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………おう。おやすみシズク。
ミライも……やっと俺、お前達と同じ気持ちになれたなって思ってたのにな。
(静かにあたま夜中で今夜の襲撃先を考える。確かにひびきは今日の切れ味が悪い、気はする。マコが本物であればだいぶ俺たちの中では優位な立場になれるかもしれない。
可もなく不可もない、強いていえば他よりは先に食っておいた方がいいのがミサ、ヤクモ。これはシズクに賛成だ。言ってしまえば無難な2人か。)
(あと、みうか。……ミウの態度は妙な気はする。意見が強いのは昔からだったか?アオイを護衛したことで、狩人としての自覚を持ったから発言に強気さが伺えるとも取れる……って、考えすぎも良くない。)
あー……責任重大かよ……でも、アイツらも通ってきてる道だもんな。
──気付けば、当たり前の様に疑っていた。あれ程までに、皆の中に絆を壊す者などいないと思っていたのだが。
どろりとした感情を抱え込んだまま、シオンは目を閉じた。
深い闇が。この感情を包み隠してくれると思いながら。
………決めた。今回はマコを襲う。懸念すべきは狩人だな。
狩人は今夜、霊能者候補を守るかもしれない。……ミウが狩人だとしたら、変な話アオイは守りそうにないが。
これで失敗しても、許してくれよな。シズク、ミライ。
サヤちゃん…
[サヤが眠ったことを確認したアリサは、恐る恐るサヤに近づき抱き上げた。祈るように眠るサヤを、集会所に用意された布団に寝かせ、そっとその涙を拭った。]
>>383 ミライ
「───っ」
ミライに怒鳴りつけられて、思わずミウは肩をびくりと跳ねあげます。そして続いたミライの言葉に、ミウは思わず大きく目を瞠りました。
「…………なに言ってんの? ミライ……」
──いじめ? このクラスで?
ミライがミナミに当たりが強く感じたのは、気のせいではなかったのでしょうか。朝方にミライが誰かの下駄箱の前にいたのは、秘密にしてと言われたのは。
「ミライ、何……? なにそれ、ミウ知らない……。違うもん、ミウはクラスのために頑張ってるんだもん……」
言うべきことが喉に一気に迫り上がってきて、結局何も唇は紡げなくなる。
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