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ふふ、えへへ。
ねえ、あたしの大切なお友達。
メロンちゃんとは沢山おしゃべりしたけど、クランベリーちゃんも一緒に頑張ってくれてたんだね。
メロンちゃんに、クランベリーちゃん。
他のみんなはお人形さんになっちゃったけど、これでたくさんお友達ができた。
…
……
………これでよかったの…?
「ええ、ええ!私の大切なお友達!
レモンちゃんだけじゃなかったのね。
クランベリーちゃんもいてくれた。
……ほかのみんなとも仲良くしたかったのだけど…
みんな、しゃべれなくしてしまった
……レモンちゃん、寂しい?」
そんなことない…!
あたしはあたしの大切なお友達がいてくれればそれで幸せ。さみしくなんか…ない。
でも…お人形さんのみんなも、それぞれに大切なお友達がいたのかもしれない。
あたしはお友達とお話できなくなるなんて嫌。
だから今日までがんばったのに…。
なんでこんな気持ちになるの…?
またわからないことが増えちゃったよ…。
−−お菓子に囲まれた不思議な国で、
ネズミの王が覇権を握る。
お姫様の願いも届かず、
この場に集った夢飴の兵たちは皆ネズミにされてしまった。
ぽつ、ぽつ、と人形にされた飴玉たち。
仮の姿を象った飴玉に、悲しみも喜びも浮かびはしない。
縫い合わされた笑顔の形で、眉も唇も視線も微動だにしないで、ころころと人形として転がっていた。
ぽてり、と。
レモンとメロンの間に、緑色の人形が落ちる。
風か何かが運んだのだろうか。
嘘のようなほんとにベッドの、シュークリームのガワが、はだけられた布団のように放り出されていた。
きっと、その人形が寝ていたところから、ごろんと転がり落ちたのだろう。
人形なのに。
人の姿をした飴玉でもないのに。
緑が映えるその人形は、何かを言いたそうに、
きっと、二人の間に落ちた。
「私にとってのレモンちゃんがみんなにもいるかもしれない…?」
思い出すのはお姫様を人形にした時のドルチェやミルクを人形にした時のカシス。
レモンが眠らされそうになった時、私はとても怖かった。その恐怖をみんなは味わったのだろうか。
俯いて考えていた時に落ちてきたのは……
「……ライムちゃん?」
ライムちゃんのお人形さん…。
…お人形さんは何かを考えることが出来るのかな。
誰かと心を通わせることが出来るのかな。
あたしは、自分の勝手で、みんなの大切なものを奪ってしまったのかな…。
ライムちゃんは今何を考えてるのかな…。
「私は、2人が決めたことに反対はしないよ。……仲良くなりたいのに、慣れない気持ち、わかるから…」
(どうしてわかるんだっけ……)
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