情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
>>143 シスル
お気を悪くされてなかったなら、よかった。
あたし、最初の頃はお城にすっかりはしゃいじゃって。お恥ずかしいです。
あたしの「大切なもの」……
[ルクレーシャはしばらく考えて、にっこり笑顔を向けます]
あたしの大切なものは、パパとママです。
たまたま訪れた孤児院から、あたしを拾って育ててくれたから。
パパとママは、あたしの顔が可愛かったから、引き取ってくれたんですって。
だから……あたしは、パパとママの期待に応えて、可愛くして、お金持ちの貴族の人に好きになってもらわなきゃ。
しばらくは、大人のレディ修行ですね。シスルさんにも、教えて欲しいな
[失った恋を思って少し胸が痛みましたが、練習した笑顔を心がけて、シスルに笑いかけました]
ロート「ああ、決定が出たのですね。セシリアさん、おつかれさまです。
とはいえ、朝まではまだ時間がありますから……今日のうちは、どうぞお気の済むまで遊んで行ってくださいね
遊んでいただけると、ボクもゲームをご紹介した甲斐がありますよ」
ロート「……今日は、珍しく少し眠いんです。今日はボクが、婚約者に会える順番の日だったからかな」
ロート「早く寝ろ、というのが、ボクの兄上の遺言のようなものなんですけれど……諸般の事情でなかなかそうもいかなくて。今日は頑張って寝てみますね」
ロート「それでは……おやすみなさい。みなさんも、これからお休みになるなら、良い夢を、ね」
>>146 ルクレーシャ
「そう、ルクレーシャ様は……。
ご両親を愛していらっしゃるのね。とても素敵なことですわ。
貴族と結婚することは、令嬢の役目のひとつですものね」
シスルは穏やかな口調で話した。
「……ルクレーシャ様なら、きっといい方とご縁がありますわ。
まあ! ふふ、と言っても、私のことはあまり宛になさらない方がよろしいかも知れませんよ。
けれど折角ですし、そうですわ────私から、今まで生きていて一番役に立った教えをひとつ」
──弱いふりをしなさい。頭の悪い女は嫌われますが、口煩い女はもっといけません。素直に笑ったりまして泣いたりなど以ての外。
かつて、サリーナでシスルの教育係は幾度もシスルにそう言った。
シスルはその教えを、ずっと守ってきた。
「ルクレーシャ様、あなたは」
けれど、
「そのままのあなたでいいのです。気負わずに、素直に感情を表現できる、あなたのままで」
きっと教えは間違っていた。
少なくともこのセルナリアで、そうである必要はなかったのだ。
恋に敗れたルクレーシャは、それでも美しかった。
「そうすればすぐに、魅力的なレディになれますわ」
[私に魔術の素養があったなら、彼女は今も死なずに私の隣で笑いかけてくれただろうか。私室のベッドに横たわっていると、知らず知らずのうちに私の意識は二つの異なる世界に奪い合われ、そのせいか、そんな実りのない後悔が胸を締めつけた。]
『ほら、言ったでしょ。』
[娘を産んだ翌朝、彼女は得意げに微笑んだ。]
『だから私は大丈夫って言ったのよ』
[──ああ、君は強いなと。その時の私は、病院のベッドに寝かせられた彼女に、そうやって微笑み返すことしかできなかった。なるほど、彼女は無事に子を産んでみせた。病気でぼろぼろになった体で、痛みを乗り越えてみせた。]
「………」
[しかし、蝋のように白くなった顔を見て、この状況を楽観視できるほど私も愚かではない。]
[結局、妻はその日の晩に死んだ。私は出産の苦しみに耐え続ける彼女の手を握り締め、その名を繰り返して、縋りつくことしかできなかった。]
「……言ったじゃないか、どんな芸術品も君を前にすればガラクダ同然だ。君はそのくらい僕にとってはかけがえのないもので──君が逝ってしまったら、僕は一体どうしたらいいんだ」
