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おひめさまを探すと、人集りがみえた
様子を見れば、探していた人物の姿が
「シュガープラム…!」
かけよろうとするとワタワタと不安げな顔を浮かべている少女が「まだお人形さんなの?」と青い少女にきいていた
まだ、人形?
人集りをかきわけ、愛しき人の姿をとらえる
不安げな顔を浮かべる少女が抱き抱えている彼女は、眠っているだけのようだったが、起きないようだ
どうしたらいいのか、と少女は問う
そして青い少女はこう答えた
「ちゅー。だよ」
たしかにそういった
不安げだった少女はたちまち頬を赤らめる
本当なのか、と疑いもしている
…いや、きく前に確かめるしかないのだろう。
人集りをぬけ、愛しき人の前に立った
>>72
「えっ…?」
チョコレートの香りが強くなる
そしておひめさまと自分の前にはおうじさまかもしれないと言っていた人物の姿だった
「…あ、あなたが……?」
おうじさまなの?
そう言いたいのに何故か言葉がでなくて
おひめさまを抱き抱えている手が、震えた
>>73
「君は…?」
少女はまた不安そうな顔になる
しかし、身につけているものでわかった
彼女はこの世界の、おひめさまの従者なのだと
「……君が、シュガープラムをまもってくれてたんだね。
僕が、ネズミの魔法で人形にされてしまい、いなくなってしまってからこの世界をまもっていてくれたシュガープラムのそばにいてくれたんだね」
>>74
その口調からして、ここの世界のものだとわかった
そして、おひめさまの名前を発した途端にほのかの甘い香りがただよう
愛し合うおひめさまとおうじさまはお互いの名前を呼び合うと、甘い香りが漂い始めると、パルフェからきいたような気がする
本当に香っているかはわからないが、確信した
彼が、おうじさまなのだと
「…おうじさま、助けて……!
おひめさまに、ちゅーを、して目覚めさせて…!」
>>75 >>76
2人の表情から伝わる、寂しさと涙と不安な表情
嗚呼、そんなに自分は愛しき人を悲しませてしまっていたのかと、改めて感じた
従者の助けを求める声に頷き、そっと愛しき人の白い肌に手を触れる
「…ごめんね、シュガープラム
君のためにと、君を想って僕はネズミと闘いにいったのに
かえって君を哀しませてしまった。
それでも、この気持ちは変わっていない。
愛してるよ、だから目を覚ましておくれ。」
ゆっくりと目を瞑り、唇を愛しき人と重ねた
ゆっくり、ゆっくりと閉じられた長いまつげが上にあがる
眩しいのか目を細めるが、視界に入った愛しき人の姿を見た途端、大きな目をぱちぱちとさせてはニコリと微笑む
ー嗚呼、エクレール。
ー私、ずっと待っていたんですよ、貴方のことを、ずぅっと
上半身を起こしおうじさまの背中に手を回し、ギュッと抱きしめた
ふわり、ふわり
彼女たちのまわりはチョコレートと甘い砂糖菓子のにおいが漂った
>>#3
「ごめんね、シュガープラム。
僕のことをずっと待っていてくれてありがとう。
そして僕のことを愛してくれていて、ありがとう。
もう、はなさないしはなれないよ。ずっとね」
愛おしくて表情が和らぐ。
目の前の愛しき人も愛おしい表情を浮かべていた
>>77 >>#3
「おひめさまが…起きた…!!」
愛おしそうな表情を浮かべる2人をみて、握っていたミントの手をとる
>>75 ミント
「ミント!おひめさまが…!!」
嬉しくてぽろりと涙がでた
久々の雫型のグミの涙だった
「さて、君たちはたしかこの世界に迷い込んでしまったんだよね。」
感動の再会をしたいところだが、先程のレモンの話をきいて放ってはおけない問題だと思った
「きけば飴を舐めていたというじゃないか。
この世界の言い伝え。飴を舐めてここにきた者達の条件は、元々は人間の世界の住人であるということ
このままでは、君たちはずっとこの世界に居座ってしまう。
それは僕たちにとっては嬉しいのだけれど、人間の世界にいる君たちにとってはよくないことなんだ。」
「それに、言い伝えによるといれる期間は8日。
君たちが来たのは1週間前。
折角、君たちのおかげでネズミと和解できたのだが…もう時間もないみたいなんだ。
君たちを元の世界へと戻させなければならない
戻す方法は僕とシュガープラムがいれば、きっとそれはできるはずだから。」
>>81
「えっ…?」
喜んだのもつかの間おうじさまから聞き捨てならない言葉がきこえた
戻す?どこへ?元の世界って?飴を舐めてここにきた者達が?
それはつまり…
「…ミントも、元の世界に…いっちゃうの……?
そんなの…」
そんなの、いやだ。
わかってる
ミントはきっと別の世界からきたことも
もしかしたらいつかは別れが来ることも
でも、そんなの突然すぎて
「やだ、やだよ…
ミントと折角仲良くなれたのに…」
ぎゅう、とミントを握る手が強くなった
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