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>>131 レイ
レイに後ろから抱きつかれ、もともと足元が覚束なくなっていたアヤメはその場にゆっくり崩れ落ちる。
「あたし、あたし……」
「本当はずっと、ずっと知っていたの…毎日、疑惑がどんどん増えていって…どんどん確信に変わっていって…でも、おかしいの…同じくらい…毎日好きになっていって……」
「ごめんね、ごめんねレイちゃん。
無責任で。最後までいられなくて。ごめんね、ごめんね。」
強く握られた手の方を向く。
言葉を発する事はなくとも、彼女が悲しげに瞳に涙を溜めているのが堪えきれずにその背をそっと抱き締めた。
男が俺だけでなければ。もっと強く言えば。
様々な後悔が胸を過ぎる。
だが、今はそれよりセツが涙を流す事が何よりも目に付いた。
守り人の使命を放棄すれば、どんな折檻が待っているか分からない。
だが、それでも彼女と共に蔵に行ける事に安堵もするのだ。
これでいい、とは言えないがそれでも最悪の事態ではないのだとセツの背を優しく摩った。
アヤメちゃんの疑惑が確信に変わったのは5日目の>>5:75で、恋仲に誰を選ぶという質問にソウビが自分を選んだことから。
アヤメちゃんからは、自分と同じ想いをソウビからは感じていなくて、それなのに自分の名前があることに違和感を持って。隠蓑に使われたんだろうってそこで気付いたの。でも同時に、それを嬉しく、意識してしまうアヤメちゃんもいて。
例えば焼きそばを食べるのにセツを誘ったのは、アヤメちゃんなりに2人を応援して行こうっていう行動の現れだったんだけど、おみくじを交換しようとしたりとかかなり相反する行動を取っていて。
諦めたいけど諦められない。言いたいけどセツの影があって言えない、っていうよくわからなくなっちゃっていたのね。
本当は今日ずっと言うタイミングを見計らってはいたんだけど、どうにも時間が迫ってきちゃって言えずにいたら…結局言えぬままに彼らの告白を聞くことになって
アヤメちゃんの心が壊れてしまって
>>133アヤメ
彼女が初めて見せた弱さ。
泣き崩れる彼女を真正面から抱きしめる。
アヤメがソウビに対して好意を寄せたいた事は
分かっていた。
初日、3人で回った屋台の時から、頬を赤くするアヤメを見ていた。
それが実はセツさんと結ばれていたとなると
ショックの大きさは計り知れない。
「ソウビさんは、皆に優しい人。
不器用で目付き悪いけど、本当にいい人だよね」
「謝らないで、アヤメさん。辛い時は頼っていいって
言ってくれたじゃない。頼って、私を。ヤガミさんを」
涙を羽織の裾で拭う。頬に軽く口付けをした。
空樹さんが持っていたお酒の香りが、口の中でしたような気がした。
>>空樹
今のおめえさんはここ2、3日前に比べて。だいぶ人間臭いねぇ?まぁ、拐かされた私はどっちのおめえさんも好きだがねぇ。
「あとね」
抱き締めたまま、話を切り出す。
「明日には、私は・・・いないの。キキョウさんに拐われていかれちゃうから」
「ずっと、傍にいられなくてごめんね。大好きなアヤメちゃんの・・・傍に・・・ぐすっ」
明日、アヤメにもヤガミにも会えなくなる。
その事実に留めていたものが、決壊した。
涙が、止まらない。
それでも、アヤメちゃんが拐われるよりは心が幾分か楽だった。
抱き締めるのをやめて、アヤメの顔を見る。
お互い泣いてひどい顔になっているのだろう。
「大好きなアヤメさん。・・・また・・・ね。」
そういうと撫でられていたヤガミに後を託し、石段を登る。
祭り初日にはこんな石段あってないようなものだったのに、今では長く先が見えないように感じる。
登り終わり、鳥居の近くのキキョウの元へいく。
「キキョウさん、お待たせしました。
・・・寝ましょうか」
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