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襲撃先も明かすんですね・・・・・・!
て事は、推理とか全くいらん要素ですね。
いかに面白いログにするか、か。
今更分かったorz
[下段に刀を構えた時、玄佐の足元の土が跳ねた]
[行くぞ、と声を発して間合いを詰める玄佐]
―っっ!!
[キン!と刀の刃が当る音が響く]
[一瞬構えが遅れたために、玄佐の振り下ろす刀を自らの刀で受けるのが精一杯だった]
[上から押し付ける玄佐の力は強かった]
ぐぅっ…………!!
[全身を踏ん張りその力を押し返そうとするが、足元の土がじりじりと音を立てるだけ]
『だ、めだ…力では、太刀打ち、できない!』
[ならばと自身の刀の刃先を斜め下へ傾けて玄佐の力を受け流した]
[体の重心の均衡を崩した玄佐が数歩左へよろけた隙に右後ろへ下がり間合いを取る]
[月明かりの下、夜盲の症状によって視界が狭くなっていた]
[せめて、昼であればと恨めしく思う暇を玄佐が与えてくれるはずもなく、次の一振りが視界に入る]
……!
[咄嗟に上体を逸らして切先を避けたが、揺れた着物の袖が代わりに切れた]
[玄佐の振るう刀を寸前で避けては下がりと何度か繰り返す]
あっ!!
[どさり]
[後ずさろうと足を下げた先には堂の階段があって、尻餅をつく]
[はずみで護身刀は手から飛び、少し離れたところに落ちた]
[―へっ…なかなかしぶとかったな―]
[そう言ってにやりと笑みを浮かべた玄佐の顔を黙って睨みつける]
私は…諦めてはいませんから。
[―ほう、その体勢からどうするってんだ?―]
[ゆっくりと刀を構えてこちらに近づいて来る玄佐]
[それを見据えながら立ち上がろうと階段に手をついた]
[その指先に、紗都の刀の柄が触れた]
これしか…ない…!
[咄嗟にそれを握り勢いよく立ち上がる]
[不思議と、重さは気にならなかった]
『相手は鬼、ならば目を瞑ってもその位置はわかるはず!』
[咄嗟に思い至り目を閉じる]
[玄佐の場所を指す光はまだ灯っていた]
[―目なんか瞑って、舐めた真似を―]
[玄佐の怒気を含んだ声が聞こえた]
私は心眼。
目で見えるもの以外を視る、別の眼があるのですよ…!
[目で見るよりも明確に相手の位置がわかっていた]
[次第に玄佐の剣を避けるよりも、斬りかかる事が多くなる]
[何度か斬り込んでいるうちに、浅く肉を斬る感触が手に伝わった]
[ 成親が「鬼のひとりは玄佐である」と告発した時も、玄佐が「けりをつけよう」と言った時も、娘は何も言わなかった。
ただ二人の顔を順繰りに、じっと見て……小さく息を吐いた。]
[ そして今、二人が刀を交えて戦っている間も、娘は目を逸らすことなく、その一部始終を凝視し続けた。
変わらぬ娘の表情の代わりに両の手が、胸の上できつく握り締められていた。
そして、その手の下の懐には、肌身離さず持ち歩く、あの扇があった。]
[呻く玄佐の声が耳に届く]
[普段ならばそこで躊躇して振り上げた刀を引くのだが]
躊躇、は…しない!
[振り上げた刀を勢いよく振り下ろす]
[その刀の先は玄佐の利き腕を斬り付けた]
[低い呻き声を上げ、腕を押さえて蹲りこちらを睨みつける玄佐]
うわあああああ!!
[かつて鬼の首を刎ねたという刀を、渾身の力を込めて真横に振るう]
[ずしゃ…り…]
[肉だけでなく、骨を断ち切る嫌な感触が腕に伝わった]
[荒い呼吸のまま、静かに目を開ける]
[刎ねた現佐の首は、力を失った身体の側に転がってこちらを見ていた]
[その表情には溢れんばかりの憎悪が満ち満ちていて…]
[ごとり、と力を抜いたから刀が落ちる]
…鬼、だなんて…
私だって、思いたくはなかった…
[呟くとがくりとその場に膝をつく]
[玄佐を葬った己の両手を見る]
これでは…
どちらが鬼なのか、わかりません、ね…?
[力なくいうとそのままそこへ座り込んだ]
[人と鬼。互いに憎む存在を排除するために行うのは、同じ行為だった]
[ならば鬼狩りの一族とて、鬼なのではないのか]
こんなことになるのなら…
私は…こんな力欲しくなかった…
[夜空を見上げるその目からは涙がこぼれていた]
[成親と玄佐の闘いの間、密かに感じられるもう一つの害意。]
『誰を狙うたものか?』
[手にした錫杖に意識を集中させる。
害意の流れの矛先は]
『──成親どのか』
[念を込めた錫杖の先端を僅かに成親に向け、心中で真言を唱える。]
[固唾を飲んで戦いの行方を見ていた紗都らに向き直り]
成親どのを中で休ませていただけるかの?
拙僧は、玄佐どのを埋けてやるつもりじゃ。
[言うと、昨夜どこぞから風華が持ってきた鍬を持ち、*裏手に向かった*。]
[ 夜闇の迫るなか、ふたりの死闘は長く続いた。
成親が脇差の代わりに鬼切りの太刀を手にしたあたりから、堂の前に佇む娘の様子が変わっていった。
今や娘は、目の前を見ているようで見ておらぬ、否、見ていながら同時に遠くの別のものを見ているような、茫とした瞳で追い詰める成親と追い詰められていく玄佐を見ていた。
――そして。]
[ 渾身の力を込めて振るわれた太刀が、玄佐の首を打ち落とした瞬間。
見開かれた瞳の片方から、つぅと涙が一筋こぼれ。
娘の唇がかすかに*震えた。*]
『かかさま、かかさま、
助けてください、胸が、
胸が苦しゅうて、裂けてしまう……』
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