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[曲が始まったら、胸が圧し潰されるような気がして。
一葉が泣いてるような、悲鳴上げてるような気がして。
周りの皆がすごい興奮して、飛び跳ねてんのに。
突っ立ったまま、じっとステージの一葉を見てた。
保健室で初めて話した時の事を思い出してた。
飯食った時泣いてた。
思い返せば一葉はしょっちゅう泣いてばっかりいる。
だからこの曲も、タイトルは物騒だけど、泣いてるように聞こえた。]
[一曲終わって、周りの興奮冷めやらぬ中、そっとステージを離れる。
周りの皆は興奮に頬を蒸気させて、『伝説を目の当たりにした。』とか話してるヤツも居た。
ステージの袖の方に行って、学生にもみくちゃにされてる一葉を見付けた。
我先にと話しかける生徒達の目は輝いてて。
俺はそれをじっと見てて。
一葉がこっちに気付いたら、よっと手を挙げてみせただろう。*]
ありがとう、みんなのお陰。
[>>2750 脇坂くんに、今日だけの魔法をかけてもらって。
ミコトちゃんに、陽光ちゃんに…みんなに。これを選ぶのを手伝ってもらって。
そうして、今ここにいるんだなぁって思うとちょっと感慨深くなるように思われた。]
……まだ時間はあるけれど、行くの?
[香西くんは他の人と踊るんじゃないのかな、と考えた上で。
香西くんに私と踊るのを最後にして欲しいとか言ったわけじゃないから、特に意味のない問いかけかもしれない*]
[ 優滉と手を取り合い、向かい合い、ちょうど始まったワルツを踊る ]
藍葉くんとだと、身長差がちょうど良くて踊りやすい。
[ 身長を考えて、踵の低い靴を穿いて来た。ドレスと一緒に借りられたから ]
クラスメイトとダンスを踊っているなんて、変な感じです。悪い気はしませんが。
…………けっこう知られてるの。
[まだ挙がっていない、自分を表すファクターはどれだけあるだろう?
むしろだいたい言い当てられているような気がする――あとは、自分の知らない自分を掘り起こすしかないのかもしれない。]
快斗さんのことは……声がやさしいことと………………
とても礼儀正しくて、でもちょっと強引に行こうとしてるとか。
…それは別にイヤじゃないの。
反対より良いと思うの。
[なんて話しつつ。]
――事前にする約束だったら、ダンスと同じようなこと言ったと思うの。
[握られる手の強さを感じながら歩き出せば。
連れ去りたい願望を漏らす快斗(>>2754)にそう答えた。*]
── ライブ後 ──
[ ギャラリーは2種類いた。
資門中出身者とそうでないので、大体が分かれた。
資門中出身者は、ほとんどが遠巻きにして、一葉を見ていた。「まさか」「ありえない」的な反応が一般的だった。
それ以外の生徒は、一葉の中学時代を知らないので、気安く近づいて来ては、何かを話そうとする ]
ウザい。
ウザい。
ウザい。
ウザい。
[ 別にみんなに注目されたくて舞台に上がったわけではない。ただ、戦いに来ただけだ。
自分に──── ]
すまない、通してくれ。話はあとに。
[ そう言って、人をかき分け、余一 >>2758 の元に行く ]
どうだった?
[ 周りのギャラリーを引き連れて余一の元に行く羽目に。
だけど、今度はキレずに、我慢している ]
[可愛いと言われるとほんのり頬が紅く染まる。
友達に言われるのとも、家族に言われるのとも違う。初めての感覚。]
うん、よろしくね?
[照れくさそうに笑って、差し出された右手に自分の左手を重ねる。
大きな手を強く握って、一歩後ろを歩く。
私はダンスは得意とは言えないけれど、ナスくんとひかりんが私に魔法をかけてくれたから、きっと大丈夫。]*
[ロビーで他の面々がそわそわと出ていくのを見ていくたびに、自分自身もぞわぞわして。無限にネクタイを締め直していたりしていた。
だから、……最後の一度を、だなんて待つのはやめにしようと思う。
けふん、と空咳をひとつしてから、ひよりを覗き込むように]
最初の一番「も」踊ってくださいませんか、お姫様?
[そっと片手を差し出した。
……なお、蛇足だが既に穂乃果と踊っていたというなら、最初の頭に(男子で)がつくことになる*]
[航くんがなんだかおかしい。>>2751
いつもは年相応な男子っぽさもありながら、一本芯が通っている故の余裕さを纏っているというか、泰然自若としているというか、そんなイメージなのだが。
今日はそれとは違い過ぎる。
もしかして、ダンスが激苦手とかなのだろうか。
自分が期待する答えとは敢えて別の方向に思考を持っていく安全策をとった。]
じゃ、じゃあ、遠慮なく踏む!
転びかけたら支えるの、頼みます……!
[それもおかしい。
お互い緊張して、変な調子だ。]
気を悪くする要素なんてないよ?
航くんが言ってくれる言葉って、お世辞とか、変な裏の意味とか、そういうの感じないから。
素直にうれしい。
[実は彼の誘いを受けてから6(10)人ほどに声をかけられたが、すべて断っていた。
その人たちは、今までの人々と同じだと感じたから。
目立つ外見の自分を隣に置くことを、一種のステータスのように感じる、そんな考えの人。
悪いことだとは思わない。
でも、自分は、それが悲しかった。
今隣にいる彼は違う、そう、思う。思いたい。
なんでこんなにも願おうとしているんだろう、不安と期待とが入り混じるのだろう。]
[だめだ、だめだ。
いつもの自分なら、こんな時は笑うだろう。
せっかくの機会なのだから楽しく始めて、楽しく終わらせないとね。
微笑みを浮かべる。
嬉し気に、はしゃぐように。
それは決して嘘じゃない。
ただ、不安を隠しただけ。
繋いだ手を、ぶんぶんと揺らしてみせた。]
さ、踊ろう! 航くん!
[その時流れだす曲は、果たして。*]
−軽音のライブが終わったあと。−
[隣には寅くんはいたのか、それとも1人だったか。
私はそのYouTubeの動画を知らないから、周りが騒ぐ意味があんまりわかってなかったけれど、その歌に彼女が何かを乗せて、何かを伝えようとしたことだけはわかる。
それが悲しみなのか怒りなのか喜びなのか、分からないのは私が彼女を何も知らないからで、多分何も知らなくても世界は上手く回っていく。
そしてきっとその彼女が伝えようとした相手は...私じゃない誰か。
彼女のその様に言葉は無用。
歓声に包まれる会場の中で、静かに尊敬の念を込めて拍手を送ったのだった。]**
/*
何故かダンス前にいつも不安がっている気がする私のPC……いやほら、好きって言われてない状態でダンス誘われて、自分も相手を好きになりかけてたら、期待しちゃいつつ不安になるかなって……
神楼のまだ好きって言っちゃいけない決まりごとはとても良いと思います。
[ 今年はパプリカとかかかりそう、と思っていたら、聞き覚えがある曲が聴こえてきた ]
えーと、どこで聴いたんでしたっけ。あ、お嬢様がヘビロテしてた曲でした。
[ ぽん、と手を打ち鳴らす。歌っているのが誰かは気づいたし、聴き慣れた曲と同じ歌声だったけれど、一葉に詮索したり、サインを強請ったりはしない。
お嬢様は硬派なファンだし。
それに、有名人を初めて見るわけではないし、例え何者でも、特別扱いをするつもりはない ]
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