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誄歌君…。
天使に猛烈に頑張らせるから、お願いがあるんだが。
[秋芳の身体をじっと抱きしめて、その感触と温もりを確かめながら言う]
な、何ですか?
[出来ることなら叶えてはあげたいと思うが
身についた習性のせいで一体どんな無理難題を言われるのかとびくびく]
[脱力して一瞬がくりと膝が折れ。
だが慌てて持ち直し]
え、ええと…その…
[誰もいないのは分かっているが、思わずきょろきょろと周囲を見回してしまう。
暫く顔を真っ赤にして俯いていたが、やがて意を決したように顔を上げると、耳元にそっと唇を寄せた]
──愛して、ます。亜久さん。
[その言葉を聴いて、はぁぁっと大きく息を吐き出すと]
よっし、気合入った!
をとめモード脱出!
[そんなモード入ってたのか!]
私も誄歌君が大好きだ、愛してる!
[ぎゅっと抱きしめてもう一度口付けると]
さて、証拠隠滅もとい証拠捏造だ。
コーヒーの淹れ方を教えてくれ。
何ですかをとめモードって。
[軽く裏手ツッコミ。ずびし。]
…あ、はい、コーヒーですね。
じゃあ今度こそ給湯室に行きましょうか。
[照れ臭そうに笑うと、会議室の外へと*いざなった*]
…ずっと言って欲しかったんだもん。
[ちょっぴりをとめモード復活]
うむ、では行こうか。
[秋芳と共に給湯室に向かう。
しかし亜久はコーヒーの淹れ方を習ったところで*覚える気など一切無かった*]
[...はワーキングルームで紅練のにゃんこと対面中]
えぇい!
「に゛ゃ〜!」
[さっと手を出しすぐにひっこめてベアトリーチェの爪回避!]
勝った!
[と叫んだ瞬間、ネコパンチクリーンヒット。]
…あ、ちょっと目ぇ離してたら…
相変わらずおてんばさんだな、キミは…
[にゃんこつまみあげて、肩へ。]
…だいじょぶ?
[瑠兎の傍らにしゃがみこんで、ぽふぽふ。]
あ、紅練さん…大丈夫ですぅ…
[そういって紅練を見上げれば思い出されるのは昨晩のことで。頬が紅い気がする]
あ…うん、大丈夫でただの打撃(?)ですから消毒は要らないですからねっ!?
[あわあわしている様子にきょとん。]
…ん、まぁ…お大事にな?
[ひょいとさりげなく抱え起こして立たせ、くしゃっと頭撫でて、
猫連れてデスクに戻る。]
[会長秘書の雄尽がうまく取り成してくれたようで、今日は会長の前でプレゼンを行ってきた。
福岡支社で纏めた資料に、本社での仕事状況なども併せての説明。しかしいまひとつ会長の態度に真剣みが見られず、手ごたえを感じない。こんなので大丈夫なのかと、全て終えた後独り溜め息を漏らしていると、雄尽が近づいてきてそっと耳打ちをしてきた]
『ご苦労様です。きっと大丈夫ですよ。なぜなら…』
[そこで軽く言葉を切って、ちょっと気まずそうに]
『あの資料に目を通した会長の第一声が「ワシこんな指示したっけ?」だったのです…。』
[思わず呆然とする那須に苦笑いをして]
『他の方には内緒ですよ?ライバル社にボケの一歩手前じゃないかと思われると、色々と面倒なことになります』
[ここだけの話ですよと釘をさしてくるが、とてもそんなこと他の人間に言えない]
これだけ振り回されたというのに、それがオチですか。
[笑ってしまうしかない。
今後は無茶と判断した指示は一旦止めおいて混乱を引き起こさないように処置しますと約束してくれたのが収穫か。
ともかく、すぐにでも再辞令が発行されるのは間違いないらしい。安堵の息が零れた]
[そしてワーキングルームへと戻る]
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