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[そのメールは、内容こそ、いつも友人たちとやり取りしているようなものであったが、彼女たちのものにしては絵文字が少ない。
そもそも画面に登録名が出ない時点で、花音と親しい相手から届いたものではないということは明白であった。]
えっと。
誰だっけ…。
い、いや……やっすいのでいいよ。
いいもの食ったって腹が驚くだけだし。
しっかし。色んなとこ映してるんだな。
[モニターの方を食い入るように眺める。教室にいる花音の姿も見えた]
鈴畑の飯食いてぇな。
堂々と二股宣言してる男に優しいも何もあったもんじゃないと思うんだけどなー。
[匡侍は苦笑しながら仮面を外す。]
……ああ、俺のものにするよ。
[そのまま、朝比奈の頬に手を添えると、ゆっくりと唇を重ねた。
何秒経っただろうか、ゆっくりと唇を離し、再び強く抱きしめた。]
俺のものだから、絶対に助ける。
俺のものを虐めるだなんて絶対に許さない。
――みるくを虐めて良いのは俺だけだ。
『daisuke-daisuki@dokoga.ne.jp』
[花音は、表示されたアドレスをまじまじと眺めた。]
(…うーん、あんまり覚えがないかも…。
『ダイスケくんが彼氏』って友達…だよね? そんな子いたかなあ……)
[モニタールームの隅でひっそりと小さなウインドウを出し、過去の映像を鑑賞中。
既にリモコンの使い方は把握している。
時間、場所の把握、複数の映像を同時に見る方法、音声の管理、等々…。
基本的にはウインドウを用いた形式で、このリモコンで出来るのはほぼ鑑賞に関わることのみ。
データの管理や編集は別で行われているはずだ。
今は小ウインドウの複数管理を試しているが、音声の管理が若干複雑だ。
…しかし、まだいまいち匡ちゃんが何を意図してこういうことをしているのかが分からない。
まぁまだ昨日の朝の風景を眺めながらリモコンの操作の把握に没頭しただけだけどさぁ。
冴ちんが制服を着ているとの情報を得たためそのあたりを今から見ようとは思ってるけど。
私が学校に行けない間学校の情報を把握しろということなんだろうか。
しかし授業の風景を見る気はないぜ。
ふはは。]
へいきっつぁん、なんかもうちょっと映像の見方のヒントをくれないかなー。
[いないのをいいことに適当な呼び方に。]
しかし実際、あんまり笑い事でもないんだよなー。
今までの流れから考えるに、このまま残っても今後は今まで以上に発言時間が減ることがほぼ決定してるわけで(話せなくもないけど、その場合はリアル死亡確定だしww)、そんな状態でなし崩しに終盤まで残ってもびめうなんだよねー。
なんか今日は新たにキョージ組も合宿所に送り込んでやるぜフラグが立ったわけで?
最後に残るたのがカノたんとなごみん先輩だったら悲しすぎるぜwww
大ちゃん119見落としてるかなあ?
ふらぐ立てたつもりなのに。
むう
知らんぷりして人生ゲームしてるかあ。
他の子を口説くか、あたしを口説くとしても攻め方を変えたらいいのにと思ったり。
[目を覚ますと、いつもと違う天井に一瞬驚く。]
……?
[がばっと起きると、妙に豪華なベッドの上に自分が寝ていたのがわかった。状況が掴めなくて、目が点になる]
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