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ツナサンドだと玉葱とか混ざってる?
人間用だと味濃くない?
などなど考えてしまってね……。
ブリ大根を荒らさなかったのも、その辺りを考えてのことだったり。
解した唐揚げ(衣なし)だったらいける気がする。
つみれは何つみれだろう(探しに行った)。
[彼が、ぺるに会ったのは、ある雨の日。
陰鬱な暗い陰った日のこと。
どこをどう歩いてやってきたのか、自分でも覚えていない。
気付けば、列車に乗り、降りた先がここだった。
失ったものの喪失感に、その時も呆として、周囲に何があったのか、もよく見ずにいたが、
墓地に降りたのは、その時の気持ちにお似合いだとでも、思っていたのかもしれない。]
[傘をささず歩いた先。
服は濡れるし、髪の毛も体だってびしょ濡れだ。]
[体温を奪ってゆくばかりだが、そうやって自分を損なう行為が、空白を紛らわしていた。]
『みゅう』
[雨の中、だというのに鳴き声が聞こえた。
微かに感じる足元にあたる感触。
下を見れば、一匹の猫が身を寄せていた。]
[顎の先から、雨の雫が滴る。]
……、
[そのまま歩けば、また纏わり付く感触に、また止まる。]
『みゅ』
[歩く邪魔だと、そう言い追い払えも出来た。
だが、彼がしたのは、頭のどこか冷静な部分が働いたのか、雨宿り出来る建物の方へと向かうこと。]
雨の中で、こうやって付き纏うのは、馬鹿のやる事ですよ。
[雨の中で歩く人物に馬鹿呼ばわりされるのも、ぺるの本意では無かったろうけれど。]
[軒のある建物の壁に凭れ掛かり、空を見上げ、下を見る。
彼と猫から滴った雨の雫が、水溜りを作っていた。]
[何処からともなくハンカチを取り出せば、身を屈め、ごしごしと、ぺるの濡れた毛を拭いてやった。
あらかた拭き終わると、そのまま雨が止むまで、壁に腰をつけた三角座りで、雨烟り灰色の景色となった公園墓地を眺めていた。]
[それが、ぺるとの出逢いと言えば、出逢いだったろう。*]
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リリにゃんは、こう……赤ログがあるうちに遭遇したかったんですよね()。エピではもう帰るぞターンだし、ハマチさん遭遇とか思うと、どうなんだろうなあ時間。
(もっと冒頭から来ることが出来ていれば!)
[ここは広い墓地。中にはさほど整備されていない区画もあって。そんな場所をずんずん進んでいく。
墓の置かれていない石台をまたぎ、ここには珍しい卒塔婆が倒れ込んでしまっているのを掻き分けた。
気が付けば走り出している。何かに取り憑かれたかのように、二度とは戻らないあの時間を取り戻そうとするように。
いくら進んだでしょう。ふと我に返る時がやって来る。]
こうしていると、子供の頃を思い出すね。
[そう呟けば、またはっとする。]
あたしって、何者なんだろ。
[美夜子を演じきれないのに、ずっと紛れ込んでいた。
かといって、本物の怪異ともなれなかった。
周りにはいつもと同じ時間が流れていて、誰もあたしには気が付かない。]
中途半端だねぇ。いつだって勝ちきれなかった、あたしにはお似合いさ。
結構な事じゃないのさ。あたしはソフトクリームならミックス味が好きだし、だから中距離なんて選んだんだ。
[自嘲的にそう納得させようとした。
けれども、本当は分かっていたのです。]
あいつの姿を、思い出の場所を探していたのは。
失った時間を取り戻したかったんだって。
まだ、ちっとも折り合い付けられていなかったんだって。
へへっ、こりゃああいつも呆れるね。
[ついにはその場へ立ち止まる。
いざ立ち止まってみると、これまで見えなかったものが見えてくる。
こうしてみれば、猫じゃらしって墓場に多い。]
案外、猫が寄りつくのはこういうのが理由なのかも知れないな。
[猫じゃらしをそっとつついてみれば、猫の毛並みと似た感触を味わえる。]
そういや、あいつと初めて出会ったのは。
この先のベンチだったっけ。
[暫く走っていたからか、腰がピリリと痛んだ。もう二度とは治す事のできない、この痛み。
そこからはゆっくりと歩を進めた。
そろそろ限界。どこか休める場所を。]
隣いいかい?
