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愛されて50年
皆様に愛と夢をお届けする放送局――…
【XBC――××国・国営放送局】
番組新人警備スタッフ アーヴァインは、村人 を希望しました。
[男は、トランシーバーで報告をしている。]
あー。あー。ミズ・キャロル。聞こえていますか。報告です。
B1〜12出口まで、異常はありませんでした。
引き続きC出口、武器搬入口の点検を行います。
[トランシーバー、OFF。]
The Rolling-Over Show #2
――Dance with Bullet and Roulette――
番組プロデューサー キャロル が参加しました。
番組プロデューサー キャロルは、おまかせ を希望しました。
ハァイ、皆様。ごきげんうるわしゅう。
「The Rolling-Over Show #2」へようこそ。
私は番組プロデューサーのキャロル・M・アンダーソン。よろしくね。
ここでは、TVプログラム「The Rolling-Over Show」の説明をさせて貰うわ。
今回の舞台は――カジノ。
この国のどこかに設置したのだけれど、どこかは秘密よ。
参加者は、一般公募で選ばれた、ごく普通の人々。
でも、この舞台に上がった瞬間から――彼らには、カジノの常連たるセレブリティに変身してもらうことになっているわ。まあ最初は「衣装を着せられているだけ」かもしれないけれど、おいおいその気になってもらえれば充分よ。
村の設定が変更されました。
この番組のルールはいたって簡単。
『参加者は2つの陣営に分かれて殺し合い、最後まで生き残った人間は莫大な賞金を手に入れることができる』。
……これだけよ。
※この村では、【たとえ陣営が敗北しても、生き残っている方は勝利者としてみなす】というルールを採用しております。
生き残るためには「狼を探す推理力」よりも、むしろ「他の参加者に対する説得能力」が必要になります。「リアル人狼」のRP村ヴァージョンであるとお考えください。
そのため、全ての推理・行動にはRPを絡めていただきます。
【人狼用語禁止】+【記号使用の禁止】+【推理や発言はRPに乗せて行う】
こちらのルールは遵守していただけますようお願い申し上げます。
それから、「2つの陣営」について。
カジノの中には、ごく普通の参加者と、「ギャングスター」と呼ばれる役割を演じている人がいるの。
「ギャングスター」を演じている参加者は、毎晩1人だけ「普通の参加者」を秘密裏に殺すことができるわ。普通の参加者は、「ギャングスター」に自分たちの陣営が滅ぼされないよう、1日1人を選んで処刑することができる。
もちろん、「ギャングスター」は普通の参加者に紛れて、他の人に容疑を掛けて殺すことができるわ。だから普通の参加者は、「ギャングスター」に騙されないように注意して頂戴。
普通の参加者の陣営の中には、「ギャングスター」探しのサポートができる人が潜んでいるから、彼らの力をうまく利用すればいいと思うの。
殺し合いを何日か繰り返して、「ギャングスター」を全滅させるか、「ギャングスター」が「普通の参加者」の同数以上になったらゲームは終了。その時点で生き残っている人には、ゲームの勝利者として賞金をあげる。
……そういう仕組み。お分かりいただけたかしら?
【役職設定】
・村人=ごく普通の参加者
・人狼=ギャングスター(Gangstar)
・囁き狂人=ブラック・オペレーター(Black-Operator)
・占い師/霊能者/狩人:特に言い換えはしません。好きに名乗ってください。
★キャロルは「聖痕者」として入村しております。
これは他の方の役職希望を潰さないようにするための措置ですので、参加者の皆様は入村時に「聖痕者」を希望しないよう、お願い申し上げます。
でもね、注意して欲しいことがひとつ。
このゲームには、「最後まで生き残っていたら賞金を独り占めできる」参加者が潜んでいるの。
その名は「ハイ・ローラー」。
ゲームの最初の時点では、「ハイ・ローラー」は独占することができる権利のチケットの半券を持っているだけ。
でもね、2日目の最初の時、彼/彼女が1人を指名した時からがギャンブルのスタートよ。
指名された相手がOKを出したら、彼らペアは一蓮托生。ペアの片方が死んだら、パートナーも殺される仕組みになっているのよ。
ただし、ペアが最後まで生き残ったら、賞金は全て彼らのもの。指名された相手は、OKを出したら、自分の持っている「能力」を捨てることになるのだけれど……大きな野望の前にはそれは不要。そうでしょう?
逆に、指名相手がNOをつきつけたら、「ハイ・ローラー」のペアは生まれないわ。「ハイ・ローラー」は普通の参加者に逆戻り。それだけよ。
【役職設定】
・求婚者=ハイ・ローラー(High-Roller)
※参加人数が少ない場合は、「ハイ・ローラー(求婚者)」か「ブラック・オペレーター(C国狂人)」を削る予定です。その時は別途ご相談する予定ですので、よろしくお願いいたします。
※詳細は「求婚者」のルールをお読みください。
Wikiページにも記載しておりますので、こちらもどうぞ。
http://www.jsfun525.com/pukiwi...
ああ、そうそう。
この番組は、現在も参加者募集中よ。
飛び入り参加者も大歓迎しているから、血に飢えた猛者はどんどん飛び込んでくればいいと思うの。
……だぁれ?
「こんな悪趣味な番組に応募する馬鹿なんて居ない」だなんて言い出したのは。ま、口先三寸で渡り歩ける「戦場」を欲している人間が来れば、それでいいのよ。
その他、詳細につきましてはこちらのWikiページをご覧下さい。
3日目までの進行についても記載してあるので、ごゆっくりお読みいただければ幸いです。
■“The Rolling-Over Show #2”簡易ガイドページ
http://www.jsfun525.com/pukiwi...
プロローグ中は随時質問を受け付けております。
回答は「キャロル」もしくは「天の声」を通して行う予定ですので、お気軽にどうぞ。
また、村が始まるまでは雑談村に「Rolling2のAD」を置いておく予定です。村に入る前に質問がある方は、こちらのキャラにお問い合わせいただいても構いません。(できる限り対処できるよう頑張ります…!)
まあ、いっちばん最初の説明はこれくらいでおしまい。
あとは、参加者がここの舞台に上がってからのお楽しみよ♪
どんな人間が来るか、楽しみにさせてもらうわ。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
★注意★
「ウェンディ」「ギルバート」は既に予約済みのキャラクターとして登録されております。
飛び入り参加をしてくださる方は、この2キャラ以外から使用するキャラをお選びいただけますよう、お願い申し上げます。
番組プロデューサー キャロルは、聖痕者 に希望を変更しました。
村の設定が変更されました。
?? (ギルバート) が参加しました。
?? (ギルバート)は、おまかせ を希望しました。
[ガラガラガラガラ……
リノリウムの床の上で、車輪がけたたましい音を立てる。
両開きの扉を開け、搬入口から滑り込んできた一台のストレッチャーは、武装した屈強な男達が周囲を取り囲む中、建物の奥へと搬送されていく。]
「そこどいて!もっと開けて!」
「C7出口入りました。スタンバイお願いします」
[喧騒に包まれたここ、楽屋裏ならぬセット裏で、放映の準備に追われるスタッフ達の間に、より一層緊迫した空気が漂った。
社名と思しいワッペンの付いた制服とボディアーマーを着た男の怒声。
ハンズフリーのヘッドセットで連絡を取るADの、ギラギラと目ばかり光る酷く消耗した顔。
出演者の衣装を運ぶ途中であった若い女性スタッフが、慌てて通路の壁にへばりついた。
人の壁に囲まれて、目の前を通り過ぎてゆくストレッチャーを、彼女は軽い好奇心から見つめた。]
[ストレッチャーの上に寝かされていたのは病人や怪我人などではなかった。
身に纏っていたのは拘束衣。
その人物は、その上から更に何条ものバンドで厳重にストレッチャーに固定されていた。
ぼさぼさの茶色の髪の下、のっぺりと白く顔の下半分を覆っているのは仮面なのだろうか?
