1983 怪談短歌村 8 〜寂れた避暑地にて〜
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死ぬときは 迎えに来てねと 言った妻
還暦越えたら もう時効かな
( 9 ) 2021/08/05(木) 20:05:38
白妙の 衣まといし 花乃嫁
豊作願いて 木に吊るされぬ
( 10 ) 2021/08/05(木) 22:32:58
人 車 あまた行き交う 橋の上
地蔵が増えた 僕死んだ後
( 11 ) 2021/08/05(木) 23:40:02
ヒトガタに 恨みを込めて 釘を打つ
見られたからにゃ おまえが代わり
( 12 ) 2021/08/05(木) 23:56:30
>>1:31
帰り道 笑う誰かと目が合った
今は窓の外で揺れている
( 13 ) 2021/08/05(木) 23:59:19
>>10
雨ざらしの 花嫁衣裳
豊作を 願ひしは誰？と 責めつづけをり
( 14 ) 2021/08/06(金) 00:02:40
>>11
先の見えぬ 橋のむかふは 異世界か
妖怪どもが 行きて戻りて
( 15 ) 2021/08/06(金) 00:05:23
流星雨 見上げる君の 横顔を
目に焼き付ける 滅亡の朝
( 16 ) 2021/08/06(金) 00:49:59
( 17 ) 2021/08/06(金) 07:26:12
>>1:12
人間は辛かろう ほら噛んでやろ
昼寝夜遊び ゾンビはいいぞ
( 18 ) 2021/08/06(金) 17:33:09
>>1:26
盆終わり うっかりさんな 母のため
茄子につけるは 自動運転
( 19 ) 2021/08/06(金) 17:34:47
目をすがめ 歪なままで 双生児
私を見ては ただあざ笑う
( 20 ) 2021/08/06(金) 17:36:09
剣山を 耳に当てれば 罪人の
呻き苦しむ 声が聞こえる
( 21 ) 2021/08/06(金) 17:58:34
>>16
流れ星へ ねがふは 君との一瞬が 永遠になること
首絞めながら
( 22 ) 2021/08/06(金) 18:07:48
カタカタと 家鳴り日増しに 増えてゆく
眠れぬ夜毎 憑き物太る
( 23 ) 2021/08/06(金) 18:50:29
アマビエの 像が置かれし 参道を
祈りつつゆく 隠世（かくりよ）へゆく
( 24 ) 2021/08/06(金) 20:02:50
>>24
御大を 偲びて辿る 400間
境港は 夜なお楽し
( 25 ) 2021/08/06(金) 21:13:21
>>1:21
背後から 引っ張られている 心地して
振り向く今度は 唇がいた
( 26 ) 2021/08/06(金) 21:48:28
ここからは 運賃変わると アナウンス
鳥居の先へと 消えゆく鉄路
( 27 ) 2021/08/06(金) 22:44:18
井戸端に たたずむ女 数かぞえ
欠け皿に書く 怪談短歌
( 28 ) 2021/08/06(金) 23:52:24
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