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あ、チャイム鳴りよる。
私は何をしておったのか。
安住の地を求めるあまり無為な時間を過ごしてしまった。素直に匡ちゃんについてきゃよかったのかもしれない…。
[頭を抱える。
なんという悲しい結末。]
ホットミルクが作れれば十分ですよ、料理なんて。
校外ならおれもアルコール分の方で誘いますけど♪ 校内じゃ紅茶が精一杯。……なんなら校外に行きますか? なんてね。じゃ、食堂へ行きましょう。
[浮田は幸を連れて食堂へ向かった]
[昼寝の場所を探して廊下を歩く。気づけば三時間目が始まっていて、校長室に誰もいないのを確かめてからその椅子にふんぞり返る]
校長のやろう、いい椅子使ってんな。ちょうどいいクッション具合だ。
[机の上の印鑑を見ながら、やがてうとうととし始める。
次に目が覚めた時は3時間目の終わりを告げるチャイムが鳴っていた]
ガラッ
[丁度浮田と火田の姿が階段に消え、梶原が姿を現したそのタイミングで廊下に出る。もうちょっとで血圧が上がる所だったかもしれない]
おや、あれは……。
[見覚えのある女子の姿を見かける]
─ 食堂 ─
[浮田は紅茶を二つ頼んで受け取ると、幸の所へ運んできた]
はい、どうぞ。あ、そうだ。
[ふと指を鳴らすと、浮田はポケットから小瓶を取り出した。そして幸のコップに琥珀色をした中身を注いで、幸にウィンクする]
調味料です♡
[ふと、最寄りの教室の方を見ると、中の様子が少し、窓から見える。やはり授業は終わっている。
先ほどのチャイムは夢ではなかったのだ。
…なんという寂しい結末。
いやまぁいいんだけどさぁ。よくやるし。
けど、認めてしまったら終わりだと思うんだ。
あれちょっと待てよ、あのいそいそと歩く男、あれは昨日匡ちゃんと口論をして私に見るくちゃんとの出会いを与えてくれた男ではなかろうか。ありがとう。感謝してるよ。なんて名前だっけ。]
あ、転校生かもしれない「しょこた」って人か。
[声に出てしまった。やべっ。]
んあ。あと一時間あるなぁ。しかし腹へった。早弁するの忘れてたぜ……。
腹が減ったのと眠いのとどっちを選ぶべきか。
[悩むこと数分。ノブががちゃりと回るのに気づくと、慌てて机の下に隠れた]
しょこたん?!?!
[あろうことか、その女子の口からはまたも女の子の名前]
ああ、そうだ。今朝は自己紹介もしていませんでしたね。
俺は、隣のクラスの鮫島翔といいます。
あなたは?
-食堂-
[大介が持ってきた紅茶を受け取って笑む。]
ありがと
[『調味料』という言葉と謎の瓶に単純に興味が湧いて、たずねる。]
なに?
[カップをじーと覗き込む。琥珀色は渦を巻いて徐々に溶けていく。]
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