1925 【恋愛村：神楼学園高等学校１５】Ｒ１５
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【恋文】 編集委員 桑島大樹
え、あ……。
[差し出されたスプーンが、彼女が使っていたものなのは知っているし、知っていると知られている。
それでなお差し出して来るのだ…今までかき氷で体を冷やしてきたのが元に戻ってしまった。]
【恋文】 編集委員 桑島大樹
それじゃいただきます…
ん…
[冷たさを感じて、そのあとに広がってくるもの。]
理世さんの味がします…
シロップって、原材料は同じという話を聞きました。
赤い色とか香りとかでイチゴ味に感じるのだそうです。
だから…僕には理世さんのとしかわからないです。
【恋文】 編集委員 桑島大樹
……。
[口をつけたスプーンが返っていくのを見やって。
きっとまたそのまま使われるのだろうかとかそんなこと考えたり。]
僕のも試しますか？
本当に色も香りもついてないシロップだけですが
[自分のを掬うと、彼女の方にスプーンを差し出した。*]
【恋文】 編集委員 桑島大樹
― 家 ―
理世さん…
僕は、そのハッピーエンドを望んで良いでしょうか
理世さんと、そうなりたいのです
『ふたりは幸せに暮らしました』って伝えられるぐらいに。
[ソファーから少し身を起こし、顔を寄せて目を合わせてから、望みを告げた。*]
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