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٭❀*日記٭❀*
さいあく。朝の集まりにねぼうしてしまった。
おかげで、新しい子が入ってきたことを一番最後に知ったし、スフレがいじわるして来た。
でも、ほんとは私が一番最初に知ってた。誰かが来たこと。
あと、スフレが私のこと、変なふうに新しい子━━クッキーに吹聴していたみたい。
まったく!軽薄なおとなは困るわね!
夜に、ワッフルの頭をなでさせてもらったわ。相変わらず、ふわふわで、触り心地のいい髪の毛。
自分の髪も気に入っているけれど、ああいう髪も素敵だわ。
そうそう、チョコレートは、今日大切なひととお食事する夢を見たんですって。すてきね。
わたしも、先生に夢の中だけでも会えたらいいな。
『おかしのいえ』運用方針について
食用人肉(以下人肉)を飼育する施設については、クローン人間《No.11》シリーズに任せるものとする。
甘味を感じなくなった人間を譲り受ける、または買い取り特殊な合成食料を与え続けることで『極上の甘味』へと作りかえる。
・極上の甘味、及び人肉は死亡後から強い香りを発するため即時に出荷すること。
・人肉同士で食らい合わないよう、十分に注意すること。
・正常な味覚を取り戻した場合、人肉とはなれないため処分すること。
──*──────────────*──
夜の交流時間が終わって、部屋に戻ってきました。賑やかな空間から、ひとりぽっちの静かな空間に移動するのは、何度体験しても慣れないものですわね。
今日の夕ご飯はカレーでした。スパイシーな味付けで、舌が少しだけヒリヒリしてしまいました。けれど、きっと美味しいに違いありません。いつか、味覚が戻ったら、もう一度食べてみたいですわ。
…嘉永の作るカレーが、少しばかり恋しくなりましたの。パパも、ママも、嘉永も、元気にしているかしら。
そういえば、もうすぐ嘉永の誕生日ですわね。手紙を送りたいのですけど、しょくいんさんは許してくれるかしら……
嘉永の60歳のお祝いですもの。直接顔を見ることはできなくても、お祝いをしたいですわ。また今度、聞いてみましょうか。
それから、今日の夜は、ケーキさんとお喋りをしました。
ケーキさんはお優しい方ですわね。私の為に席を空けて下さったんですの。いつか、味覚が戻ったら、彼とも食事をしてみたいですわ。
お茶会にケーキは必要不可欠ですもの。いつか、私のお家にお招きして、一緒にお茶会をするのも楽しそうですわね。
あぁ、もうこんな時間。
そろそろ寝なければ、明日の朝ごはんが食べられなくなりますわ。
それでは、今日はここまで。
おやすみなさい、また明日。
──*──────────────*──
✼ ✼ ✼ ✼ ✼ ✼
パタン、と日記を閉じる。
寝る支度の整った姿で、彼女はベッドに潜り込んだ。時刻は3時を目前としている。そろそろ寝なければ明日の朝起きられなくなるだろう。
「………おやすみなさい。良い夢を。」
いつもと変わらない挨拶を、1人しかいない空間に投げかけた。返事はもちろんある訳がなく、ただただ静寂が返ってくるだけだった。
瞼を閉じ、夢を見る準備をする。視界が闇に覆われて、秒針の音が心地よいリズムを奏でていく。
1…2…3…4…………
だんだん音が遠ざかる。
あぁ、今日がまた終わる。
おやすみなさい、▒▒▒。
良い夢を。
✼ ✼ ✼ ✼ ✼ ✼
「……!!なぁに?これ!とってもおいしいわ!」
庭園の真ん中にあるガゼボの下で、小さくて丸くてカラフルなお菓子に私は夢中になっている。
「それはマカロンというお菓子です、お嬢様。」
私の為のミルクを入れながら嘉永はそう教えてくれた。
初めて食べるマカロンに、私は夢中になっていたっけ。
「へぇ!マカロン!マカロンね!おぼえたわ!
ねぇ、ねぇ、よしなが!こんどのパパとママのおちゃかいでも、このおかしをだしてほしい!」
「えぇ。お嬢様が望まれるのであれば、お茶会のラインナップに加えておきましょう。」
「ありがとう!よしなが!とってもうれしいわ!
わたし、このおかしがとってもだいすきになったわ!いままでたべたおかしのなかで、いっちばん!!」
満面の笑みで口にマカロンを頬張っていく。それを少しだけ苦笑しながら嘉永は見守ってくれている。
小さな私と、嘉永の思い出を見ながら、
深い深い暗闇に、意識がゆっくりと落ちていく。
落ちながら考えた。
きっと、さっきみた映像は、マカロンを食べすぎてメイド長に嘉永共々怒られた思い出だったんだろう。きっと。
あの時の嘉永の顔は今思い出してもおかしくなってしまう。もちろん、メイド長の怒り顔もおかしかったけれど。
なんて、くすくすと笑って、幸せな思い出に浸りながら、私は意識を手放した。
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457ptを残してなんとか終われた!!休みだからってこんな時間まで起きてるもんじゃないね!めっちゃ眠たい!!!7時に起きられるかな……目覚まし頑張ってね……
🍅推しはティラミスです。
・顔が好き
・私がスイーツの中で一、二を争うくらいティラミスが好き
・文章の感じも好き
・顔が好き
・顔が実在する推しに似てる
・顔が好き
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