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――堂の中――
[おにぎりを食べ終わり、さてどうするか、と首をかしげる。
ここにじっとしていても何も進展しない。
昨日のことは夢ではないように思うが、夢かもしれない]
霧、晴れたかな?
そもそも、本当に、外に出られないのかな?
[確かめた訳ではないので、一晩たってみると眉唾ものな気がした。]
・・・・・・自分で、試してみよう。
[決心し、荷物をまとめて立ち上がった。
奥にあった裏口から出て、村の端へ小走りで駆ける]
[一人になった後、暫しその場で立ち尽くし。
ふと空を仰げば、いつの間にかそこには橙の空が広がっていた]
暗くなる前に戻らないと……
まったく…阿波さん、単に荷物になるから私に預けただけじゃなくて…?
[面白くなさそうに、独り言ちる。
そして、自分もまた堂へと向かって歩き出した]
[阿波を探しにゆくという玄佐に、気をつけていかれよ、と声をかけ]
では風華どの、もう少し食うものをこちらからお借りしてから戻るといたしますかな。
[言うと、風華を厨の方にいざなう。二人でならば米以外の物も持ち出せるだろう。]
―堂へ―
[ 日が落ちる頃、一人、堂へと戻る。
堂に誰か居たなら、阿波を見たかと尋ねるだろう。誰も居らぬなら、帰って来た者に聞くだろう。]
お米以外の物、あると嬉しいわ!
けど…この村が滅びてからずっとある物…食べられる物があるかしら…
明日辺り川で魚が取れるか試してみましょう
[何年前に滅びた物か…この家自体は10年や20年たったような様子は無いが…]
[不安を示しながらも厨のなかを探し回る、やがて厳重に封をされた壷を見つけ出す]
食料…とは違いそうだけど…
[封を開け、中の物を一舐め]
塩ね
[調味料、そんな物でも*嬉しいらしい*]
――村の端――
[がさがさと藪を漕ぐ音。
目の前に広がったのは、確かに後にした筈の灰色の村だった。]
・・・・・・出られなかった。
[ぎゅっと荷物を握りこむ。
まだ朝の筈なのに、空は嫌に禍々しい色をしていた。
まるで、逢魔ヶ時のような。]
―大岩の前―
[りえの触らない方がよいと言う声に我に返る]
ええ、そのようですね
ここに居た者の思い、何かを心の底から憎んでいたような…
[復活してしまったといいながら大岩を見るりえの横顔を見る]
[そしてつられる様に自分も大岩を見上げた]
[りえの先祖が鬼狩りの一族で、さらにそれが綿々と受け継がれてきた、と聞くと得心がいったような表情で頷いた]
だから、あまり動じていなかったのですね。
貴女はその使命をきちんと受け継いでいたから。
私は…
[大岩を見上げながら御伽噺と思っていた大母の話を思い出していた]
[思い出せば思い出すほど、その表情は暗くなった]
[視線を岩からりえの方に移すと、その横顔に語りかける]
ここに、鬼とやらが封じられていたのは間違いないようですね。
堂に戻って皆さんにお伝えした方がよいやもしれません。
…今更、鬼の存在を疑う人はいないでしょうけど
[そういうと一歩大岩から離れた]
[丘に背を向けて立ち去ろうとするが、そこに残された鬼の憎悪が気になりもう一度岩を振り返る]
…もしかしたら。私は。
[呟くと再び大岩に歩み寄り、そして、それに触れる]
[激しい怨念が手を通じて伝わってきた]
…これが…鬼。
鬼の、気配…
[岩から手を離して深く息をついた]
―大岩の前―
[ 娘は、懐の扇の在り処を確かめるように、そっと胸に手を当てた。]
こころを巌のごとく確りと固くせよ、何ものにも動じてはならぬと、そう教えられてきましたから。
お腹、空いたな。
[そう言えば、森にいる筈のもの、鳥の声を聞いたか?
動物の鳴き声は?足跡を見たか?答えは否]
[ほんの数分迷っただけのはずが、手足が重い。
ふと手をついた木に、何かが彫ってあるのを見つけた。
唯一読める字、鬼の文字を見つけ、ぞっとして手を離す]
おに・・・・・・これは、村名?
やっぱり、ここは、鬼の村・・・・・・
[幼い記憶が蘇る。
暗い廊下で漏れ聞いた忌まわしい物語]
僕は、鬼狩りの一族・・・・・・?
じゃあ父さんは、父さんは・・・・・・
[ざらざらざら、と草木が揺れる。
自身は風を感じない。
村の外の草木だけが不自然に揺れている。
まるで、村を囲い込んで嘲笑うかのように]
あ・・・・・・
[急に心細くなり、堂へ向かって駆け出した]
そうせねば、未熟な“黄泉路映し”は死びとの想いに引きずられてしまう、想いに囚われ、己のこころを無くしてしまう、と。
[ 伏せた瞳に、睫毛の影が落ちる。]
……そうして遺った想いは、焼き印のように己のこころに刻まれて、決して消えぬのです。
[ 娘はひそりと呟いた。]
[ 去りかけた成親が再び大岩に触れたのを見、娘は眉を寄せた。]
成親さん。
[その声音は常と変わらぬものではあったけれど、少しばかり急いていた。]
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