彼女は昔観たサイコホラー映画のワンシーンを思い出していた。その映画ではシリアルキラーが似たような拘束衣を着けさせられて登場するのだった。
と、その刹那。
ストレッチャーの上の人物と目があった。]
[見開かれた琥珀色の瞳。
恐ろしいほど澄んで、だが異様な光が底に宿っている、その眼。
鋭いと言うのではない。ただ、冷たく揺らがないのだ。
そう、その眼の光は前にどこかで……]
「近付くな!怪我するぞ!」
[太い腕に強い力で押し退けられて、ハッと我に返った。
拘束衣の人物の瞳に見入られてぼうっとしていたのだと気付く間に、ストレッチャーの一団は通路の先に消えていった。
そう言えば、と彼女は大分後になってから思い出したのだった。
あの瞳は、子供の頃に連れられて行った動物園の――爬虫類館のガラスケースの中にいた鮮やかな色彩の綺麗な蛇、あれの眼に似ていた、と。**]
ハァイ。こちらキャロル。
……オーケイ。
C7出口からの参加者「搬入」、確認。
随分とド派手な登場じゃないの。ふふっ……私もさっぱり予測してなかったわ。
[ハンズフリーの向こうから、声が聞こえてくる。やたらと慌ただしい様子に、キャロルは大きく唇を歪めた。]
いつの間にうちの放送局は「化け物」を参加者として採用したのかしら…ねぇ?登場には、マイケル・ジャクソンの「スリラー」でも流して差し上げた方が良いかしら?
[ポケットから煙草を取り出し、その先に火をつけた。]
まずは彼を文明の世界に戻して差し上げて。そして、とびきりのセレブリティに仕上げて頂戴な。
……ええ。メイキャップ・スタッフの女のコ達が「食べられないように」、あなた達がせいぜい気をつけて守ってあげなさいな。
[女は煙を吐き、小さなハンズフリー・マイクの向こうに居る相手に聞こえるようにクスクスと笑ってみせた。]
[煙を吐き出しながら、キャロルは天井を見上げた。
左耳にはスタッフの騒がしい声が聞こえる。誰かに聞かせるわけでもなく、彼女は呟いた。]
……んもう。うちのスタッフは、だらしないわねぇ。
フリークスなんて見慣れてるでしょ。フィクションでは。
恐ろしくなっても、殺したりはしないで頂戴な……。
うちの番組の、貴重な「商品」なんだから。
元子役俳優 ウェンディ が参加しました。
元子役俳優 ウェンディは、おまかせ を希望しました。
[煙草とアルコールの匂いが染み込んだカジノの真紅のカーペット。フラフラとした酔っぱらいの足取りで歩いて来る姿がある。
輝くプラチナブロンド髪が眩しい小柄な彼女は、頭には大きなリボンを巻き、ディ○ニーアニメの不思議の国のアリスの様な、テラテラとした水色のエプロンドレスを纏っている。
左手には大きなうさぎのぬいぐるみ、右手には少女の姿には似つかわしく無い、黒い酒瓶を握りしめていた。]
「おいッ、カジノに幼女が紛れ込んでるぞ。流石に不味くないか?」
「バカだな、あれは出演者だ。
子どもじゃないぜ。よく顔を見てみろ──」
[スタッフがひそひそとそのような会話を交したその時、折よく、ルーレットのテーブルに腕を伸ばすようにして、彼女──ウェンディが小さく白い雪肌の顎を上向かせた。
アッ!と最初のスタッフが声を上げる。
しどけなく欠伸をした不思議の国のアリスの顔は、そのスタッフの彼がまだジュニア・スクールに上がるか上がらないかの頃、一世を風靡した有名な子役俳優だった。]
[淡いグリーンの丸い瞳、髪と同じ染色では無いと分かるプラチナブロンドの淡雪のような長い睫毛、薔薇色の頬に、ふっくらとした小さなくちびる。
声を上げたスタッフの彼がジュニア・スクールに入っても、ウェンディはずっと、ドラマの子役で、映画で、彼女は大活躍していた。現在1数歳以上の同国人ならば、有名子役だった彼女の事を知らない者はいないだろう。それに──。何時まで経っても成長しない永遠の少女のような彼女には、違法な薬物使用の噂があった事も。
輪郭がゆるくくずれ、相応の年齢を感じさせる変化の中、変わらぬ華奢なアリスも姿に、全盛期のウェンディを思い出したスタップの彼は一瞬言葉を失った。]
くだらない。本当にくだらないわ。
可愛いだとか、愛らしいだとかチヤホヤする裏で、
あたしから金をむしり取った虫ケラども。
いまだに、こんな衣装を用意するなんて──。
「おい、彼女、今幾つだよ。25,6?、イヤ30?」
「──あの格好はキツいんじゃねえの?」
[何処からか聞こえる好奇を含んだ笑い声が耳に入ったのか、ウェンディは思い切り顔を顰め、右手の酒瓶から琥珀色の液体を煽ると、残りをルーレットテーブルに*叩き付けた*。]
元子役俳優 ウェンディは、人狼 に希望を変更しました。
ビタ押し カミーラ が参加しました。
ビタ押し カミーラは、おまかせ を希望しました。
――ああ、もう!何よこれー!?またチップ吸い込み機?
[ごんごん、とスロットマシーンを叩く女性。スーツを着たいかつい男に見咎められると、慌てて立ち上がり席を後にする]
しっかし、さっぱり当たらないわね・・・。ここに出回ってる機種、一般に出回ってるのとは違うのかしら?
ビタ押し カミーラは、囁き狂人 に希望を変更しました。
うわ!っとと・・・もう。
[一応礼装と言う事でブラックのカクテルドレスを身に纏ってはいるが、しかし衣装に振り回されているかのように裾に躓いて転びそうに]
・・・気分転換にBJでもやろうかしら。それともアルコール?まぁ、時間はたっぷりあるわ。適当にぶらつきましょう。**
[紫煙をくゆらせ、女はカジノの真ん中を歩いてゆく。]
ハァイ。皆さん。ごきげんうるわしゅう。
参加者が次々と来ているようね。
さあ、彼らはこのカジノで……この「戦場」で、どんな表情を見せてくれるのかしらね?
[スロットにコインを入れ、ガチガチガチとボタンを次々に強く押す。無機質な「GAME OVER」の文字が踊る画面を見つめた女は、ピンヒールの靴で筐体をガツンと蹴った。]
……何よッ!さっきから「GAME OVER」ばっかり。
壊れてんじゃないの?コイツ!
