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>グレン
逢いたいよ、遭ってさ、この不思議な森のことを話したいよ。
でもさ、ずっと一緒に居たりすると、ふと離れたくなったり…とかね。何でなんだろうね…。
待ってるのは、こころがそわそわする。
ほんとうに逢いたかったら、
じぶんからゆかないといけないって。
……知ったのは、いつだったかしら。
そうか、猫が言わないなら、ぼくも黙ってよ。
ぼくは多分だめって言うから。
こんなにここに来る前のこと、思い出せないんだから。
だからきっと戻っても。
[そこから先は口をつぐんで、ぷいと木の根に座り込む]
…ふん、猫はいいよな。勝手にどこでもいけるんだからさ。
[...は辺りに奇妙な感覚を抱いて…]
(あれ…、昨日ここに大きな樹が立ってたはずなんだけど…、記憶違いなのかな…、いや、確かそれにもたれて眠っていたはず…。)
(この世界は僕が…望んでいた…。確かに、リアルというものが嫌いだった訳じゃない。むしろ僕はきっと、それが大好きだった。それでも、ふとその中にある悲しさというものに、いつしか耐えられなくなって。その感覚から逃げ出したくなって…。)
…どした?
[ただぼんやりとしてるように見えるテッドに返事を期待せず問いかけた、そのままぐるぐる想いを馳せて、いつしか視界は重くなる**]
[ 互いを追いかけていた猫はいつしか離れ、
座り込むモモのそばで、丸くなる。
なぁお。
モモの瞼の落ちる頃、一声あげた。]
[ 杖を抱いて、空を見上げる。
果てしない闇か、遥かなる光か。
ふかいみどりの先にあるものは、わからない。
そっと目を閉じる。
瞼の裏に映るものは、グエンだけが知る** ]
(…はグエンと皆の元に戻った後、静かに一人木陰で木切れを弄びながら皆のやり取りを眺めていたが、音もなく立ち上がると、そっと歩き出した。
なんとなく、ただこの場に留まっていても何も始まらないような気がしていた。
魔女を探すこと。
フランと名乗った少女が森の魔女だとはどうにも信じられないし、“ここに俺の探す魔女はいない”のだと妙な確信があった。
行こう。どこへかは解からないけど行かなくては。
歩き出す前に、あの紫の猫と一瞬目が合った。
猫は声をださずに口だけ開けて「にゃあ。」と鳴いたようだった。
…は猫に軽く手を振ると歩き出す。
話に夢中な皆が…が立ち去った事に気がついたかどうか…は知らない。)
(真っ暗な森の中で、ぼんやりと光る魚が視線の先を泳ぎ飛んでいた。)
あ!飛ぶ魚?!
(…は魚の後を追い、光る湖の方へと駆け出した。*湖についた後、誰かと会うかも知れないし会わないかもしれない。*)
[うつらうつら、目を覚まし、ヤコヴレが居ないことに気がついて]
散策かしら。
そういえば、結局出発、できなかったわ。
今日こそみんなで進みましょうか。
[ひつじの姿を捜すと、ショコラの周りを飛んでいた。
それをうさぎが、じいっと眺め
置物のように動かない。
なんとなく、触れてしまうのは気が引けて
同じように、じいっとひつじを眺め始めた。]
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