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[陰森映子はいつも食堂で昼食をとる。
個人的な理由で人より早く学校に来るため、親に弁当を頼みづらいからだ。
自分で作るという選択肢もあるのだろうが、お弁当を作るためにさらに早く起きるのはさすがに無理だった。]
−食堂−
今日のA定食はチーズササミカツで……。
B定食はササミカツトマトソースで……・
C定食はササミカツデミグラス……。
いや、どんだけササミカツ好きなんだよ。
[ここの学食は味がいいが、時々定食のチョイスがおかしい。]
お、D定食はササミじゃないな。
[>D定食:ビーフ・カタストロフ
[暫しの無言。]
破滅させてどうする。
[普段なら食事を終えた後スクープを求めて校内の散策を始めるところだが、今日は違っていた。]
全然わからないよぅ・・・
もう無理・・・間に合わない・・・
[サンドウィッチ片手に数学の宿題と格闘するも、一方的に追い込まれているのは一目でわかるだろう。]
[D定食が気になって仕方ないが、好奇心は猫を殺すともいう。
別に命を懸けてまで挑戦する所じゃないというか、勝負する所が間違っていると思うのでスルー。
無難にA定食を注文して。空いている席に座った。
一人でテーブル席を使うあたり遠慮がまったくない。]
ユーリさんはもともと期待していないというか、まだ依頼をどういう方向に持っていくか考えてないので会いづらい・・・
臣楼さんは頭はいいんだろうけど・・・
ダメだ、助けてくれそうな人がいないよ。(爆死)
[食事をしていると、すぐ近くのテーブルからか細い声で弱音らしきものが聞こえてくる。
どうやら見た感じ、期限が差し迫っている提出物か宿題かなにかをやっているようだ。]
うあー、食事中まで勉強かよ。
そんなんじゃ食った気しなくね?
[なんとなく声をかける。]
-2年C組 教室前-
いっちばんのり〜♪
[がらっと扉を開けると、バニラエッセンスのような甘い香りがする。]
…おー、花音! 来たかー。
[席に座っている花音に近寄り、背中をぱしんと叩く。彼女は、いつも所属している家庭部で作ったお菓子を持って来てくれるので、彼女の甘い女の子らしい香りは、イコール、バニラエッセンスの香りだと、ユーリの脳内には叩き込まれていた。]
[近くの机の上にどかりと座ると、タオルで汗を拭きながら]
具合はだいじょぶか?
もし食えるようならメシでも食いに行く?
[笑顔で尋ねる]
臣楼 匡侍は、火田 幸 を投票先に選びました。
-校庭-
[授業終了のチャイムが鳴った。ボールを追いかけ走っていた足が止まる]
……お腹空きましたね。
[男子更衣室で体操着から制服に着替え、財布を取りに教室へ戻る]
ユーリちゃんおはよう〜。
もう元気だよ〜!
うん、ご飯一緒にたべようね。
今日はお菓子はないんだけど〜
[鞄の中から弁当箱を出して笑った]
今日は教室で食べるの? 食堂かな?
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