賭けてるのが自分のお金じゃなくて良かった。
心の底からそう思うわ。
[鋭い一撃でへこんだ筐体に肘をつき、咥え煙草の口元から、機関車のように黒い煙を吐き出した。
視線の先に、不思議な格好をした女が見える。
「愛」やら「正義」やらを謳った、どこぞの夢見がちな映画のヒロインよろしく奇抜な格好をした「少女」が、うさぎのぬいぐるみと酒瓶を両脇に抱えて居るのだ。
そのひどく滑稽な姿を見て、キャロルは思わずニヤリと笑みを浮かべた。煙草が無ければ、声を上げて笑ってしまっていたかもしれない。]
村の設定が変更されました。
―出演者控え室―
[……あの糞女め。
アシスタントディレクターは、念の為ヘッドセットのマイクを切ってから、心の中でたっぷりと毒づいた。
この糞ったれな業界ではクライアントとプロデューサーの指示は絶対で、どんなに理不尽だろうと現場の下っ端は突撃命令の出た二等兵よろしく従うより他ない。
泥の中を這いずり回れと言われれば泥まみれにもなるし、猛獣の檻に飛び込めと言われればそうするしかないのだ。]
[……まさしく猛獣の檻だよな、と出演者控え室で彼は重い溜息を吐き出した。
部屋の真ん中に運び込まれたストレッチャーを見ると、緊張のあまり身震いが止まらなくなりそうだ。
事実、真新しい包帯に包まれた右手は細かく震えている。
指をへし折られた時の記憶があまりに鮮明で、飛び切り強力な薬を服用していると言うのにその恐怖が消せないのだ。
彼はポケットから更に数錠の薬を取り出して、水も飲まずに飲み下した。
その恐怖は事情を知らない者にも伝わるのだろう、壁際ではメイキャップと衣装担当の女の子二人が怯えた表情で身を寄せ合うようにして様子を窺っている。
そうでなくても、ストレッチャーの上の人物の異様な風体と、周囲に立っている警備員の物々しい警戒の様子を見れば、自分達が何らかの危険に晒されているということは容易に想像のつくことではあったが。]
[彼はこれから、猫ならぬ“モンスター”の首に鈴を付けねばならない。
その“モンスター”は、既に警備員達の手によって身体を固定していたバンドを外され、ストレッチャーから用意された椅子に移されている。
捕獲された時と打って変わって、今は不気味なほど大人しく、それが更に彼の恐怖を煽る。
見開いた眼の――明るい琥珀色の瞳が、静かに獲物の隙を狙う野獣の目に思えてくる。
「――それじゃあこれから拘束衣を外しますから。
その前にもう一度説明しますね……」
何とか気力を奮い起こし、これで何度目かになる番組出演者への説明を始める。
彼が願うことは、何とか無事に目の前の「これ」を舞台に上げてしまってとっとと重荷を降ろすこと、そして出来れば他の出演者だけでなく、いっそあの糞忌々しい女プロデューサーも一緒に始末してくれれば、ということだけだった。**]
[食堂にて]
和・洋・中と。品揃えは中々ね。私とては、カジノなんて無くたってこれだけで満足なんだけど。
あ、ウーロンハイおかわりねー!
[目の前には空になったコップの山。カウンターの奥から新しいコップを持ってウェイターが歩いてくるが、その顔は心なしか引きつっているようにも見える]
これだけ飲んでもタダなんだから、プロデューサー様様よね。
あぁ、海老炒飯頂こうかしら。小腹もすいたしね。
元子役俳優 ウェンディ がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(元子役俳優 ウェンディは村を出ました)
元子役俳優 ウェンディ が参加しました。
元子役俳優 ウェンディは、人狼 を希望しました。
[派手な音に続いて、アルコールの匂いが周囲に広がる。
ルーレットテーブルに、ウェンディが抱きしめたぬいぐるみを放り込んで、火を付けたならちょっとしたショーになったかもしれない。
雇われのディーラーが慌てて飛び退く様子に、ウェンディは小さな笑い声を立てた。声だけを聞くならば、鈴を転がすような無邪気な声だと感じるものも居るかもしれない。]
あははは──間抜けな顔。
でも、この糞忌々しい番組がはじまれば、貴方達も巻き込まれて死ぬかもしれないんだから、この程度で驚かないで頂戴ね。
[キャロルは、携帯電話の向こうの人間と通話をしているようだ。]
あーもう!クソったれの無能スタッフ!
何でもいいから参加者連れてこいっての!
誘拐でも何でも構わないわ。銃で脅せば、大概の人間は何とかなるわよ。
[廊下にあった消火器をガツンと一発蹴り飛ばした。]
ったくもー。最近の視聴者ってのはシケてるわよねぇ……
[煙草に火をつけ、フィルターを噛んだ。]
いいじゃない。安い命のひとつやふたつ賭けたって、どうってことないでしょうに……。当たれば大金入るんだから、いっそ死ぬ覚悟で生きてみろっての。
今どき、世襲も当然のミスター・能無し・プレジデントですら、そんなに高いお値段の命をお持ちでないでしょうに、ねぇ。
[携帯の向こう側とこちら側の双方をあざ笑うかのような口調で、キャロルは通話相手に告げた。]
……というわけで、ミスター・ロープライスさん?
人を集めてこなかったら、どうなるか分かってるわよね?
そう……いい子ねぇ。
じゃあ、私は参加者さんと戯れてくるから、ヨ・ロ・シ・ク♪
[それだけ告げて、一方的に通話を切った。]
のんだくれ ケネス が参加しました。
のんだくれ ケネスは、おまかせ を希望しました。
んあー、カジノだぁ?
俺は金なんかねぇぞぉ。そんなとこ連れて言ってどうすんだ?
[酒臭い息をまき散らし、市立公園のビニールハウスで男がくだを撒く。]
ん?
金はイラネェのか?
ただで酒も飲める?
なら良いけどな……。
[ろれつの回らない言葉で頷くと、番組スタッフが差し出した用紙に殴り書きのサイン。]
……参加者1名確保、ね。
しかも、ほど良いロクデナシっぷりね。
いいセンスしてるじゃない。
オーケイ。いい感じよ。
その調子で頑張って頂戴な。
[携帯電話の向こうの様子を想像して、女はクスクスと笑っている。]
―ホテル廊下―
[あらゆる機会を逃さず出演者を撮影するために、ホテル内に無数に設置されたカメラの一つが、赤いカーペットの敷き詰められた廊下を映している。
その視界を横切るように、手前から奥へと歩いて行く人影がひとつ。
綺麗に撫で付けられた明るい茶の髪、長身の、肩幅の広い背中、金の掛かっていそうな仕立のスーツが人目を引く。
確かに金は掛かっているのかも知れない。そのスーツは綺麗にダイヤ柄の紋様が浮かんだ蛇革で出来ていたのだから……。
急に足を止め、パッとその人物は振り返った。
顔を斜め上に上げ、真っ直ぐにカメラをねめつける。
粗野な――だが意外に端正な顔を歪めて見せたのは、カメラのこちら側の人間を嘲笑っているのか、それとも……
喉奥から、吐息に似た威嚇音が洩れたのをマイクが拾った。]
[女は、紫煙の先にひとつの人影を見た。
サクラとしてゲーム開始まで配置しているエキストラが作り出すざわめきの中で――強い生命力を帯びたひとりの男が歩いている。
女プロデューサーは、携帯電話の向こうに一方的に語り掛けた。]
――「アレ」が、その一人よね。
随分とキレイに仕立てたものじゃない。いい仕事してるわ。
[それだけ言った女は通話を切り、男の姿を見つめた。]
[カメラに背を向け、再び歩き出した……と見えた次の瞬間、]
[ガシャン!!]
