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綺麗なものが好きでした。造形美はもちろん機能美も好きです。音楽も、食べ物も、文字も、芸術も何もかも、私の心が美しいと震える物が好きでした。
。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚ :✿。.゚
色のない世界で。濃淡で表現される世界で、ドール達はどのような表情をしているのか見るのが怖くて。
ソファに寝転び、代わり映えのない空を眺める。徐々に色濃くなる中で夜が近づくことを知り、それでも動く気にならず、気付けばこんな時間。
酷い時間に起きたせいで目は冴えてるし、疲れてもないので睡魔は来ず。昼夜逆転を治す為に寝なくちゃいけないのに、全然眠れない。ただ無気力に時が過ごし、ゲームの終わりを静かに待つだけ。
誰かがあの神様に、終わったあとの事を聞いてました。何を言っていたかあの時はゲームに必死で、後のことなんて聞きこぼしていて、過去の自分を後悔します。
魔法の力を使えばすぐに分かることですが…もう触れたくない。誰かと誰かの交流も、嘆きも、喜びもシャットアウトして。親指の痛みが引いたように、私の心はさめていく
>>カガミ
夜でも全然眠くない。SNSを開いては、書いては消し、書いては消しを繰り返していた。
今の自分が何を言っても、それを目にした人は不快になるかもしれないと思った。
それでも、そういえば、カツラはあの日、勝手につぶやいて勝手に消していたなと思い出して、ふ、と笑った。
「後で、くつろぎコーナーも行ってみるか」
少し考えて、つぶったーの方ではなく、LINEの方に送ることにした。
彼女にだけ伝われば良かった。
遠回しな言葉なんて必要なくて、ただ自分の本心だけそこに書いた。
虫のいい話なのはわかっていたけれど、どうか返事がありますようにと願いながら。
『会いたいです』
店に戻る。
ほんの数日空けていただけでもう違う店のように思えた。
「……ただいま。悌二、戻りました。」
店の奥で菓子を作る父親や店番をする母親にいつもするように声をかける。
当然、返ってくることばはない。
色はもう僅かにしか残っておらず、また陳列棚に歯抜けに収まる馴染んだはずの菓子は他人の顔で自分を迎える気もないらしい。
ダウンジャケットを脱いでからっぽの和菓子のケースに置けば、お年寄り向けのベンチに座り込む。祖父から譲られた……しかし灰色に変わった着物だけが寄り添ってくれていた。
「……どうなるんだろう。これから」
描写上普通に書いちゃったけど、スマホ画面色と文字色何色なんだろうな
一応光ってるから、文字色黒ならぎり浮かんで見えるかしら
あと私今回初めからめっちゃLINEって書いてんだよな……気になる人いたらごめん…
>>-267
それ!!すごいあの日話したかったけど、拐われてしまわれて……話す
>>41 リンドウ
イコミキと話し終わったら、そうっとリンドウの店を覗いてみる。店内のベンチに座るリンドウの姿が見えて、軽く咳払いをして中に入った。
ショーケースに目をやれば、ショートケーキのいちごの赤や、黒い羊羹の光の反射が浮かんでいるようで、彼の目にも寂しく感じた。
「……リンドウさん。数日のこととはいえ……お久しぶりな感じがするなあ。
ええと、その……お菓子を買いたくて相談に来たんやけど……
もし、ボクには売りとうないというなら、帰ります。あんたにはそう言う権利があるから」
彼の目を見て話していたが、少し視線を落として「あ」とつぶやいた。
「もしかして、大島か」
ふ、と口元が緩む。
「……和装が二人で、和菓子専門店みたいやね」
たいした設定は作っていないけど、リンドウも落としておきます。
和菓子とショートケーキみたいな日本に馴染んだ洋菓子も合わせて扱う「甘味処 竜胆」の次男。かっこいいのは名前の響きだけで地味で普通な男です。
取り立てて野心もなければ願望もなく、祇崎が今の所の世界のすべて。悌二(テイジ)という名前は祖父が八得からつけたけど、長男である兄がいるから「兄を敬うこと」の意味を持つ悌の字が与えられている。
ちなみにお兄ちゃんの名前は孝仁(タカヒト)。製菓とは全く関係のない商社マンとかになっているはず。
菓子屋を継ぐつもりのない兄に代わり、祖父は可愛がってくれてるけど兄のスペアだとどこか思っている。
それに不満はなくそういうものだ、と諦めているけど、いつか特別になりたくて密かに好きな色が金色だった、という感じです。あまりに普通すぎて無自覚に人外の感情を逆撫でしていくようなキャラにするつもりだった。
