだって5割増しだしね。
その。
[美味しいかと言うと、疑問だけどね。
特に、この数日、やたらレベルの高い料理の数々に舌鼓を打ってきた今日この日の舌では。]
ふ、ふふふ。
[ぱくぱく。
今度は生だ。
しかし表面だけが焦げている。
汗。]
卵焼きをきれいに作るには丁寧に手早くだよ。
どっちかだけじゃダメだと思うよ。
強火にしすぎない、味を濃くしすぎないってのもポイントなんじゃないかな。
強火だと慌てるし、焦げやすいし、味が濃いとどうしても失敗しやすいし、これみたくダシで味付けとなるとゆるくなっちゃうしね。
まぁ私なんてのはめんどくさいからオムレツかいり卵か目玉焼きかゆで卵なんだけどね、大概。
[説得力なし。]
よーし、次行くべか。
[ぱくぱく。
…脂汗が。
いかんせん量が多い。
えーこちゃんがおべんとを食べさせたいと思ってる野郎、出てこないかな。誰だか知らないけど、君も協力するのが筋だろう。
今度モニタールームでこっそり見てやるべか。
へっへっへっ。]
…知らなかったよね?(記憶喪失
もうダメなのでこのまま寝てしまおう。(おい
明日はスケジュールがゆっくりなので合間に寝てやろう。移動時間とか。
[進藤に案内されて、2人のいる部屋に入った。
卵焼きの失敗作の山を見て、牙生はあからさまに嫌そうな顔をする。]
oO(普通こういう反応だよね。わたしだって作ったのが自分じゃなきゃ・・・)
[そして、梶原にメイド服のことを聞かれる。]
あ、これは演劇部のこに借りたんです。
あの人がメイド服が好きそうだったんで・・・
メイド服であ〜んされたら死んじゃうとか言ってたんですよ。
結局死にませんでしたけど。(笑)
[映子の告白?を聞いた梶原は、猛然と卵焼きの試食を始めた。]
[試食しながら梶原はいろいろな指摘をした。
頷きながらメモを取る映子。
このぐらい素直にさっきのコックさんの話を聞いていたら、結果は違ったものになっていただろう。]
進藤先輩も食べてみてください。あ〜ん♪
[調子に乗って、進藤の口元に卵焼きをもっていく。
進藤は嫌がったが、映子が諦めずに続けると、仕方なさそうに食べはじめる。]
[ゆっきーがあ〜んしてくれるなら、食べてもいいかな?と冴生は冗談めかしていった。
それを聞きつつ、映子は自分でも卵焼きを食べはじめた。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新