情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[47]
[48]
[49]
[50]
[51]
[52]
[53]
[54]
[55]
[56]
[57]
[58]
[59]
[60]
[61]
[62]
[63]
[64]
[65]
[66]
[67]
[68]
[69]
[70]
[71]
[72]
[73]
[74]
[75]
[76]
[77]
[78]
[79]
[80]
[81]
[82]
[83]
[84]
[85]
[86]
[87]
[88]
[89]
[90]
[91]
[92]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
>>260 レモングラス
[レモングラスに手を引かれて、広間の中心に行きます。こういうときのためにダンスの練習はたくさんしたけれど、ちゃんと踊れるかしら、とルクレーシャは緊張します]
ええ!あたし……もっと、もっとお勉強がしたくて。
今まで、おうちの人に言われるままにして参りましたが……もっと、誰かのために何か出来る人になりたいと思いました。
今まで、してもらいたいばかりで、愛されたいばかりで。
もっと、あたしが、あたしから、頑張りたいなって思ったんです。
それがきっと、今回、優しくしてくださったみなさまへの恩返しにもなると……
[レモングラスのリードはやさしく、本番のダンスに慣れないルクレーシャでも、自然にステップを踏むことができました。時々間違えてしまっても、それを分からないようにカバーしてくれるレモングラスは、ルクレーシャには、たのもしく、まぶしく見えました。]
>>シスル
「──姉上」
ようやく見つけた義姉は、壁の花と化していた。まあ無理もない。
「ご機嫌麗しいようで」
俺は笑みをつくって、彼女と同じ色の瞳を僅かに細めてやった。
>>266 グレン
「……グレン」
シスルは突然声をかけられて、驚いたように振り返る。
「あなた、どうしたの。お父様に言われてきたの?」
そう問いかければ、グレンは軽く頷いて肯定した。シスルに比べて僅かに褪せた瞳が、冷たくシスルを監視している。
その、圧を。
確かに感じながら、シスルは穏やかに笑った。
「…………ここは王宮ですから、粗相の無いようにね、グレン」
>>267 シスル
「粗相」
穏やかに微笑む義姉は、まるで自分こそが正しいのだと、自分が教える立場なのだというようにそこに立っている。
「……はっ、面白いお話だな、姉上。私は父上から、あなたが何か失礼をしていないか見てくるように言われて来たんですよ」
俺がどうなろうと、幾つになろうと、彼女にとって俺は出来損ないの義弟でしかない。
「……また妙な噂でもたてられたとしたら、アルスィート家の面汚しもいいとこでしょう。いえ、それは今もですがね」
唇の端を吊り上げると、彼女は困ったような顔をして俺を見た。
その表情が気に食わなくて、俺はそこから僅かに目をそらす。
「それで、成果はあがりました? 王に取り入るか、それとも新たな犠牲者でも捕まえましたか」
>>268 グレン
「……私は、そのようなことは望んでいません。グレン、下品な言葉は慎みなさい」
小さい頃は、仲のよい姉弟だった。
アルスィート家は男児に恵まれず、グレンは分家の養子だったけれど。
「……ここにいる男爵家のものはみな、子爵へと階級をあげて頂けるそうですよ。アルスィート家もです。私自身は、市井に下ると、元々そういう約束でしょう」
>>265 ルクレーシャ
[歴史を感じる豪華で重厚な広間の中、ひかりゆらめくシャンデリアの下で私と少女は踊る。ダンスは好きだ。伴奏に合わせて演じる一連の動作はまさしく芸術そのもので、私が唯一表現ができるものだから。]
……そうか。
君は本当に健気だな。その清らかな心を今まで穢すことなく育ってきたのだろう。
[そうして私は紺碧の瞳を細める。ルクレーシャ嬢に向けて灯る温かな感情は、きっと彼女に娘の未来を重ねているからだ。リゼもいつか、こんな風に真っすぐ育ち、時には恋に恋して、宝石のように煌く瞳で夢を語ってほしい。]
ミス・シャーリー、貴女ならきっと夢を叶えて、誰かのために手を差し伸べられる女性になる。
私の言葉は特別だからね、君が諦めてしまわぬ限り、きっと望んだ通りになるよ。
──つらい時には魔法使いの言葉を思い出して、君らしく夢を追いたまえ。
[可憐なステップをエスコートしながら、私はそんなことを冗談交じりに囁く。]
>>269 グレン
まだ、そんなことを言っているのかと思った。ただ、まあその解答にはどこか安堵している自分もいた。男爵家とはいえ、貴族一人葬るのはなかなか骨が折れる作業だから。
「ふん、まあそうでしょうね」
俺はダンスホールに目を移した。
この義姉は、昔から妙な縁に恵まれることが多い。だから、密かに狙っているものがいるのではないかと、俺は蛇のように視線を巡らせた。
────大丈夫、だって俺は運に恵まれている。
公爵家から、婚姻の申し込みが来た時は、いよいよダメだと思った。
けれど、突然の戦争が、彼女の婚約者を奪った。
その後元公爵家の、その弟と婚約した時は、公爵家を調べた時に使った情報をもとに、少し唆してやれば簡単に彼は堕ちた。
「……では姉上、あまり派手に動いて、他人をこれ以上不快にさせないように頼みますよ。私は次期当主として、王や皆様に挨拶をして参りますので」
幸せになることなど、許さない。俺を不幸にしたこの義姉には、その責をおってもらわなければ。
……このパーティが終わり、家に帰れば漸く長年の苦労も終いとなる。
だから俺は、機嫌よく唇を上げて彼女から離れた。
これで一旦グレンとシスルの会話はおしまいです!!!!
元凶にするか迷ってダイス振ったら元凶になっちゃった……。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[47]
[48]
[49]
[50]
[51]
[52]
[53]
[54]
[55]
[56]
[57]
[58]
[59]
[60]
[61]
[62]
[63]
[64]
[65]
[66]
[67]
[68]
[69]
[70]
[71]
[72]
[73]
[74]
[75]
[76]
[77]
[78]
[79]
[80]
[81]
[82]
[83]
[84]
[85]
[86]
[87]
[88]
[89]
[90]
[91]
[92]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新