アメノさんはひとつ年上の近所のお姉さんなので昔ははるちゃんって呼んでいました。「はるちゃんの描く漫画は面白いなあ、絵が上手だなあ」ってアメノさんの厨二病が治ったころでも真面目にコメントしていたでしょう。
>>42 フジノミヤさん
「いらっしゃいませ」
咳払いを聞く。普段もあまり言うことのない言葉がつい口をついて出たものの、相手を見て喫驚した。
「あ、フジノミヤさん。
大丈夫です。お菓子は、お店を訪れる人に平等にあるものですから……
あまり選べるものはないですが、どうぞ。お代も結構です。
えーと、その。俺は生まれも育ちも祇崎なので言葉通りに受け取ってもらって大丈夫ですよ。」
棚を見遣り、好きな金平糖を手に取ればもうすべての色を失っていた。
「これ、俺が好きなものなんですけどね……見てもらいたかったな、全部の色がついているところ。」
着物を着たら会話の糸口になるかも、と一番好きなものを着たあの日の晩が随分と遠い。タイミングをのがしたなぁ、なんて思いつつコやっぱり会話はしたかった。
「そう、大して高いものでもないですけど、大島紬。祖父のお下がりです。
フジノミヤさんから見たら着こなしも質もなってないかもしれませんけど、好きですよ。これ。お菓子の柄も悪くないとは思いますけども。」
「俺本当は、和菓子だけでお店やりたいですよ。金色がやさしく映えるようなお菓子を自分で考えて……
専門店にしたら売り子に来てくれますか?」
きっと面白くない冗談だ。
>>43 リンドウ
罵られてもおかしくないと思っていたのに、彼の態度ときたらいつも通りで、ふ、と微笑んでしまう。
「……わかっとるよ。この辺りの人らは、裏の意味をもたすんが下手やからね。
おおきにな。
その。今日は女の人が好きそうな洋菓子が何か欲しゅうて……何がええんやろか。高ければええってわけでもないやろ?多分。
……あんたのお菓子は美味しいの知ってるから、やっぱり、手土産は……ボクはもらってばっかりやんか、そんで、」
最後はしどろもどろになってしまい、また一つ咳払いをした。それから、リンドウが手に取った金平糖を見て、目を細める。
「金平糖、ボクも好いとるよ。瓶の中でからから言うんも、一口でちゃんと甘いんも、いろんな色してんのも……。そこは、そんなに変わらんと思うけどな」
閉じた扇子を唇に軽く当てて、じいっとリンドウを見る。
「……ま、確かにボクが着付けるなら?もうちょっとかっこいいふうにやるけど。十分、男前やんか。貫禄が出るね。
帯だけボクんとこのと合わせればもっと良くなる。
お菓子の柄は、要らんかったな」
>>44 リンドウ
「ふふ。ボクがこの服着て売り子なんかやったら、午前中に売り切れてまうよ?」
軽く笑ってから、改めて頷いた。
「……あんたならやる。ボクは贔屓にする」
きっと、全部忘れてしまってもそうなるに違いないと思った。
>>45 フジノミヤ
洋菓子……と言われてもう赤いいちごと黒いコーヒー、紫のぶどうゼリーくらいしかまともな色がついているものはなかった。
嫌味になるかもしれないができる最大のおもてなしがそれだからしょうがない。
「暖かい部屋で冷えたお菓子を食べるのもおいしいかもしれませんね。ウチのはこんにゃくが入ってるから歯応えも楽しめます。」
と、果物ゼリーを冷蔵ケースから出しておもたせ用の箱に詰めた。
そして、すっかりグレーになった金平糖を、
「これはおまけです。紅茶に入れると見た目に……いえ、砂糖がわりにどうぞ」
と、断れないように入れる。
箱にリボンをかけながら、手が懐かしむように金色だったリボンのロールへと自然と伸びた。
それから、と一息つく。
「安心しました。この着物は自分でも気に入ってはいるので、思い直してもらえてよかった。お菓子の柄は正直俺には可愛すぎると心配していましたので。
ああ、でも……帯にひとつかふたつ、何か刺繍があったらいい、のかもしれません。
例えば金色の糸で。」
金色のお菓子も、金色の刺繍も、もう戻ってこないんだろう。
でも、今ちょっと理想を言うくらいいいじゃないか。
やっとこの人と俺は、僅かでも同じ色を見たんだから。金色を知ってもらえたんだから。
「じゃあ竜胆開店以来の大行列を作ってください。
……きっとですよ。」
えーんおはようございます
全然ログ読みとか諸々追いついてませんごめんなさい😇😇😇仕事も忙しく😇😇😇😇😇ごめんなさい😇😇😇😇😇
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