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ノエルさんに御守りを返そうか悩んだが、結局内ポケットにしまったまま戻ってきてしまった。
そのことをふと思い出して、そっと服の上から手を当てる。
「………」
今更、実感が湧いた。もし僕たちが勝って願いの小瓶を手にすることがあっても、彼女の犠牲で成り立つそれに叶えてもらう願望に価値はあるだろうか。
例えそれで僕と妹の悲願を果たしても、幸福だと思えるだろうか。
血なんてどうでもいいと言ってくれた彼女の涙も、僕を励ましてくれたシュウジさんの言葉も、僕の存在が消えればすべて無に帰す。
彼らの気持ちはどうなるのだろう。
あまりに大きな虚しさが、僕に絶えず囁きかける声を掻き消していた。
けれどそれでも、もう抗えないのだろう。血だけではなく、彼ーーネモの声に。
日ごと僕は蝕まれていった。
最初は狼に怒りを覚えるばかりだった。
次に、罪悪感が薄くなった。
そして、彼らの手助けをし始めた。
遂には昨日ーー僕も自分の手で、他者を壊したいと思ってしまった。
彼女が殺されても、僕は狼を恨んでいない。
悲しかった。それはもう、あの声が聞こえなくなるほど。レヴィン・メルゼブルクのことは、何度恨んでも足りなかったけれど。
それが僕が後戻りできない何よりの証拠だろう。
僕は今日も、彼らに協力するのだろう。
アデリーナCなら駄目なんだよな。
そしてその可能性は高い。ピンポイントでギルバートを襲撃できたんだから指示があったんだろう。
なんかいうこと多くてすっかり抜けてた。1時に寝落ちた罪は深い。
自分狼主張するしかないかな。
アデリーナCだったら最後の霊能どこいったって話になるけど、惑わすのそこしかない。
……けどまぁ、無駄かなぁ。
「改めましてーートッドさんとアデリーナさんの結果を聞きました。トッドさんが本物であるなら詰みですね。今日はアウローラさんを処刑し、占いはベガさんにすればいい。
ただ、もし狼がミトさん、アウローラさん、アデリーナさん、そしてベガさんが狐の場合、トッドさんが夜の力を暴いてしまうと最後の一手が足りなくなってしまいます。
……一応、トッドさんが本物でもアデリーナさんが偽物の場合はありますよね?」
それぞれの場合分けをしながら僕は話し始める。
「その最悪のケースを考えて、ベガさんではなくアデリーナさんを占うのもありかもしれません。アデリーナさんが夜の力を有している可能性もありますが、二人を比較した時に能力者として表に出ている彼女の方がその線は薄いかと。」
それから、アウローラさんが喋っている内容を再生して聞き始める。
アデリーナにゃんは狐はあんまり考えてないにゃ。
レイコを殺したタイミングでトッドに結果を合わせる必要が全くないからにゃ。
無難に狂信者でいいと思うにゃー。
「……問題は、レイコさんが本物である場合ですね。」
自分が書いたメモを確認しながら、アウローラさんの話を聞いて静かに溜息をつく。
「レイコさんが本物の占い師である場合、霊能者はギルバートさんとエーリカさん。彼女の結果からミトさんが狼であることが確定し、トッドさんとアデリーナさんの結果はどちらとも偽りとなる。
つまるところ、私とシュウジさん、リコッタさんの潔白は証明されず、ベガさんとアウローラさんを加えた5人も犯人候補となります。」
さすがにここは仲間を売る場面ではないだろう。
だから、トッドさんが偽物の場合はアウローラさんは犯人ではないのだろうと思った。
つまり、シュウジさんとリコッタさん、そしてベガさんの中にーー。
「ライさんとノエルさんが狂人と狂信者なんてことがあれば、まだ希望はありますが……さすがにそんな虫のいい話はないですよね。少なくともノエルさんは、こちら側の人間に見えますし。」
それに、そうなると能力者だと嘘をついているのが狼二人ーーもしくはどちらかが狐ということになってしまう。
/*
アイザック(狂信)
ギルバート(霊能)
アウローラ(狩人)
アデリーナ(狼)
ノエル(狩人)
エーリカ(霊能)
シュウジ(狐)
ミト(狼)
レイコ(占い)
ライ(狩人)
トッド(狼)
リコッタ(C狂)
ベガ(狩人)
ヒューズ(公証人)
亡霊(求婚)
こんな感じかな。
*/
「念のため伝えておきますが、アデリーナさんの真偽に関わらず、求婚者は亡霊の彼だと思っています。」
レコーダーに付け足してから、僕はもう一度だけ口を開いた。
「アウローラさんを信じるかどうか考えるうえで、誰がどの能力を持っているのかも一度全部考えてみようと思います。それでーー言う必要があるか考えましたが、皆さんの判断材料も増えるように、一応これも付け加えておきますね。
【私は狩人です。】」
「この力を得てからトッドさんを守り続けています。理由は、夜の力を暴くことができる力を持つ占い師を守るべきだと思ったからです。そこでトッドさんとレイコさんを比較して、本物に見えた彼を選びました。」
僕は言いながらトッドさんを一瞥する。
「ライさんが処刑された翌日と、レイコさんが亡くなってからは少し悩んだのですが……結局今も彼を守っています。ちなみに、この力が本物であるかは分かっていないので、闇狩人である可能性は残っています。」
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