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うん、ユウヅキの言ってる通り、真意はない。
あ、『いい人』だってパッと判断したんだな、これ。
で、多分、この人いい人。
[スティーブから金属へ質問することはもうないようだ。]
ご満足いただけましたら、なによりです。
[彼が何を求めているのかイルマは知らないが、先ほどの様子ならばまっすぐに、心ぶらさずに真相に迫ってゆくのだろう。]
それではユウヅキさん。
お支払いの方はよろしくお願いいたします。
[名刺の裏に口座情報を書き付けて渡し、深々と礼をした。
後払いにしたのは二人の証人がいる事もあるが、先日の凍った路地でのやりとりを聞いていたからでもある。よもや、依頼金をごまかした件で大騒ぎを起こした男がちょろまかすことなどないだろう、と。]
先日は本当に楽しかったですよ。
[サングラスを外し、素顔で笑みかける。両手をわきわきと動かせば、ユウヅキがイルマに見せた"いいもの">>+65がなんのことか伝わるだろう。]
それでは失礼いたします。
[再びサングラスをかけ、イルマはVIPルームを退室した。]*
― 下層:『Curse of crow』拠点 ―
[『前文明パズル』と金属の調査を終えた後、イルマは強面の一人と下層へ向かうことになる。二人は転送屋を使い、ひとっとび。
警備リーダーが傍受した通信によると、現在Coc構成員は怪盗の追跡に追われ、拠点が手薄になっているそうだ。]
ははぁん、それでショーに邪魔が入らなかったのですね。
[活気のある競りで暖まった会場、スモークと共に現れた怪盗。
すらりとした長身に予告状通りのカイゼル髭。格調高いマジシャンのような出で立ちの男は、霧に守られ悠々と物語を紡いだ。そして、文字通り瞬く間に"姫"をつれて消え去った。
実に見事な手腕だ。いくら強力な能力をもっていても、とても一人でなせる業には思えない。"我ら"と怪盗が言ったように、複数での犯行と考えるのが妥当だ。
彼の仲間は会場の客に、警備に、スタッフに、潜りこんでいたのだろう。もしかすると、警備リーダーも一枚噛んでいた可能性もある。]
……まさか、ね?
[浮かんだ考えを一笑に付し、イルマは目的のビルへ急ぐ。]
[ビルは警備リーダーの情報通り、人気がなく静かだ。正面玄関は施錠されている。
ビルの裏口に回ると、同行した強面が鍵を外した。]
お見事です。
[イルマが褒めると強面はにかっといい笑顔でサムズアップ。
早速、二人はビルに侵入する。
『前文明パズル』の記憶によれば、商品は地下倉庫に保管されていたようだ。階段を探し、地下に降りる。
いくつかの部屋を調べ、目的の部屋を見つけた。二人が中へ入ろうとした時。]
「貴様ら、何をしている!」
[と、後ろから声がかかった。イルマが振り返ると、組織の一員らしき男が銃を構えて立っている。]
「今すぐその部屋をでるぉぇぁ?!
――うえぽっ!」
[イルマが男を捕縛し、強面が腹に一発いれると男はノビた。
強面が男を縛りあげその辺に転がすと、探索が再開される。]
[地下倉庫では大小さまざまな箱が棚に保管されていた。どれもきれいに整頓されている。開けてみれば、出るわ出るわ。美術品や宝石、書籍に時計。換金性の高いものが盛りだくさんだ。
少しして、整然とした倉庫の隅に、雑然と押しやられたコンテナをいくつか見つけた。開けてみて、イルマは驚く。]
これはっ。
限定販売のドールじゃないですか!
[ドールの服をまくればお尻の部分にシリアルナンバーが刻まれている。これは照合すれば盗品の動かぬ証拠になる。
足がつきやすい品物は売れないのだろう。コンテナの中にはそのような品ばかりが入れられていた。]
リストがあれば楽なのですが――
[能力で探してもよいが、あまり頻発できるわけでもない。どうするか悩んでいると、強面がイルマを呼んでいる。
先ほどの男から重要書類のありかを聞き出したらしい。にっこりいい笑顔の強面と、しくしく涙を流す男。どういう手段で聞き出したのか、イルマは尋ねないことにした。]**
/*
美術品も足つきやすいんでね??
アーイシャの歌とか。
色々ごまかして工作してるのかな。
盗んだだけでなく、何かのカタに巻き上げた、とかはありそうだな
― イルマ退室前:別室 >>+80>>+81―
ええ、ありがと……
…ぁ?なんでボクの名前を……
[名刺を差し出されたのを受け取る時に>>+81自分の名前を呼ばれて不思議そうな顔をする。名乗った覚えなど当然ない。なぜ謎のサイコメトラーが自分のことを知って…といったところで]
『先日は本当に楽しかったですよ。』
………!!! お、お前あの時の…!!!
[サングラスを外された先の顔、両手ワキワキ。即座に彼女の正体を理解する。あの時はよくもと怒ってやろうかとおもったが、その頃にはもうイルマは外に出てしまっていた]
(……アイツに払わねばならんのかよ…!)
[少し不満げだが、名刺の裏の口座をしっかり確認する。こういうところではしっかり誠実に対応するのが、探偵として働ける秘訣なのかもしれない**]
─ 上層:公園外周 ⇒ 貸衣装屋 ─
やっぱり正装っていったらそうなっちゃうんですよね。
…わかりました、お願いします。
[ヴェスの言葉>>17>>18を聞いて一つため息をついたが、意を決した表情でヴェスを見つめた。まもなく、ヴェスの空間転移が発動される>>21。唐突だった前回に比べ今回は事前の予告があったため、すんなりと移動ができただろう。]
あぁ、このお店、貸衣装屋さんだったんだ。
[目の前に現われた店の感想を一言述べる。どうやら見覚えのある店らしい。もちろん、足を踏み入れたことなどこれまで一度もありはしなかったのだが。]
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