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[ぱたぱたと廊下を走る音が不気味に木霊する]
できたアルよ!
ご主人様、食べるよろし。
[どんっ、とテーブルに置かれた土鍋には肉片らしきモノがぷかぷかと浮かんでいる。丁寧に皮が剥がれ、下処理は完璧らしいが、ものすごく、赤いいうえに味噌の匂いがきっちりと鼻腔をくすぐっている]
会心の出来アル。
きっとおいしいアルネ。
……味見? してないアルよ! そんなこと恐くてできないアル!
[...は肩を抱えてがたがたと震えだした]
レイファも食べるアルか……?
―――はっ、思い出したアル!
レイファ、修行の時間アル!
行ってくるアル!
[...は扉を蹴破り、すごい勢いでホールを後にした]
おはよう。
夢の中で天から声が聞こえて「わかったよ」って答えながら起きてしまったよ。
朝食が並んでいるね。パンと紅茶はわかるんだが鍋??
[...は首をかしげる]
サラダとドレッシングを作ったので置いておこう。緑のものは大事だからね。
それじゃ、こっそり私の分の朝食も用意されているようなのでいただくか。
[ダージリンをポットに入れ、お湯を入れて蒸れるのを待っている。パンを食べながら]
かぼちゃの種はレリア嬢かな?
パンはおいしくいただいてるんだけど鍋は、あれ何の肉だろう。
何か生っぽいし大丈夫だろうか。
毒見とかって執事の役目だっけ…まあ何かすごく気になるし
食べてみることにしよう。
[思い切って一口たべてみる]
ぶっ!
やっぱりレアだ。生すぎる!
昨日のエーリヒ君みたいに本人がいれば了解をとって
何とかできないこともないのだけど誰もいないし困ったな。
[...はカップにダージリンをいれながら頭をかかえている]
スープも辛いすぎだし、どうしたものか。
(辛いの範疇を超えてたような。私は辛いの大丈夫だからね)
[...はダージリンを飲みつつ]
悩んでいてもしょうがないか。
私は私に出来ることをするだけさ。
ごちそう様。
お皿を洗ったら掃除をしよう。
レイファ嬢ごめん!
赤いって辛いってことだよね。うっかりミスしてしまった。
私は辛党なので大丈夫だったってことで。
(え、そういう問題じゃない?)
肉には火が通ってたよね…あちゃーイージーミス。
多いんだよなあ(苦笑)
後から来る人がこれにびっくりするといけないし、
作った人には申し訳ないんだけど注意書き置いておくか。
[【辛いので注意】というメモを鍋下に置いた]
挨拶もせずに眠ってしまったか…
旅の疲れが出たのだろうが、
このような礼儀に欠ける真似をしては、
騎士、いや執事失格だな。
きつく己を戒めねば。
朝食の支度もすでにされているのか。
優れた執事候補が多いのだな…ええと…
[...は自分が人の顔と名を覚えるのが
いたく苦手だったことを思い出した。]
…まだ私は修行が足りないようだ…
どなたが用立てたか分からないが、
ありがとう。野菜とパンをいただくよ。
この鍋は…どうやら珍しい肉のようだから、
きっと主人のための食事なのだろうな。
私が手を付けてはなるまい。
[サラダとクロワッサン、紅茶を前に」
…主よ、今日の糧に感謝します。
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