[ベンチに辿り着けば、雨も降っていないのにフードを被った人がいて少し戸惑ったけれども。背に腹は代えられぬと、あまり広くもないベンチに相席するのでした。*]
[ぺるへの恩返し。駅長さんが
素敵な事を思いついたのだけれど、
猫について知っている事と言えば、
撫でたり遊んだら喜ぶくらいで、残念ながら
さっぱり思いつかないのだった。
美夜子さんは、猫の気持ちになって考える、と身軽に、
隙間道へと入り込んでいった。
そう、猫は気まぐれに細い所へ入り込んでいって、
何処にでもいってしまうから、もし危険な物があっても
寄って行ってしまうかもしれない]
……ぺるへの恩返しは、この公園墓地を守る事だったり、
忘れないようにする事、かな……?
[誰とはなしに呟いて。お墓に来た時にゴミを拾うとか、
自分にできそうな事を考えてしまうのだったけれど]
──路端のベンチ──
[それは、よくある話と言えばよくある話だ。]
[家族が闘病の末に命を儚く落とした。
体は動かなくなり、五感の機能も喪われ、最期は意識は朦朧曖昧で、ぷっつりとこの世から旅立つこと。
それは、生きる上では辿り着く最終地点であり通過点だ。]
[聞いていたから。
覚悟をしていたから。
何時か、その日が来る。]
[その日を遅らせ、治癒を望んではいたけれど。]
[ただ、例えようの無い、星が圧潰して消えた後の空白のような、穴がぽっかりと空いたようだった。]
[そこにあったものが消え果て、虚無に、重たく見えない重力のある、熱の無い熱に変化したような、そんな例える術の無い穴。]
[へらり、としたような薄く浅い笑みを浮かべる。
見える太陽ですら忌々しく思えるのは、どうしようもない。
きっと、何年経っても、穴は塞がらないだろう、とも思えた。]
[ふたりきりの家族だった。
病弱な身、徐々に身体が壊れてゆく、難病、不治の病。
進行を遅らせ一時はよくする事も出来たが──]
[ずっと傍に付いていることはしなかった。
その病院の環境が一番だったし、何より病を治す方法を調べ続け色んな場所にも行けば、試行錯誤の為のものも、仕事もあった。(それらを今となっては言い訳に感じてしまっても。)
高額な入院費は、特に苦になる訳も無く。
何だって、出来ることはした。傍にずっといる事以外は、だ。
特に不満らしい不満を口にする訳ではなく、来れない事に文句やちょっとした我儘を言われたって、かわいいものだった。]
全く。
これ以上無い環境だったじゃないですか。
やり尽くした、手を尽くしきった、そうでしょう?
[片手を顔にあてた侭、自身に話しかける。
リミットの時間のある限り、やれる事はやったのは、自分が一番知っている。
それでも、他にやりようはあった筈だと、終わってから内から囁きが聞こえ、囁きがじわじわと苛む。]
[一度、結果が出ないと何が悪かったと省みれない場合だってある。
終わってから初めて、思う事もある。]
何が、不満だっていうんですか。
傍にいれない人物になったのは、分かってのことで。
それに、居れない分、埋めてくれる人は居たでしょうに。
[支離滅裂になりそうな思考を留めるので精一杯。
何かをしていれば気は紛れる。
ひとりでいると、いけないのは分かっている。
けど、この穴は塞がりそうには無かった。]
[日常でやる事はあるし続いている。
周囲へ心配をかけたのか、無駄に酔わされて、潰されて、強引に泣き言を引き出されたりもした。
────そんな取り留めのない思考を繰り返していた所だったか、声がふいに掛かったのは。]
恩にきるよ。
[言うが早いか座ろうとするが、ほんの数メートルが遠くに見える。
どうやらランニングハイになっていたらしい。古傷の悪化にちっとも気が付かなかった。
大丈夫さ、きっと暫く休めば良くなる。
ゆらゆらと蹌踉めきながらベンチに近付けば。
最後には座りきれずにその場へと崩れ落ち、一度空を掻いた左手でベンチを揺らした。]
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