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「そういえば、来てない方がいらっしゃるのね。トビーさんはまだ体調が優れないのかしら。メイさんはがっかりされているのかしら。フレディさんはしょんぼりなさってるのかしら。アーヴァインさんは・・・いつもの事ね」
そう呟いて、窓の外を眺めている*
ビンセントは考えた。今の発言縛りが進行中に選ばれていたらどのようなことになっていたのだろうかと。
彼は議事録の中から自らの発言を適当に選び、その一部をこの発言縛り法を使って書き記す事を試みた。
彼が選んだのは>>1:54の上段部分だった。
彼は白い用紙にそれを書き記す。一日目の発言縛りが三人称ト書きならば、外来語使用は可能であることがせめてもの救いだろう。
「ビンセントは大広間に現れると、おはようと朝の挨拶をした。
そこで繰り広げられる会話…CO方法の会話の中、ビンセントは自分の好む方法を告げた。
それは初日に占い師も霊能者もCOしてしまうというものだった。彼は能力者を隠す戦術を好まなかった。だが、彼はこの狂信者編成で有効な術を知らなかった。
そういえば遅延メモがあるのだっけと、彼は思い出して確認をした。」
そこまで書くと彼は力尽きた。無理だ…!と。
彼はやけくそになって先ほどの残りの部分も発言縛り変換してみた。
雑に白い紙に書き加えられて行く文字。
「『一斉やれるならいつなら可とかいう話が出てるみたいですが、時間合わせられるならやってもいいかも。
やるなら23時〜24時くらいなら対応できるよ。むしろそれ以前は来れるかわからない……!
あっはっはっは〜開始後数時間からいきなり濃くてついてけるか不安だね…!(涙)
次はまた夜、もし運がよければ夕方頃に。』……と、彼は言った。」
書き終るとビンセントはふうっと一息をついた。そうだ。これで良いのではないか、と。
エレノアさんの言うように、本当にこれがエピでよかった……。進行中は無理です本当無理です。読むのも書くのも。
ビンセントはそろそろこの発言縛りも終わりだな、と安堵の表情を浮かべると、回答済みのアンケート用紙を提出した。用紙にはこう書かれていた。
「エピアンケ
■MVP(勝利側で最も活躍した人)
エレノアさん。フレディさん占いの決定お見事でした。
■敢闘賞(敗北側で最も活躍した人)
ウェンちゃん。信用集めていたよね。ベタだったのもうん。
■技能賞(勝負の中で技術を感じた人)
メイちゃん!白かったよ守護なのに!久々に感動しました。
■殊勲賞(特に褒めたい枠外の人物)
エレノアさん。しりとりその他もろもろのドSさ。ドMだけでは話が成り立たないからドSも必要なんだ。
■RP賞(ロールが上手かった人)
ウェンちゃんとマンジローくんかな。」
ビンセントの頬に冷や汗が垂れる。
0発言目をないものとすると、これで101発言目……次の発言縛りルールの適用される時が来てしまったのだ。
そう。彼のエピアンケは一発言に収まらなかったのだ。
彼は盥覚悟で残りのアンケート回答を提出する。
「■扇叩賞(個人的にハリセンで殴りたい人)
マンジローくん&ミッキーさん。看護夫本当にやろうとしたのは…!
あとマンジローくんは守護誤認しかけたという個人的な理由もある。言いがかりだね!
■名言賞(名言を放った人と、その名言)
みんなの「私はドMでございます」。
■【M】VP(最もドMだった人)
選ぶの難しいよニーナ君!でもやっぱりフレディさんだよね。
■盥賞(最も盥を受けた者、あるいは絶妙な盥を受けた者)
私もエレノアさんの「たいみんぐー」>>1:A8に一票!」
そして彼は盥に備え、身を固くした。
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