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多分、滅多にないと思いますね。
[料理長と言えば、榛沢さんが言っていた、世亜比無の方にある、『香さゐ』>>0:2462>>1:24にも一度は行ってみたいなと思っていて]
簪ですか?
[後ろ髪を西野さんに向けるようにして]
これ、お母さんからもらったんです。お母さんも、おばあちゃんからもらったって言ってました。結構年代ものみたいです。
和服着る機会って滅多にないですからね。
でも、わたし、これ気に入ってるんですよ。可愛いですよね?
[振り返ると、風鈴草がチリっと鳴って。
改めて、うなじを見せる格好になっているのは気がついてません*]
――文化祭@工芸部 >>402 >>403――
[ジェスチャーの末に、最終的には、大仰に頷かれた。
だいたい伝わったのです。
普通に過ごしてたらわからない工程の説明からの反応は、あやめさんにとって縁遠いのが声の調子からわかって苦笑したりしつつ、動物パズルの組み合わせの一つが出来上がったので、一緒に拍手をした。]
沢山褒められた。……うん、満足する出来だったし、がんばった甲斐があったかな。
[恋人からの誉め言葉は格別なのは仕方ない。照れ隠しに頬を軽く掻いて、ただそれを抜きにしても遊べて飾れるものというのに満足したのはある。
ただぽんと示された場所は場所だけに視線を不躾に向けるわけにはいかなかったけど]
こういうの好きというか性に合ってるだろうね、祖父も木工師だしさ。
[なんて自分のことも少し話ながら、文化祭を巡っていく*]
ー 文化祭 ー
そうみたいです。
[代々伝わるというのがどんなものなのか、その時のひなたにはあまりピンとはきてないのでしたが、後後、この簪にまつわる話をおかあさんから聞くことになるのですけれど、それはまた別のお話]
あ。そろそろ、完売みたいです。
後片付け終わったら、出られますけど、西野さんは、一緒に回れますか?
[文化祭の残り時間は短いけれど、少しは、一緒に回りたいと申し出て*]
[体育館では、軽音楽部の演奏を聞いたりした。
演劇部まではまだ時間があるみたい。]
俺、ロックも好きなんだー。
楽器も楽しそうだねー。
あー。歌いたくなるー。下手だけど。
[そう言いながら、ぴょんぴょん飛び跳ねてみたり。
大学生になったら、ライブハウスとかにも行ってみたいな。*]
ー 文化祭 ー
じゃあ、待っててください。
[しばらくして、閉店の準備に入りました。ざっとだけ片付けて、部員全員が一斉に見学に向かいます。文化祭終了してから、再集合の予定になってます]
お待たせしたした。
[割烹着だけ脱いで、和服はそのまま。ちょっとオトナな感じに見えるかも知れません]
何から見に行きます?
[クラスメートの出し物とか全くチェックしていなかったので、西野さんに聞いてみます*]
― 文化祭@文芸部 ―
じゃ、僕のとこにもいったからあやめさんのとこにもいこっか。
[そんなことから今度は文芸部>>245へと向かう。
壁や窓に草花が咲くように彩られた華やかな展示室だ。
先程の職人気質な工芸部と比べると余計にそう思う。
だがしっかりとみてみれば、その花々は思いの形をしているのだとわかった。
テーブルにおかれた色とりどりの紙とペンがその思いを後押ししているようだ]
こっそり感謝を伝えたりする感じかな。もしくは……
[じっとあやめさんを見つめて、少し照れてしまうからそっと逸らし]
でもまず作品をいていこうか。
[それは窓側にひっそりと置かれていたのを見つけたのか教えてもらったのか。
思ったより文章としてしっかりしていて、自分には書けないなーという感想を抱きながら、
文芸部の人の作品を見ていって、あやめさんの短編>>337を見つける。]
[『黒猫の7日間』と題された短編は、少しだけファンタジーが混ざった現代が舞台のようだ。
主人公の背景が描かれ、その結果ありもしないことを口癖のようにいっていたら魔法によって本当に黒猫にされてしまう話からはじまる]
猫にしか見えない視点かぁ。いや、猫にしかっていうよりは……
[いつも身近にありすぎて気にもしないものが大きな存在として描かれる世界。
普段は冷たい人、お堅い人と思っていた人が、猫にはみせる表情。普段は明るい人が疲れ癒しを求める姿。
人間の顔は一つじゃない。誰かにしかみせない顔と、誰にでもみせる顔。]
顔を使い分けて生きている、それが当たり前なんだけどなぁ。
[相応に誰にでも悩みはあることに触れたのだろうか。最後の主人公の台詞にはそんな印象を抱いた。なんてことをあやめさんに読んでみての感想として伝えつつ]
ミステリー本かぁ。あまり読んだことないジャンルだけどそんな僕からみても入りやすい?
[なんて聞いたりするのであった。]
――文化祭@歴史研究会――
[文字の多さはある意味オカ研と同じ。
おそらく、熱意も同じ。
しかし方向性の違いや伝え方の違いでこんなにも空気感が違うとは、面白くなる。]
なるほど、元は男子校と女子校だったんですね。
それで一緒に林間学校って、普段から会ってるわけではないのですし、ドキドキしそうです。
[そういう視点でも読み進めつつ。
ロマンスとか絶対にあったんだろうなあ。]
えっ、鍵谷先生の先祖……じゃないですよね。
もう歴史に入れられてる先生、すごくないですか。
ふふっ、ふ、……っ、
[おそらく真夜>>399と同じタイミングで吹き出して。
この学校の年間のチョーク消費量、日本有数だったりするんじゃないだろうか。本気で。]
――文化祭@文芸部――
[あっ、そうか。
自分の短編を真夜に読まれるのか。
当たり前といえば当たり前なのだけど、他の誰に読まれるより、ソワソワと落ち着かない気分になる。
きっと彼が読んでいる間>>417は、積まれた短冊の端を整えたり、ペンを揃えたりなんかしていた。
どんな短冊が花を咲かせているかは気になったけれど、その余裕が残念ながらなかったのだ。
真夜の感想を聞いて。]
わたしも、特殊な視界で生きているって思ってましたけど、それも一方的な見方なのかなって。
[黒猫の視点。
慣れない見え方に怯え戸惑い、内にこもってゆく姿は、この視界を得てすぐの自分の投影なのかもしれなかった。
そして、人々に出会い、変わってゆく姿も、また。]
そうですね。
誰にも、色々な顔がある……。
それって別に悪いことじゃないなって。
[ふと息をついて。
感想をくれた彼に、ありがとうございます、と。
書評した作品について聞かれたなら。]
そのミステリー小説は読みやすいですよ。
ライトノベルも書かれている作者さんのものなので、登場人物の年齢層も若いし、タッチも軽めなんです。
トリックを考えずに読み進めても、楽しいかと。
[ここは饒舌に答えるのでした。]
[真夜が紙とペンを手に取る。
彼は誰に、何を書くのだろうかと思って――。]
わたしは、もう、書きました。
そのひとに想うことが多すぎて、何百個も言葉が溢れてしまって――とても悩んだんです。
[ポケットから取り出したのは。
綺麗に四つ折りされた、薄紫色の紙だった。]
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