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[取り乱したコーネリアスに驚き]
おじいさん相手に乱暴はやめて。
なんかコーネリアスさんぽくないよ。
おじいさんの書いた本の中だなんて変な言いがかり‥‥
[少し黙ると]
私も変な夢を見たけど、でもおいじいさんは関係ない‥‥
[重い塊を吐き出すようにつぶやいた]
ハーヴェイさんおはよう。
なんか食欲無いけど‥‥でも病気じゃないし、こういう時は無理しても何か口にしろって家訓があるんだ。
あ、ハーヴェイさんは知ってるよね。
[軽くスープをよそうと、ぽつりと呟いた]
夢‥‥夢の出だし? 女の人が泣いていた。
ものすごくいやな夢。
[スープをもう一口すすりながらメイに頷き]
無理しても何か口にしろ、か。覚えているよ。
だからこうしてスープを作ってみたんだ。口に合うと良いんだけど。
僕のみた夢はね、メイ。
ある朝、幾人かに、何か力が宿るところから始まっていたんだ。
そして殺し合いが始まったんだ。
ハーヴェイさん所もセシリアさんが同じように言ってそう。ちゃんと食べなさいって。
[スープを一口すすり、温かい‥‥と一瞬ほっとする
が、殺し合いが始まったという言葉に顔を歪める
軽く頭を振ると]
力が宿るって、リックが言ってた絵に出てくる人たちみたいなの?
それなら‥‥私の見た夢でも、その力のある無しをみんなが話し合っていた。
そして、あの女の人は怖がっていた。そしてものすごく泣いていた‥‥
[ゆっくりと記憶をたどる]
蝋燭が揺らめく部屋で、人がかわるがわる"占い師ではない""霊能者じゃない"って言っていて。
どよめきが起こって‥‥それから、それから服をはだけて誇らしげに何かを見せてた人が‥‥
考えると気持ち悪いけど、後でもう一回お城見に行ったほうがいいのかな。
その前にアーヴァインさんの捜索をしなきゃいけないけど。
[少し表情を綻ばせ]
生憎と、姉さんはそんなに弟思いじゃあなくてね。
……そう、血に飢えた獣の力、そうしてそれを見破る力
夢だからだろうか。不思議と、そんな力が誰かに宿ったのだと信じられたな。
話し合い、か。僕がみた夢では、それはまるで魔女裁判のようだったよ。
……なあ、メイ。もしもあの夢と同じように僕たちが……
済まない、聞かなかった事にしてくれないか。
[ユージーンの方に振り向き]
ジーン、食事が済んだらアーヴァインさんを探しにいかないか?
アーヴァインさんの顔も知らない人達に捜索を任せる訳にもいかないだろう。
[かすかに笑って]
顔を知らなくても大丈夫なんじゃないかな。
霧で道を見失ったとかなら、名前を呼べば反応あるでしょう?
それ以前にこの城の辺りに他の人が登ってきてるとは思えないし。
おじいさんやコーネリアさんやロッテさんとか、あと体調の悪そうな人にはお留守番してもらって、手分けをしたほうがいいよ。
このままだとリックとウェンがかわいそうだもの。
「ハーヴェイさん…アーヴァインさんを探すのはお任せします…。もし、なんでしたらサンディを使ってください。彼の持ち物の匂いをかがせて探してもらえば、何か分かってくれるかも…しれませんし…。私は…どうしましょうか…この夢を忘れないうちに歌にしたためておきますよ…。
カミーラ…楽譜は一応書けましたね…。私に何かあっても、この曲が世に残るようにしたためておきたいのです…。
えぇ…死の予感がしたものですから…」
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