[通りがかったボーイの手から飲み物の乗ったトレイを引ったくると、カメラに向かって投げつけた。
カクテルグラスの砕ける音、転がるトレイ。]
[雑踏の中で、カクテルグラスが割れる音がした。
そこかしこから悲鳴が聞こえる。
視線の先に居たのは、先ほどから彼女の目を惹きつけてやまぬ、端正な顔立ちをした長身の男。]
………。
[きわめて冷徹な表情で、キャロルはそれを見ていた。]
[ウェンディは細い首をこてんと傾け、ディーラーの顔をそのまま注視した。]
でもさ、貴方達にも。契約書にサインをしたあたし達ほどじゃないけど、相応の補償が出るんでしょうね。
あんた案外若いみたいだけど、借金でもあるのかしら。
なら、いっそ、出演者になっちゃえば良いのに。
[人形の様な淡いグリーンの瞳がくるりと*動いた*。]
[男は全員の注視を浴びながら、それを全く気にした様子もなく平然と立っていた。
整えられた髪をぐしゃぐしゃっと片手で乱し、濃紫のワイシャツの襟を緩める。シルバーグレーのネクタイを引き毟って床に投げ捨てた。]
[女は、長身の男が見せる仕草に思わず噴き出した。
髪は乱れ、ネクタイは無惨にも床に落ちた。一瞬だけ見せたあの「文明的」な美しい男はどこへ行ったのか、と。]
あらあら。面白いこと。
彼は……ヒトのカタチをした、何者かしら?
ねえ?そう思わない?
[ざわつくエキストラを横目に、キャロルは男の様子を観察している。]
おい。
[シーンと静まり返った場の中心で、凍りついたように立ち尽くしている傍らのボーイに、男は声を掛けた。
びくり、とボーイの身体が震え、上ずった声で反射的に返事をする。]
食い物はどこだ。
[男が浮かべた鮫のような微笑に、引き攣った営業用スマイルを返すのがやっとの有様だ。**]
[軽く夜食にサンドイッチをつまんでいると、にわかに食堂の入り口辺りが騒がしくなってきた。]
・・・なんだってのよ?
[きょろきょろと辺りを見回すと、スタッフが小声で「アレが人かよ・・・」や「化け物が!」などと言い合っているのが聞こえて]
何だか知らないけどヤバげな雰囲気ね・・・触らぬ神に祟り無しだわ。
ご退場は願えそうにないし、こっちからとんずらさせてもらいましょ。
[混乱をいいことに厨房を経由し、食材搬入口より食堂を*後にした*
[突如として上がったけたたましい女の笑い声に、目の前の愛想笑いを浮かべたボーイから声の主である女へ、男の視線が移った。
色の薄い琥珀の目をすっと細める。]
何がおかしい。
[全く無造作な足取りで女の方へ近付いていく。]
………何が、って。
[男と同じように、女も目をスッと細めた。]
くっだらない「文明」の枠をブチ破ろうとしては失敗する人間と、「文明」の枠に入っていることに心から安堵する人間が……ね。
[じっと女を見詰める視線には、奇妙な熱意がこもっている。
口の端が微妙につり上がっているのは笑っているからなのか――**]
まあ、貴方達の事なんて
──どうでも良いわ。
[まだ出演者の揃わない初日のメインスペース。客を待つディーラー達がそれぞれの賭博の為のスペースに控えている。彼等をまるで空気の様に無視して、ウェンディは歩く。
妖しく点滅するライトに照らされたカジノの奥へ、場違いな水色のドレスを纏った不思議の国のアリスは進んで行った。]
[それは受け取ると言うより、引ったくると言った方が適切な動作だった。バーボンのボトルにツンと上向いた小さな鼻を近付けた瞬間、アルコールの匂いに、淡いグリーンの瞳が虚ろな光を映す。]
…ああ、ホントに嫌ねえ。
[瞬き。
酒瓶を握ったのと反対側の腕が無意識に、うさぎのぬいぐるみを抱きしめた。ふんわりとした袖に包まれた腕は、白く小さく華奢だ。
その子どものような腕が震え、口元から僅かに封を切ったばかりのバーボンがたらりと零れた。]
倫理観の強い国──******。
あたしみたいな人生の落伍者たちに浴びせる仕打ちは残酷。
国営放送で、本物の殺人ゲームを放送出来る位に。
[口元を拭う事もせず、カジノの真ん中で*立ち尽くす*。]
あっはっはっはっ!!
……ごめんなさいねぇ……
残念ながら、私はこの番組のプロデューサー。
あなた達の殺し合いを飾り立てて皆様にお送りする「使命」があるの。
ゲームでご一緒できなくて、残念だわァ……
[口許を歪めて、大きく笑った]
[チッと男は舌打ちした。
瞳に宿っていた期待の色が、見る間に激しい苛立ちに変わる。]
ならさっさとゲームとやらを始めろ。
イライラすんだよ……
………ごめんさないねぇ。
こちらにも準備ってものがあるの。
そう簡単には始めちゃいけないのよ……
もうちょっと待ってて頂戴な。
[男は吐き捨てると、傍らにあったアンティーク調のテーブルを激しく蹴りつけた。
破砕音とともに、足の折れたテーブルが吹っ飛ぶ。
辺りに砕けた木片が散らばった。
既に周囲からは潮が引くように人が失せている。]
お前「たち」の都合は聞いていない。
好きなだけ暴れられると聞いたから話に乗ったまでだ。
闘う相手を用意しろよ……
俺に立ち向かってくる敵をよ。
……………。
[小さな溜息の後、肩の力を抜くように笑った。]
そうね。そうさせていただくわ……
今、探しているところよ。
ま、期日までに何とかするわよ。
ビタ押し カミーラ がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(ビタ押し カミーラは村を出ました)
ビタ押し カミーラ が参加しました。
ビタ押し カミーラは、囁き狂人 を希望しました。
[宛がわれた個室で煙草を一服]
腹は膨れた、さて次は?どうしたものかしら。
こんだけ大きなホテルなんだし、カジノ以外何かあるでしょ・・・カラオケとか、ビリヤードとか。
フロントに行って聞いてみようかな。
[立ち上がると、*自室を後にした*
結局お前もあいつらと同じかよ。
詰まらねェなァ……
[頭を聳やかし、遠巻きに二人を眺めている「カジノ客」のエキストラ達を傲然と見回した。]
[目隠しをされ、物音も聞こえないようにヘッドホンをされた男が撮影用のバンに乗込む。]
どこに行くか分からないように、ねぇ……。
たかがゲームに面倒なこった。
最近のテレビの流行ってのはそんなもんなのかねぇ……。
[小さく吃逆をして、男は後部座席に寝転がった。
車内に酒の匂いが*充満する*。]
間違えないで頂戴な、セニョール。
あの人達は、私の計画の為に雇われたヒト達。
そして、私が雇い主。
あなたの目には同じように見えても、実際のところは全然違っていてよ。
[男は女に視線を戻した。
琥珀の、揺らがない瞳がじっと見据えている。]
いいや?
