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「お久しぶりです、パトリック様。
元ケルベロス艇の乗組員のおひとりが、これほどの無様を晒しているとは思い難いものでした♪」
嘲笑う、嘲笑う、黒衣と栄光ある《ケルベロス艇》の意匠を両肩に飾った黒衣の男が。
「あの方の手を汚すまでもないと思いますが、如何なされます?」
床に這い、見上げる。
「確かに当時のあの方は腑抜けも腑抜けで、私(わたくし)めもどうすれば良いものかと思っておりましたけれども、まさか命を狙うとは。
いえ、ケルベロス艇を狙うとはでしたか?」
《トライ》と言われる三つの触腕を持つ汎用機。
それを攻撃機とし更に魔改造した機体が、黒衣の男の傍らに数体見えた。
触腕の切っ先には赤い光が宿り、殺意あるエネルギーが充填されている
「…………。」
「武器商人ラムダ。
なかなか面白いものです。」
それは名前についてか否か。黒衣の男は語らぬまでも。
「ぐっ、」
腹に衝撃を受けた後、頭に衝撃を受ける。
腹部を蹴飛ばされた後、頭に勢いよく足を乗せられたようだ。
「貴方様(アンタ)の出る幕は、ここで終わりです。
精々、あの方に逆らった事を後悔しながら死んで下さい♪」
目の前の赤い光が一際鮮やかに輝く。
「……。」
背中に視線を感じる。何も言わずとも、あの男が見ていることは気づいていた。
「そいつは、宇宙刑務所送りにする。
生き地獄を味わって貰おう。」
「…………。」
その男に、私は何も言えず、ただ、沈黙をするしか無かった。
手足を捥がれ、生きながら裂かれる。それくらいは覚悟していたしガイの様に精神破壊され幼児退行を起こす等の精神破壊は温いとすら思っていたのに。
羨望、嫉妬、そういった言葉で表す事の出来ない感情。
焼け付く様な、落ち着かないものだ。
意識しないまでも証明することで並び立てると或いは思っていたのかもしれない。
並び立てずとも──だ。
[お湯に弄ばれながら、狂気の精は、]
!!ピピピピ!!
[ピピピ!!と何かの電波をキャッチした!
ついでに、飛んできた鉱石もキャッチした。]
ぴっぴぴぴぴ!!
聞こえる、聞こえるぞぉ!
[ぴっぴぴぴ!とノイズが入るのは、狂気の精が口で電波音を出してるせいだ。]
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一応昨夜時点ではあと一人入れればぼっちはいなくなるのではと考えてはいたけどぐだぐだと落ちてしまっていたぐぬぬ
あの男is誰
あの男……って……
ん?貴様は何者だ…いや…その声、聞いたことがあるな…。
[頭に響くノイズ交じりの謎の声、どうやら目の前に眠っているものではなさそうだが、聞き覚えがあったか。]
[シャドームーンと別れた後、あたしは傷を癒した後じっ……くりと風呂に入ることに決めていた。
怪我じたいはすごい装置の力で治るが出血まで元通りというわけにはいくまい。
労りは大事だ。それにすっごく疲れたからね!
この基地は衣食住にも気を配っている。
寝床がいいのはもちろん風呂場だって綺麗でデカいのだ。
あとちゃんと男湯と女湯に別れている!]
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