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あたしらの協力者……狂人は、吸血されるから注意さね。
ま、叫べる狂人は人間には変わりない。
妖魔の一種である吸血鬼にならないまま、なんの種にも属さない血人でいてくれたなら、かえってやりやすくなるさね。
ああ、そうだった。村側役職と、各種狂人。
血人が進化してなければ無害だけど、吸血鬼になっていると、妖魔と一緒で勝利をかっさらっていくんだよね。
魚人や照坊主は、奴等の勝利はこっちの勝利とは無関係。
テロ組織、ね。
まあ人間にとっては、似たようなもんさね。
……ん?
あたしは正真正銘呪狼だが、二人は囁きが聞けるテロ組織の人間だったりするん?
私ら狼と、人間の戦いだよね。
人間の中にこっちに味方する裏切り者が居るらしいが、どいつがそうなのかてんで見当がつかない。
おまけにどっちの陣営でも無い奴が漁夫の利を狙ってるって噂もあるね。
はてさて、どうなることやら。
襲撃がランダムって、ことは3人バラバラな襲撃先設定になる可能性が高くて、誰の設定が有効になるかもランダムってことか。
GJが起きたとき、どの襲撃先で起きたのかは判るのかな?
ランダム設定ってことは、吊り先と重ならない限り、偽装GJは起きないってことかな?
常に人間に狙われている立場からすれば、不死身ほど羨ましいものはないさね。
占い師を退ける力を得ても、どんなに人間の振る舞いを身につけても。
なにかひとつ違えれば、首を括られる。
その虞れが存在しない「不死」とは、どれほど素晴らしいものか。
あたしが隣村で「退治」した呪狼も、死にたがっていたさね。逃げるのに疲れて。
……ふと。
照坊主というのは、実は単なる死にたがりの人狼の異名なのかも知れんね。共食いは嫌だが、殺されたいという。
そうさね。
吊られたがりは喰ってやるのが、喰われたがりは吊ってやるのが親切というものだと思うけどね。
ま、奴らがどうなろうとアタシらには関係なさそうかな。
いや、ここであたしが皆から離れると不自然か。
あたしはここを見張るから、二人のうちどちらかが頼む。
勿論急く必要はない。夜中に済ませばいいさね。
あたしは呪狼だからいいが、一発目で仲間が占に当たったらどうするさね。
「占い師が一名しかいない」という情報はお告げのみ。加えて、本当の占い師が名乗り出ていない可能性も充分ある。もしくは、占われた方が占い師として名乗り出るか。
ま、手は充分あるから、そのとき考えればいいかね。
焦りは吊り縄を絞めるだけ。
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