同じだよ、お前もな。
[男の手が、獲物に襲い掛かる蛇のしなやかさと素早さで、女の顎に向かって伸びた。]
──カジノ──
[朝昼夜変わらぬカジノのネオン。豪華なシャンデリアに照らされた後ろ暗く酒と煙草と金の匂いの染み付いた空間。賑やかなBGMにスロットマシーンの作動音が重なり響く。
ウェンディがそのカジノの中央で佇んでいる間に、スタッフでは無いドレスアップした男女がカジノに増え始めた。番組開始までの時間や進行が関係しているのかもしれない。
チップやコインの音が響き、カジノ中に賭場特有の刹那的な喧噪が広がりはじめる──。]
[ウェンディの虚ろな瞳に、カジノのネオンが映る。エキストラに応募して来た視聴者達の奇妙に統一された仮面も、瞳に映る。
エキストラは本参加者と区別をつける為、またにプライバシー保護のために、番組から支給された仮面を付けているのだ。]
…ああ、あのマスクはエキストラの印か。
出演者がなかなか集められないって聞いたけど。
“エキストラ”は一杯居るのね──。
スタッフや、裏で番組に噛んでるって噂の“ギャング”の下っ端もまぎれてるのかしら。
[その時、ウェンディの瞳に正気が戻った。
アルコールに浮かされた虚ろな瞳の光が、意志を持ったエメラルドグリーンに変化する。ぬいぐるみを握る小さな手が震え、仮面を付けたエキストラの1人、中年の女性を射るように強く見詰めた。]
へえ、見物に来たんだ。
[小鳥のような可憐な声は低く低く響く。ウェンディは、小さなくちびるを舐める。凍りついた様にこわばった笑みが、法令線の見える年齢を感じさせる頬に浮かぶ。]
[男の指が女の細い顎に食い込んだ。
さして力を込めているようにも見えないが、それでも締め付ける力は万力のごとくに、顎の骨を軋ませる。
ニィと笑みを刻んだ唇の間から、驚くほど白い歯がこぼれた。
喉奥から、威嚇するような吐息が吐き出された。
それは、「闘わないのならば何の価値もない」と囁いているかのようであった。]
[腰からゆっくりとスカートの下に指を這わせ、中をまさぐる。]
[――カチャリ。
脚の付け値で無機質な音を立て、その手をゆっくりと上げる。
顎が軋む。凄い力だ、とキャロルは思ったのか、眉頭のあたりが微かに歪んだ。]
――……っ
[スカートの下から抜き出した銃を右手に携え、その銃口を男の胸元に突き付けた。]
馬鹿なことをすると――…こうよ?
勝負の舞台に上げる前に、イエス・キリストの元にご挨拶させてあげる……
[そのままウェンディはフラフラと歩き、近くに居たスタッフを呼び止めた。]
──ねえ、今から武器庫に案内して欲しいの。
手ぶらで連れて来られた参加者の為に、こっそりホテルの一室に色んな武器を用意してあるんでしょ。
はやくから、ホテルに入ってるんだもの。
それ位良いじゃない。
あたしなんて、子どもみたいなもの。
すごおく、弱いんだもの。ね?
[ふわりと妖精のように微笑み、ワンピースの裾を摘んで愛らしい少女だった名残を感じさせる動作で、スタッフの腕を取った。]
[暫くして、ウェンディは再びカジノに現れた。
出演者の印として馬鹿馬鹿しい不思議の国のアリスのコスチュームに身を包んだウェンディを眺める好奇の視線は無視して、華奢な足でカジノの中を、まるで誰かを探すように滑稽なまでに必死で走り回った。否、実際に彼女は滑稽なのだろうが。]
あたしがサインして、最初に入ったお金で見物に来て、ギャンブルに使う。新しいピカピカのそのドレスと言い、隣のその新しい男と言い、恥知らずも良いところね。
あたしが最初にデビューした時からそうだった。
最初に成長抑制剤を打った時もそうだった。
あたしがあんたの為にAVに出た時もそうだった。
親戚のおじさんとお金絡みで揉めた時もそうだったわね。
何処まで借金を作れば済むの?
何処まであたしから搾取すれば気が済むの?
この番組であたしが生き延びたって、また同じ事の繰り返しなんでしょう。あんたの腐れた血と、ヤクザとの契約と、雁字搦めのあたしが自由になる日なんて永遠に来ない。
[ウェンディは、うさぎのぬいぐるみを投げ捨てた。
よく見ると、そのうさぎは薄汚れ随分と古びていた。ちょうど彼女が本当に子どもだった頃から使い込まれて愛玩されていたもののように。]
[ぬいぐるみの中綿が赤いカーペットを汚す。
ぬいぐるみの腹を抉り、武器を彼女はカジノに持ち込んだのか。
銃声が続けて数発響いた。
後に残るは、至近距離で顔面を穴だらけにされた中年女性の遺体。飛び散った脳髄がバカラテーブルと、カードを汚す。
“ママ”と呼ばれた彼女の横に居た、愛人とおぼしき男が隣で失禁した。ウェンディはギラギラと焼け付く様な憎しみの瞳で、ただ死体を眺めている。男には目もくれない。ハァハァと獣の様に息があがり、銃を撃った反動で痛む肩を抑えた。それから──、]
さよなら、ママ。
[ウェンディが最期に味わったのは、こめかみに触れる冷たい金属の感触。最後の銃声。]
[不思議の国のアリスが軽い荷物──人形かなにかの様に床に倒れた。
気が付けば、アリスの隣、打ち捨てられたうさぎのぬいぐるみが真紅に*染まっていた*。]
元子役俳優 ウェンディ がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(元子役俳優 ウェンディは村を出ました)
[胸元に銃口を突きつけられていると言うのに、男の瞳は微塵も揺らぎはしなかった。
否、更に一層笑みが深くなった。またあの奇妙な熱意が、ゆっくりと瞳に浮かびつつあった。]
[男の片手は完全に空いていたのだから、女が銃を取り出そうとする動きに気がついていたのなら、それを防ぐことは可能であったに違いない。
だが、現実には男は女の顎を掴んだきりで、それ以上何もしはしなかった。
そして、いきなり突きつけられた銃にも驚きはしなかった。
女に銃を抜かせることこそが、男の意図したことであるかのように。]
[品定めするように、温度のない硬質の視線が女の目の奥を覗き込んでいる。
ハッと短い嗤いが上がった。]
――そう、それでいいんだよ。
[襲い掛かったのと同じ唐突さで、男の手は去っていった。白い膚にうっすらと指先の赤い痕を残して。]
[まだ茫然と取り残されたように立っていたボーイを蹴りつける。
足元を払う軽い蹴りではあったが、まるでどやしつけられた如くにボーイは慌てふためいてよろけた。
その驚きと恐れに満ちた顔に向かい、]
食い物のある場所に案内しろ。
[言い放つ声は、僅かに愉しげであった。**]
覆面レスラー ナサニエル が参加しました。
覆面レスラー ナサニエルは、霊能者 を希望しました。
ふぅ…!ふぅ……!
