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[久々に部室棟に来てみた。]
あー。
久々にレコードでも聴くか…。
[重音楽部という札のかかった扉の前で立ち止まる。]
せっと。
[ドアノブに足をかけ、飛び上がるようにして立つ。
と、私でも高いところにある窓枠に手が届く。
そこに大体は鍵が置いてある。
なかったら、その日は授業中に部室に入るのは諦めるしかない。
今日は、間違いなく鍵の感触がある。]
よっと。
[すたっ、と降り立つ。
そのまま手にした鍵で扉を開ける。
重音楽部の部室とは名ばかり、部費や過去の部員たちの手により集められたレコードやCD、中古のDJセット、楽器などが雑多に立ち並ぶ、音楽好きの遊び場と化した場所が、そこだった。]
…またなんか増えてるな。
なんだろこれ。打弦楽器っぽいけど。
こんなもん誰が持ってきたんだ。
[小さい時見た覚えがあるような形。
親父と一緒に旅をしていた時だ。]
中国か…いやあれはちょっと違うな…。
ま、いーや。
れこーどれこーど。
なんか新しいのねーかな。
[場所は分かっている。
実は、部員だからだ。
幽霊だけど。]
…うわ、フィジェットハウスのコンピがある。
誰の趣味だ。
ま、これでいーか。
[曲をかける。]
はー…極楽じゃ。
……。
ぐう。
[くたびれたソファに寝転がる。
しばし耳を傾けていたが、やがて眠った。]
[…久々に、親父の夢を見た。
最後に会ったのはいつだっけ。
今頃、どこで何をしてんだか。あの、フィジェットと言うか…ひとつところに留まれない親父は。
匡ちゃんやうっきーを見ていると、なんだか親父のことを思い出す。あの頃の楽しさとかも。
今日はちょっと騒々しくて、楽しかった。あのかけるくんも、楽しい人だったなー。
ちょっと前に親父から絵葉書が届いたけど、かーさんは、親父のことは特に心配していないみたいだ。
あれは信頼だろうか、諦めだろうか。
それとも、愛ってやつなんだろうか。
あれが愛なのなら、ちょっとだけだけど。
*うらやましいと、思う。*]
フィジェットとは。
fidget。そわそわ(する・させる)。
フィジェットハウスは説明めんどい。
中の人も割と最近知った。
全然親父を表す音楽が思いつかなくて、深夜のテンションでクラブミュージックになってしまった。
もう伏線大体張り終わったからいざとなれば4相手の協力があればすぐ落ちれるんじゃないかな。
早く墓下入ってアルカトラズからの脱出やりたい。
↑の独り言の「4」は単なる打ち間違い。
4人相手がいるというわけでは。
まぁ個人的な理想としては2日目の間くらいに残った4人のおひめさまを口説いて3日目に墓入りで5日目にプリズンブレイクくらいの気持ち。
――自室――
あの日の事を思い出す。
――生意気なんだよこのブス。
そう言って足で踏み付けて来た女子生徒のこと。痛みには慣れているつもりだった。それでも痛くて涙が滲んだ。苛めが始まったのはいつの頃だっただろう。初めに苛められていたのは私じゃなかった。クラスメイトの女の子、葵ちゃんだった。中等部一年の頃からクラス委員を務めていた私にとって、苛めは見過ごせることじゃなかった。正義感が彼女たちの目には"生意気"と映る、よくある話。
みるくが悪いのよ、要領が悪いから。
姉のくるみはそう言って鼻で笑った。お姉ちゃんはいつだって自由で、自分が生きたい様に生きてきた人だ。自分をしたいことをして、したくない事はしてこなかった。顔は似ていても性格は正反対で、妹の私は姉と両親の顔色ばかり伺いながら育った。決して彼らのせいじゃない。私だって私がしたいように生きている。姉の感じて居ない色々な柵を感じながらでは、あるけれど。
暗闇の中で寝返りを打った。寝ようとしても、何故だか寝付けなかった。
"だ、大丈夫? どこかで着替えて乾かさないと。保健室がいいかな?"
陰森映子と名乗った彼女の顔と声を思い出す。それだけで目頭が熱くなった。この三年間とちょっとの間、彼女のような暖かい言葉を掛けてくれた人は他にいただろうか。先生でさえ、見てみぬ振りをしてきてここまで来たのに。
何処となくお姉ちゃんに似ている、破天荒な臣楼匡侍の噂は中等部のときから知っていた。廊下ですれ違った事も片手で足りない程度にはあったと思う。それでも私と先輩は別世界を生きていた。先輩は、華やかで、私は、地味で。
サイドボードに手を伸ばした。硬い感触が指にあたって、それを引き寄せる。かたんと音を立てて、私は携帯電話を開いた。黄緑色の明かりが周りを照らす。電話帳を呼び出してスクロールさせれば、そこには匡侍先輩の名前があった。
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