[彼女が死ぬ直前、そのさだめからは免れないと理解しながらも、私は子供のように駄々をこねた。]
[ルフナは生まれたばかりの赤ん坊を腕に抱きながら、三年前と何ら変わらぬ笑顔を携えて、ベッドに縋りつく私に視線を落とした。]
『もう、子供みたいなこと言わないの』
「君が生きていてくれるなら、子供でも鼠でも蝙蝠でもいいさ」
『まあ。蝙蝠でもいいだなんて、貴方を好きだった世の女性が今のレモングラス伯爵を見たら、きっと驚いてひっくり返っちゃうわよ』
「ルフナ、僕は今真剣に話してるんだ」
[私が憤慨して声をあげると妻の腕の中にいたリゼが泣き出した。ルフナは唇に笑みをうかべたまま、赤ん坊を優しく抱きしめてあやす。]
「……大きな声をあげてすまない。ただ僕は……君を失いたくないだけなんだよ。」
[今思えば、私はなんて自分本位だったのだろう。]
[きっと死への恐怖は妻のほうが何十倍もあったはずだ。それなのに、自分ばかりが置いていかれることを嘆いて、我が儘を繰り返して]
『確かに今はつらいかもしれないけど……でも、貴方なら大丈夫よ。きっと娘のいいお手本になるし、私がいなくなってもうまくやっていけるわ』
「そんな……やめてくれ」
[それでも、恐らく最期になるであろう彼女の言葉を無視するわけにもいかなかった。]
「今日はリアム様にいたしますわ。
おやすみなさい、ミーチェ。それからグスタフも。
明日もたまにお話しますから、どうか答えてくださいませ。
……それでは」
「……。分かったよ。まだうまくやっていける自信はないが、君の分までこの子と一緒に生きよう」
[空いている手を両手で包み込んで、私は涙をこらえて喉から声をしぼりだす。]
「約束する。母親がいないからといってこの子に不便な思いはさせないし、僕が愛情と責任をもってリゼを優しい子に育てよう。」
『………』
「ルフナ──君をずっと愛してる。きっと僕は、君以外の女性を生涯愛することはないだろう」
[私の言葉に目を細めて頷いていた彼女は、その誓いには首を縦に振らなかった。]
『……駄目よ』
「駄目って、またどうして」
『いつか貴方にとって素敵な女性と出会えたら』
「そんなの君しか──」
『いいから聞いて。今はとてつもなく悲しいだろうし、受け入れることなんてできないでしょうけど、きっと貴方ならそんな人に出逢える日が来るわ』
[どうして彼女は今そんなことを言うのだろう。]
『その時は、貴方が愛したその人と幸せになって。』
[こんな時に、どうして彼女は]
『死んだ人間は、生きてる人を見守ったりはしないわ。死後の世界なんてものもきっとない。いないのと同じなの──だから、生きている人を大切にして』
[彼女は手を伸ばして、私の頬を優しく撫ぜた。指先は氷のように冷たくなっていた。]
『私も愛してるわ、レモングラス。だから貴方には私に縛られず生きてほしいの。でも──貴方が他の誰かと愛し合う姿を想像したらやっぱり妬けてきたから』
『リゼとその人と楽しく生きて、幸せを目いっぱい感じてから死んで──そうしたらいつか、私のことも迎えにきてちょうだいね』
『おや、可愛いお客さんだ』
幼い頃、父に連れられて一度だけ行ったエルフの森で一人のエルフに出会った
人見知りをしない自分は鬱陶しそうなエルフを気にもせずしばらく付き纏い、最近読んだ素敵な物語を目を輝かせながら教えてあげた
それは呪いをかけられたお姫様が王子様と両想いになって呪いが解ける話だった
ひとしきり遊んで帰る頃、何の気まぐれかエルフはこう言った
『その物語のお姫様にしてやろう』
そして目元を大きな手が覆い何かを呟いたかと思うとすぐに離れていった
『いつかお前を心から愛してくれる人が現れて両想いになれた時、その呪いを解いてやる
それかーーー』
それは幼すぎて忘れ去られた記憶
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新