[とあるスポーツジムで、鍛錬に勤しむ筋肉隆々の男。]
…ん?なんですか、アナタたち。
ここは俺のプライベートジムだから、勝手に入ってきちゃ…。
[リングシューズにレスラーパンツ。
派手なガウンを羽織りつつ、男の手元の紙に目が行く。]
なるほどォ。ファンの子?それにサインしてって?
もう…仕方ないなあ。ハハハハハハハ。
[満更でもない目線が、金色のマスクの奥から見える。]
あんまり言っちゃいけないんだけどねえ、
次のヘビー級タイトルさぁ、俺が獲るんだよね。
だから、会場に足を…え?ちょ…なに!?
[サインが終わると、男は彼に銃を突き付ける。]
何なんだよ!?え、サインした?え、なに!?
これって…ええええええ!?
[自分がサインした紙をじいっと凝視する。]
……やられた。なるほど、なかなかの頭脳プレイだぜ。
[彼は、観念したように男に従う。]
[会場へ向かう車中で、男はカジノに相応しい姿に
変身させられていた。古代彫刻のような肢体を包むには
いささか窮屈のようで、悲鳴を上げているが。]
覆面も取る。取るけど、このシューズだけは勘弁してくれ。
頼む!これがないと俺……ダメなんだよ…。
[スタッフは、懇願する彼を訝しげに見て何故か問う。
最初は渋っていた男も、肩を落としてシューズを脱ぐ。]
な。こういうことなんだ。
[シューズの底を見ると、スタッフも合点がいった様子。
同じ仕組みのものを用意すると約束してくれた。
心なしか、スタッフの顔にニヤニヤ笑いが浮かんでいる。]
すまねえッ。恩にきる。
[会場に着く頃には、「特別な靴」も用意されているか。
男は、すっかり*涙目になっていた*。]
――フロントにて
[ぱん、ぱぁんと何発もの乾いた音が木霊する]
この音・・・銃声!?方向はカジノから、かしら。
ゲームはまだ始まってないはずじゃ?
[聞いてないわよ、と一人ごちて、カジノに走る]
[辿り着いたカジノ、そこには――]
・・・『何も、無い?』
[何も無いというのは正解ではない。ただ、そこにはいつもどおりの光景があるだけだった。回るルーレット、一喜一憂する客。銃声など、まるで最初から無かったかのように。]
[首を傾げる彼女の足元を、一塊の綿が転がってゆくだけ――**]
……そう。
それで満足ならば良いのよ。
[顎から手が離されていく感触。静かな動きにそっと安堵の溜息を漏らした。]
血の気の多い男は嫌いじゃないわ……
[その時、一本の電話が入った。用件はふたつ。
ひとつは、新たな生け贄……否、参加者が見つかったということ。
もうひとつは、妖精の国の乙女が血塗れになって発見されたということ。
キャロルは、安堵と苛立ちが入り交じったような表情でそれを聞いていた。]
[そして。
彼女が己の顎に残る赤い色に気づくのは、しばし後のこと……*]
―ダイニング―
[「参加者」達が食事を取る場所として用意されている食堂は、ホテル内のレストランを改装したものであった。
ゲーム開始前の現在は、雇われたコックが注文に応じて料理を作ることになっていた。が。
偽のアールデコ調の、テーブルと椅子。
ところどころ褪色の見える壁紙。
天井から垂れ下がるシャンデリアは、優美だが古びて煤けている。
視聴者が見るテレビ画面では、その粗は見えない――ようになっている――のだろうが、間近で見れば廃ホテルの備品什器をそのまま流用したのが明らかだ。
ちゃんと清掃してあるにも拘らず、何とはなしに薄い汚れの皮膜を被っているように見える。]
―ダイニング―
[ともかくも一応は、カジノホテルに相応しい品格のあるレストランに仕上がっているその場所で、明らかに場違いな客がひとり居座っていた。
男は運ばれてきたレアステーキにぶすりとナイフを突き刺し、口に運ぶと真白い歯で噛み千切った。
目の前には、綺麗に空になった皿が乱雑に積み重なっている。]
―カジノ―
こりゃ窮屈だぜ…。練習より負荷が大きいんじゃないか?
[会場に連れ込まれたはいいものの、空気に馴染めず
隅っこの方で座っている。「靴」も用意された。]
タバコの煙とか、心肺機能に悪いんだよなあ。
俺下戸だし…むう。
[四肢を屈曲させれば、ミシミシと音を立てる服。]
―カジノ裏:スタッフルーム―
……ふぅん。
あの男にサイン貰うフリしてかっさらって来た、って寸法ね。単純な方法だけど、悪くない作戦ね。
やるじゃない。
[煙草を咥えたまま、モニタに映されたカジノの様子をじっと見ている。]
顔立ちは悪くないけれど……オツムはどうなのかしら、ね。
[その旺盛な食欲に、追加のラムチョップを持ってきたウエイトレスが目を丸くしている。
トレーからテーブルへ、皿を置くより早く男がむんずと骨付き肉を掴んで頬張るのを見て、ウェイトレスの目は驚きにますます丸くなる。
彼女が空の皿を下げている間に、男は付け合せのマッシュポテトやクレソンも含めて綺麗さっぱり平らげてしまった。]
のんだくれ ケネス がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(のんだくれ ケネスは村を出ました)
村の設定が変更されました。
のんだくれ ケネス が参加しました。
のんだくれ ケネスは、村人 を希望しました。
[血に染まった2つの荷物がホテルから運び出されるのと入れ違いに、撮影用のバンがホテルの搬入口に止まる。
あたりに漂う血の匂いに、アルコール臭が混じった。
泥酔した男が、撮影用の大道具か何かのようにぞんざいに、スタッフによって運ばれていく。]
[キャロルは携帯電話でスタッフと通話している。]
……おひとり様ご到着、ね。
ご苦労様。そのまま身綺麗にさせてカジノに連れてきて頂戴な。
ああ、汚いのは困るから、それなりに見られるようにしてね。
売られた少女 セシリア が参加しました。
売られた少女 セシリアは、おまかせ を希望しました。
[スタッフに連れられて一人の少女がやってきた。それなりに清潔ではあるが酷くみすぼらしい服装の少女は喧騒に満ち溢れたセット裏で酷く浮いて見えた。
居心地悪そうに辺りを見る少女の目には不安の色が強く浮き出ている]
『じゃあこの控え室で適当に着替えちゃって。少しくらいは休んでてもいいけど着替え終わったらカジノの方に行ってね。ゲームのルールは説明した通りだから頑張って。』
[彼女をここに連れてきた男はにこやかにそういって部屋を出て行った。それを見送った彼女は部屋の中の椅子に座り辺りを見回す。クローゼットがあったが今はそれを見る気にもならなかった。]
[スタッフルームにて二人の男が話をしている]
あんなの連れてきてどうするんですか?全然ゲームになりませんよ。買い取った金額自体は大した金額でもないからそこまで言われないでしょうけどすぐ殺されるのがオチじゃないですか?
