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[ みんなが動きだすより前。
思い思いに時を過ごし、
気があちこちに向いている頃のこと。
グエンはゆっくり目を開き、
眠るひとりのそばへ、そっと近寄った。 ]
……おいで。
[ ささやき声。
途端、淡紅藤◆が生まれる。
光にも靄にも見える、不確かなかたち。
ぐるぐると渦を巻くそれを纏めるように、
グエンは手首を返して杖を操る。 ]
それにしても、ふしぎ。
じっとしていたら、こころがむずむずしてきた。
なぁに、オーキィ。
……また、ヤコヴレがいないの。
そう。
こころに動かされたのかしら。
これも、ゲームのせいかしら。
そうしたら、ゆきましょう。
みんなが起きたら、そう、伝えて――
[ どこからか飛んできた下駄が
グエンにあたって、グエンは倒れる。
その上に、ちいさな薄い藤色の猫が乗った。
オーキィは先を気にしているし、
蜜柑はまだモモのそばで寝ている。
猫は、気まぐれだった。 ]
幻術使い ティータは、コミットボタンを「ポチっとな!」
[ふわふわと浮かぶ光は詐欺師の頭をつつく。
ごし、と目を擦って起き上がると、大きな欠伸ひとつ。]
ふぁあ。
やっぱり寝てしまったようだね。
ん?なんだい?
[光は、少し色が暗くなっている。]
君が言ってる事は、僕には判らないよ。
色が少し、変わったかい?
[光の中パタパタと音がして
紅い眼らしきものがふたつ、見える。
それは、詐欺師の周りを飛びまわり
どうやら文句を言っているようだけれど]
うぅん、判らないなぁ。
[ぽつり]
ん?なんだろう、雨かな?
[森にかかる霧雨は、木の葉に溜まり水滴に。
鼻に跳ねたそれを指先で掬い、
詐欺師は ぺろりと 舐めてみた。]
ゲームの為の能力?とかのせいかな。
なんだか喉が渇いて仕方ないよ。
綺麗な湖か小川でもあれば良いんだけれど。
[肩を竦めて周りを見る。
ぽたり、落ちる水滴をまたペロリと舐めて]
/*
んん、どうしましょう。
シェフ視点、狼なんてみつかったら見なかったフリなんてできないけど、能力者COは控えたい。
……おおっぴらにはCORPせずに、ティータを探るような動きだけに留めておきましょうか。
>>13
グエン→血人ジュリアン占いで吸血鬼化?わたしの黒判定といい、1Dから素敵な展開ね。*/
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