[一人がそういうともう一人の男が煙草に火をつけながら答える。]
『それが狙いだよ。年端も行かない娘が殺されるなんてドラマでも見れねえしな。貧困の果てに親に端金で売られてきた少女。10人に9人はかわいそうだと思うだろうな。そんな少女が殺されるなんて非難轟々だろうよ』
しかし・・・あざとくないですか?あんまりあからさまだったら逆に萎えると思うんですが。
『さぁな。そこまでは俺も知ったこっちゃ無い。だけどよ』
[そういって一度言葉を切り口から煙を吐く]
『その少女が相手を殺したら番組盛り上がると思わねえ?追い詰められた少女が相手を殺してしまう。ま、実際そうなる可能性は低いだろうけどよ。もしそうなったら間違いなく盛り上がる。そのための仕込みもしたしな』
『ま、俺としちゃ既に非難受けてる番組がこの程度でどうこうなるとか思ってねえし非難受けるなら盛大に受ければいいさ。その方が番組にも箔が付くってもんよ。
どんなことになろうとあのプロデューサーに任しとけばいいさ。アイツならどんな奴が来ても面白い番組を作ってくれる。そう思ってるぜ』
[そう言って煙草の火を消し部屋から出て行く二人。後にはただ煙草の煙が残っているのみだった]
―ダイニング―
[食事を終えた男は、飲みかけのウィスキーのボトルを掴んでダイニングを出た。
無造作に大股で廊下を歩いて行く。
その行き先は、未だ、不明。]
[どれくらい椅子に座っていただろうか。立ち上がろうとして服のポケットの重みを感じる。目を向ければそこにあるのは一本のナイフ。取り出して鞘から抜いた刀身は銀色に輝いている。それを見ているとこれを車の中で手渡してきた男の言葉が思い出される。]
『僕も君ではハンデがありすぎると思ってる。流石に何も持っていないのは危険だからこのナイフを渡しておくよ。いらない?いやこれはただのナイフじゃないんだ。銀で出来ているんだよこれ。これで刺せ、って言ってるんじゃない。お守り代わりに持っておけばいいんだよ。きっと君を助けてくれる』
[そういいながら抜いて見せた刀身は確かに鋼とは色は異なっていた。今それははっきりとした重さを彼女に伝え、その存在を主張している。彼女はしばらくナイフを見ていたがやがて鞘に戻し着替えるために立ち上がった]
[廊下を歩きながらさっきの男達が話をしている]
しかしあの短剣勿体無くないですか?前に番組で使ったとはいえ彼女の買値より高いんですが。
『分かってねえな。普通のナイフなんざ渡しても使うどころか持ち歩きもしねえんだよ。俺は敢えて武器としてじゃなくてお守りとしてあれを渡してる。銀が邪を祓うとか小説では幾らでも出てくるしな。そういうもんだったら絶対に持ち歩くはずさ。そうなればしめたもの、ことここに至った時にそういうものがあれば使う可能性はあるだろ。もし使わずに殺されても終わったら回収すれば問題ねえよ。』
[そういう話をしながら二人はキャロルに報告するために彼女の元へと向かっていった*]
本名・・・セシリア=メディスン
年齢・・・17〜21くらいで想定
身長・・・低め
家族構成・両親、兄弟妹数名
所持品・・古本数冊、銀の短剣、度のあっていない眼鏡
地方の農村に育つが不作などによる困窮のために番組に売られる。その村では子供を売るという行為は多いわけではないが行われており仕方が無い、ということは理解はしている。勝利した時に莫大な金銭が入ることは本人含め家族にも知らされていない。
性格的には内向的であまり他人と話すことは得意ではない。環境的要因もあるが着飾る、ということとは無縁で化粧もせず、それで構わないと思っているために彼女を見た人の大半の第一印象はぱっとしない、である。
今の彼女が知っているのは「生き残るゲームに参加する。勝ち残れば家に帰れる」である。
/*
なんだろう、この鬱設定は、とおもいながらもセシリアを久しぶりに使いたかったためにやってしまった。後悔はしていない。多分。
*/
[キャロルは、「参加者」を確保したというスタッフの説明を聞いている。]
………なァるほど。
それは素敵なおとぎ話じゃない。
『身売りされた不幸な娘』と『魔を祓う銀の剣』……ね。ハリウッドのファンタジー映画みたいで素敵じゃない?ちょっぴり夢見がちだけれど、お誂え向きだわ。
彼女に説明は済んだの?
……そう。仕事が早いことは、いいことだわ。
それじゃ、彼女の支度が整ったら、カジノにご招待してあげて頂戴な。カジノの作法を知りたいというなら、そちらも忘れずに……ね。
[少女の控え室をモニタで覗きながら、女は煙草をふかしている。]
(……不幸な娘が汚れる瞬間、ね。
そういうものがお好きな変態はゴマンといるわ。
さぁて、どうなることかしら……)
[女は、モニタを見てクスクスと笑っている。]
退役軍人 モーガン が参加しました。
退役軍人 モーガンは、霊能者 を希望しました。
[ボロボロの軍服を身に着け、旧式のライフルを杖代わりに、一人の老人がやって来た。]
殺しあい…そう。今からXX年前、儂は人を何人も殺した。このライフルとダガーナイフを手に、血に塗れた戦場で。
時は過ぎ去った。世間は血を嫌うようになった。そんなの面白くも何とも無い!
……もう儂に残された時間も少ない。このライフルも血に飢えている。さぁ!宴へ儂も名乗りを上げることにしようか!
[『なんだあのヨボヨボの爺さんは。誰が連れて来た?』]
[『知らん。まぁ殺る気はあるようだし、放っておいていいだろ。どうせすぐに……』]
[『そうだな。ギャングに殺られて脱落するか、気が狂って処刑されるかだろうな。頭数稼ぎとだけ見ておくか…。おそらくオッズは最低だぜ?』]
[スタッフたちも誰が勝つかでギャンブルしているようだ……。]
[...は椅子に腰掛け、不気味な顔をしてライフルを磨き続けている。色あせた軍服には数え切れないほどの穴と血痕があり、遥か昔の戦場の様子を物語っている。]
さぁて、殺しあいはまだかぁ。まだなのかぁ!
わ・・・
[クローゼットの扉を開けると自分が見たこともないような服が並んでいた。
実際はやや派手、くらいであり街中であれば普通に着られている様なものばかりだったがずっと数枚の衣服で過ごしてきた彼女にとっては刺激が強いといえただろう。
しばらく悩んでいたが服の中でも一番地味な物を選びそそくさと着替える。いつもとは違う服の感触に心が浮き立つように感じたのもつかの間、
自分を連れてきた男の言っていたゲームを思い出し暗い気持ちになる]
私・・・どうなっちゃうのかな・・・
[誰もいない部屋で呟いた声は誰に聞かれるとも泣く消えていった]
―自室―
ここが儂の部屋か。
[...はクローゼットを開けた。そこには様々な服が並んでいた。]
ふんっ!くだらん!この戦地を共にした軍服ほどに高貴で素晴らしい服などないわ!
[クローゼットを蹴飛ばした。様々な、そして立派な衣装はぐちゃぐちゃになった。さらにそれらをライフルの試し撃ちの的にした。辺りに銃声が響いた。]
ふふふ。そうか、血に飢えているか…。
まだか!まだなのかぁ!
[老人の表情はますます不気味になって行く…。]
投資家 ジェーン が参加しました。
投資家 ジェーンは、囁き狂人 を希望しました。
[携帯電話をのぞき込みながら、ぶつぶつと]
ああ、嫌だ嫌だ。どこまで下がってしまうのかしら……
[投機で生活してきた彼女は今、株価の暴落によって破産寸前。そこで新たな賭けに身を投じることにしたのだ。命を張った賭けに]
ふん。ホームレスになって教会の炊き出しに並ぶぐらいなら死んだ方がマシだわ。
もっとも、簡単にくたばるつもりなんてないけどね。あたしは強運の持ち主と言われてきた。
[20歳の頃はただのウエイトレスだった。小銭を貯めて、ある日ふとした気まぐれで株を買って……その時に一儲けして投資にのめり込み……その後35年彼女は時には大儲けし、時には小さな損をしたが、決して大損するようなことはなかった。だがしかし……引き時を間違えたようだ。2度の離婚、彼女の資産に頼り切っていい大人になっても遊び暮らしている娘と息子。今ここで全てを失ってしまえば彼女に待っているのは破滅しかないのだ]
[吸い寄せられるようにカミーラの所持金をかなり吸い込んだスロットルマシーンの前に座る。ほんの15分もしないうちに777が揃い、マシーンはコインをざらざらと吐き出す]
ほら。あたしの運は、まだ尽きちゃいない。
[満足げにコインを攫い、けらけらと高笑い。己の強運を信じて疑わぬことが、その強運の源なのだろう]
うえぇ。
[目覚めたのは清潔なシーツの上。
久しぶりの感触がどこか気持ち悪くて顔を顰める。]
あー、俺は……どうしてここにいるんだ……?
確か、テレビがどうとか……。
[ホテルの一室だろうか。無駄な家具の見当たらない部屋をぐるりと見回して、サイドテーブルに置かれたメモに目を留めた。]
ああ……ゲーム……するんだっけ。
勝ち抜けば、大金が手に……入る。
そんな旨い話、あったかねぇ。
まあいいか。
久々にちゃんとした屋根のあるところで寝れるんだ。
他が嘘だろうと、それだけで俺には十分旨い話だ。
[どうも定かではない記憶を振り払うように頭を振って、洗面所らしきドアを*開いた*。]
[キャロルは、スタッフルームで電話をしている。]
……ハァイ、こちらキャロルよ。
広報主任は居る?
ええ、ええ。
謎のおじーちゃんに、いかついおばちゃん。
いいセンスしてるじゃない。
ただの青春モノじゃつまらないものね……
ふふっ………
[煙草に火をつけながら、横目でモニタを見つめている。]
……で、どうするの?
人数が増えるのをあと1日くらい待つ?
それとも、このままおっ始めるのが良いかしら?
……ゲームが楽しくなれば、それがイチバンなのだけれどね?
まだかぁ!まだなのかぁ!!!!!
[喚き過ぎて疲れたのか、老人はベッドに仰向けに寝転んだ。その寝顔もまた不気味であった。]
?? (ギルバート)は、占い師 に希望を変更しました。
退役軍人 モーガンは、人狼 に希望を変更しました。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
―カジノ―
わぁ・・・きゃっ!?
[意を決してカジノへと踏み込んだ彼女が見たのは今までに見たことの無い光景、そう自分とはあまりに異質な世界。
入り口で思わずそう呟いてしまったのも仕方ないことであろう。気圧されている彼女の横をボーイが足早に歩いていく。
慌てて壁際にあった椅子まで避難して様子を見ることにした。
正確にはそれ以外のすることが思いつかなかっただけなのであるが]
★お知らせ★
人数が7〜8名で固まってきたことにより、【役職に大幅な変更があります】。
(1)「求婚者」は無くなりました。(※人数が少ないため)
(2)「ブラックオペレーター(狂)」希望者は、「狂信者」を選択してください。(※C狂から変更になりました。)
(3)バランスを考えて、「守護者」を入れる予定です(強い反対が無い限りは入れるつもりです)。希望される方は「守護者」にも希望入れられますのでどうぞ。
(4)確認事項
「聖痕者」=キャロルで確定ですので、絶対に希望しないでください。
村の設定が変更されました。
退役軍人 モーガンは、霊能者 に希望を変更しました。
?? (ギルバート)は、狂信者 に希望を変更しました。
ビタ押し カミーラは、狂信者 に希望を変更しました。
[むくっ]
おお…戦地で寝るとは何と言う失態!
[辺りを動き回り、生きている事とまだゲームが始まっていない事を確認した]
ふん…。この幸運…儂は勝つとのお告げに違いない。
さぁて、まだか!まだなのかぁ!
―ホテル廊下―
[男は静かに頭を廻らす。においを嗅ぎ取る。
空気の流れが変わった。
ゲームの開始が近付いている。
騒々しく華やかなカジノの裏側、カメラに映らない裏方では、今頃はTVスタッフ達が生放送開始前の最終チェックで殺気立っていることだろう。
無論男にはそんなことは分からない。
ただ辺りに漂う言い知れぬ緊張感を、彼にとっての至福の時が訪れようとしているのを感じ取っているだけだ。]
のんだくれ ケネスは、おまかせ に希望を変更しました。
[熱い湯を頭から浴びて、酒で鈍った感覚が少しだけ戻ってくる。]
さて、と。
俺は一体何をすれば良いんだかな。
[用意されていたタオルで頭をガシガシと拭きながら、メモに従いクローゼットを開けた。
中に吊るされた仕立ての良いブラックスーツにうへぇと呟き、それでも素直に袖を通し始める。
メモにあったもうひとつの指示、髭を剃ること、には従う気はないようだ。]
投資家 ジェーンは、占い師 に希望を変更しました。
投資家 ジェーンは、村人 に希望を変更しました。
[ハンバーガーとLサイズのコーラ片手に、スタッフに向かって]
はあ?うるさいねえ。しつこく言われたって今更逃げやしないさ、安心しな。ふん、見た目ほどなまっちゃいないさ。そんなにあっさり殺されやしないよ……
[ハンバーガーを3口で平らげ、包み紙をそのへんにぽいと投げ捨てた]
忘れられたロックスター ベンジャミン が参加しました。
忘れられたロックスター ベンジャミンは、村人 を希望しました。
[大量の脂肪を押し込んだ、黒い皮の塊――否、黒い皮ジャケットに皮のパンツを身に纏った男が、或る建物の前に立っていた。]
[男は、震える手で扉のノブに手を置いた。
金が手に入る場所。
名声が手に入る場所。
――簡単だ。この扉さえ開けば、どうにかなるのだ。]
……下手すりゃ死んじまうが、なァ……ククク
[頭の中で音が鳴る。
――スポットライトを浴びていた頃の、あの音が。
「死」を歌っていた、あの頃の――]
……で、俺もついに立派な「人殺し」になンのかね。
ケッ、ごたいそうなこった……
[男は、ドアノブをゆっくりと下ろした。
小指から人差し指にかけて「K」「I」「L」「L」と一文字ずつ書かれた拳がガクンと降り――殺戮の舞台のスポットライトが男の目の前に広がった。]
カジノの中を包み込むように、鐘が鳴る――
ひとつ、ふたつ、みっつ……
シンデレラの変身が解ける十二の鐘が鳴り、音は重苦しい残響をひきずり――消えた。
村の設定が変更されました。
[1]
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